メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2015年 3月号(No.204)
  • 株式会社 ホロン(すずらん薬局グループ)
  • モバイル電子薬歴「iMelhis(アイメルヒス)」事例
  • 電子薬歴のタブレット端末で
    閲覧・入力環境を強化し
    在宅医療支援のサービスレベルを向上

広島市内を中心に「すずらん薬局」など14店舗を展開する株式会社ホロンは、2005年から在宅医療に本格的に取り組んでいる先進的な調剤薬局です。同社では、1990年代から三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社(MIND)が販売を手がける保険薬局システム「調剤Melphin(メルフィン)」と電子薬歴システム「Melhis(メルヒス)」を利用してきました。このたびホロンのアドバイスにより実現したモバイル電子薬歴「iMelhis(アイメルヒス)」を全店舗に展開。薬局内外を問わず24時間、いつでもどこでも必要な薬歴情報の参照と入力が可能になり、在宅医療支援サービスの業務を効率化するとともに、サービスレベルを向上しました。

コミュニティーサロン「ふないる」(写真左上)、タブレット端末(写真右下)

人物写真

代表取締役
薬剤師
古屋 憲次

在宅医療支援のニーズ拡大で
薬歴情報のモバイル化が課題に

 「すべての人に優しい薬局でありたい」を経営理念に、高齢者や障害者、外国人などが利用しやすい薬局を目指しているホロン。この経営理念を具現化する取り組みの1つとして2005年からスタートさせたのが、薬剤師が患者様の自宅や療養施設などを訪問し、薬物療法の支援を行う「在宅医療支援サービス」です。「薬の飲み方がわからない」「薬が飲みづらい」「薬を飲んだら調子がおかしくなった」といった患者様の悩みに対して電話1本で駆けつけ、必要に応じて服薬状況や保管管理状態などを確認して服薬ケアを行います。代表取締役で薬剤師の古屋憲次氏は次のように語ります。
 「近年、在宅での療養や緩和ケアを望まれる患者様が増えています。ところが、高カロリー輸液や注射薬、医療用麻薬などを在宅で安全に管理・利用ができないために、断念される方も少なくありません。そこで私どもでは、無菌状態で調剤を行う『無菌調剤室』を2005年に薬局内に設置し、在宅医療支援サービスを本格化しました」
 すずらん薬局グループが、これまでに担当した在宅患者様の数は2,700人を超え、現在では緩和医療※1に必要な医療機器の貸出しサービスや、乳幼児を自宅で看護している家庭のサポートなども行っています。
 ホロンが在宅医療支援サービスを効率的に行ううえで課題となっていたのが、外出先での薬歴情報の参照と、服薬指導記録などの入力でした。

※1: 緩和医療(生命を脅かす疾患による問題に直面している患者およびその家族の生活の質を改善するアプローチ)

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Melhisの豊富な機能の再現と
長年にわたる運用実績を評価

 ホロンは、在宅や窓口業務の改善に向けて、いつでも患者様の薬歴情報が参照でき、服薬指導記録などの入力も手軽に行えるツールが必要で、今回の「iMelhis」の開発が急務でした。
 古屋氏は「起動時間が短く操作性に優れたタブレット端末が利用できることに加え、これまで使用してきたMelhisの機能をほぼ再現することと、さらに在宅や窓口業務の効率化が実現可能な機能が必要でした」と語ります。iMelhisでは、在宅での利用において、Melphinのオプションを含めシステム全般の機能の最適化を図りました。
 古屋氏は「重篤な副作用を招くハイリスク薬のチェック機能や、請求業務や報告書作成機能など、当社のリクエストを反映していただきました。また、iMelhisは患者様宅にいながら簡単に情報参照や入力ができるように項目を選択方式にして、薬剤師の手間を極力軽減できるようにしています」と語ります。
 さらにホロンは、患者様の薬歴情報を扱うため、セキュリティー面に細心の注意を払っています。iMelhisは薬局外でタブレット端末を使用するため、タブレット端末本体には患者様情報などのデータは閲覧のみで保存はせず、機器パスワード、ネットワークパスワード、システムパスワードの3重のパスワードによって管理レベルを高めています。また、24時間365日のサポートでタブレット端末の紛失時等の即時利用停止を実現。
 さらに、医療情報システムの安全管理に関するガイドラインに適合したネットワークを利用しており、薬局外からのリモートアクセスは、VPNによるセキュアな接続を行います。

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在宅医療サービスの品質強化と
タブレット入力による業務の効率化

 ホロンは、2014年3月に14店舗に合計35台のタブレット端末を導入し、iMelhisのテスト運用を開始。そのうち19台は薬局外での利用とし、在宅医療支援サービスにおける薬歴情報の参照や指導内容の入力と夜間や休日に薬剤師が緊急連絡で患者様から問い合わせを受けた際、薬剤師が自宅で患者様の情報を呼び出して処方内容や薬歴を確認したりする用途で導入しました。残りの16台は薬局内でのサービス用として、来局する患者様への説明や他店舗業務の支援用途で導入しました。
 その結果、テスト運用開始からすぐに導入効果が現れました。
 在宅医療支援サービスでは、従来は20人、30人単位で薬歴情報をノートPCにコピーして持ち出していましたが、今ではネットワーク経由でいつでもどこからでも必要な薬歴情報の参照が可能になりました。
 さらに、薬の効能、副作用などの情報がチェックできるので、在宅で患者様から質問を受けた際にも、その場ですぐに回答することができます。
 「在宅医療支援サービスにおいて薬や患者様に関する膨大かつ詳細なデータのすべてを把握することは大変なことです。タブレット端末が補助的な役割を果たし薬剤師をサポートすることで、より的確な情報提供を行うとともに、コミュニケーションによる活性化を図ることができました。また、現場でのやりとりを入力することで情報を共有でき、よりきめ細かな在宅医療を実現することができました」(古屋氏)
 業務も大幅に効率化されました。
 薬剤師による在宅での情報入力が紙からタブレットに置き換わり、複数の患者様の指導記録を薬局に戻ってからMelhisにまとめて入力し直す手間が省け、業務負荷が削減。
 現場で働く薬剤師は「タブレット端末に標準で搭載されている文書機能で報告書やTO DOなどを作成しておき、後からPC端末で清書するといった運用も実施しています。また、申し送りをレセコンと共有できる点も便利です」と評価しています。

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在宅支援機能のさらなる強化と
薬局内向けサービスの充実

 ホロンでは、iMelhisが正式リリースされた2014年10月から本稼働に移行し、今後は利用実績を鑑みながら店舗へのタブレット導入台数を拡大していく予定です。
 「薬事法の改正で、外来の調剤前に業務手順の確認が求められるようになりました。患者様にこれまでの調剤内容や副作用、残薬状況などを確認し、問題があれば医療機関に問い合わせることが必要になります。現在は確認・照会作業を窓口で行っていますが、待合室にいる患者様を事前にタブレット端末で状況チェックすることで、よりスムーズに窓口業務が進むはずです」(古屋氏)
 ホロンでは、薬局が健康相談所の役割を果たすことを地域の皆さまに知っていただくために、すずらん薬局舟入店にコミュニティーサロン「ふないる」を設け、健康・福祉の情報ステーションとして活用していただく試みを推進しています。ホロンは、これからもさらなる地域社会の健康と福祉の向上を目指し、たゆまぬ努力を続けていきます。

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システム構成イメージ

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