メルトピア

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三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • デジタルカメラ活用テクニック

  • Vol.42
  • 2012年 8・9月号(No.179)
超ローアングルによる、赤ちゃん撮影

赤ちゃんの表情をはっきり写し出す
アングルを考える

 ハイハイや、伝い歩き、よちよち歩きをする赤ちゃんは、何気ないしぐさまでとてもかわいいものです。まわりの雰囲気まで和ませる姿は、ぜひ写真に残しておくことをおすすめします。ところが、実際に撮影してみると、なかなか思い通りの写真に仕上がらないという話を耳にします。その原因の1つにアングルがあります。赤ちゃんの行動は気まぐれです。そのため、撮影者の期待通りの動きをするとは限りません。また、ハイハイの場合、四つんばいになって進んでくるのですから、視線の高さは地面から30cm 程度しかありません。大人が座ってカメラを構えたくらいでは、撮影位置が高すぎるのです。
 そこで、今回は構えるというよりも、カメラを地面に置いて撮影する方法を紹介します。超ローアングルで撮影することで、写真1のように赤ちゃんの表情がはっきりと写し出すことができます。

広角レンズを使った超ローアングルによる
ノーファインダー撮影

 今回は、写真2のように正座した膝の前にカメラを地面に置いて撮影します。このような構えでは、もちろんファインダーを覗くことはできません。このままシャッターを押すと、どのような構図になるのか確認できないので少々心配です。その不安を和らげるために、広角レンズを使用します。広角レンズであれば、撮影範囲が広がるため、赤ちゃんは小さく写るものの、フレームアウトする確率は低くなります。構図は悪くなるかもしれませんが、それは撮影後でも調整することはできます。広角レンズを用いてノーファインダー撮影をしたものが写真3です。
 この画像を写真店でプリントに出す場合、写真店の機器を使って不要な箇所をトリミング可能です。もちろん自宅のPCを使っても構いません。こうして仕上げたものが写真1です。ご覧のように、赤ちゃんの姿が画面いっぱいに広がり、イメージ通りの写真になりました。
 今回の撮影では、カメラを地面に置いて撮影するため、撮影時に構図をしっかり決められませんが、カメラ越しではなく直に赤ちゃんとコミュニケーションが取れるメリットがあります。まずは赤ちゃんとしっかりコミュニケーションを図ってください。そして、赤ちゃんのかわいい表情・しぐさを引き出し、見逃さないようにたくさんシャッターを切るように心がけてください。きっとお気に入りの一枚が撮影できるはずです。

撮影・文:中原義夫(Bubio Studio)

撮影例

写真1 :広角レンズを使い、超ローアングルでノーファインダー撮影をした作例。撮影後に不要箇所をトリミング加工したことにより、イメージ通りの写真に仕上げることができた。レンズ28mm(35mm換算)(1/250秒 F8 ISO200)

撮影方法

写真2: 今回は、カメラを地面に置いて撮影した。ファインダーを覗くことができないため、撮影時に構図を決められないものの、カメラ越しでなく直に赤ちゃんとコミュニケーションを図れるメリットもある
 

撮影例

写真3: 広角レンズを使い、赤ちゃんのまわりの余白を多めに入れて撮影。カメラマンは構図よりも、赤ちゃんのかわいい表情・しぐさを引き出すことに専念する。レンズ28mm(35mm換算)(1/250秒 F8 ISO200)

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