メルトピア

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  • デジタルカメラ活用テクニック

  • Vol.44
  • 2013年 4月号(No.185)
逆光を生かし、印象に残る写真を撮る

順光では表現できない
味わい深いイメージを写す

 鮮明な写真を撮るためには「逆光にならないように撮影する」ことがセオリーです。記念撮影をする際にも、光の当たり方が逆光だと、人物が暗くなったり、画面全体が白くぼやけた感じになってしまいます。では、どのような状況でも順光の写真がベストかというと、そういうわけでもありません。いい写真とは、必ずしも鮮明であることが条件だとは限らないからです。写真表現を追求していくと、どうしても順光の写真だけでは物足りなくなってくるものです。これに対して、逆光の写真は表現の幅を広げるにはうってつけです。そこで、今回はあえて太陽を画面に入れて撮影し、逆光で得られる特殊な効果を生かそうと思います。そして写真1のような雰囲気のあるイメージに仕上げます。

フレアとゴーストの効果を利用して
情緒的なイメージに仕上げる

 はじめに、太陽を画面に入れた逆光撮影の特徴について簡単に説明します。写真2をご覧ください。光線が強く、形ははっきりとわかりませんが、モデルの後方右上に太陽が写っています。この影響で、画面全体がフレアと呼ばれる光線のかぶりにより、白く霞んだイメージになります。これ以外にも、シャボン玉のように見えるレンズ面で複雑に反射した光によるゴーストと呼ばれる現象も確認できます。今回は、これらの現象をあえて使うことにより、日常にはない雰囲気を醸し出します。
 写真3のように、背景に太陽が写りこんでいなければ、写真はずっとシャープにすることができますが、これでは雰囲気を出すことはできません。そこで構図に工夫を凝らして撮影したのが写真1です。沈む夕陽がモデルの髪の毛を染めながら写っています。そして画面全体に暖色系のフレアとゴーストがはっきりと見受けられます。このような演出は、夕暮れであるということを強く印象づけられるとともに、とても情緒的なイメージにすることができます。
 今回の撮影のポイントは露出の設定です。背景に太陽が写り込んでいると、どうしてもモデルがアンダー露出によって暗く写りがちになります。そこでオートで撮影する際は、必ず+(プラス)側に露出補正を行いましょう。また、マニュアルで露出を測る場合は、太陽の明るさではなく、モデルの顔の明るさで撮影するよう心がけてください。

撮影・文:中原義夫(Bubio Studio)

撮影例

写真1 :沈む夕陽を背景に撮影した作例。あえてフレアやゴーストを利用して印象に残る写真に仕上げた。夕陽に染まる髪の毛などが情緒を醸し出す。露出はオートであればプラス補正、マニュアルであればモデルの顔に合わせることがポイント。レンズ80mm(35mm換算) (1/60 秒 F2 )

撮影例

写真2: 背景に太陽が写り込んだことにより、暖色系のフレアやゴーストが見受けられる(赤丸内に確認できるのがゴースト)。レンズ80mm(35mm換算)(1/350秒 F2.8)

撮影例

写真3: 逆光でありながらも背景に太陽を入れずに撮影したことにより、シャープなイメージに仕上げた作例。レンズ80mm(35mm換算) (1/180秒F4)

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