メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2014年 8・9月号(No.199)
  • 日本航空株式会社
  • 入退館統合管理システム 導入事例
  • 複数の拠点をつなぐ入退館統合管理システムで
    3万人を超える社員の入退室を一元管理し
    セキュリティーの強化とサービス向上を実現

常に安全で快適な空の旅の提供を目指す日本航空株式会社(JAL)は、空港設備の物理セキュリティー強化を進めるなか、同社は三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)の支援を受けて「入退館統合管理システム」を構築しました。本社ビルや空港地区のビルなど5拠点の入退館受付、通過ゲート、居室の出入口などに非接触型ICカードによる認証端末の設置により、3万人を超える社員の入退館を一元管理。物理セキュリティーを強化するとともに社員のセキュリティー意識向上も実現しました。

画像:日本航空株式会社

「明日の空へ、日本の翼」をコーポレートスローガンに、常に安全で快適な空の旅の提供を目指す日本航空株式会社

人物写真

日本航空株式会社
総務本部
総務部 総務グループ
マネジャー

垣田 健一

人物写真

日本航空株式会社
施設企画部
JALファシリティセンター


山中 庸

人物写真

株式会社JALファシリティーズ
プロジェクトマネジメント本部



榎本 彰

人物写真

株式会社JALインフォテック
ソリューション・サービス事業本部
ファシリティサービス部
コンストラクショングループ
エンジニア
濱野 純二

安全運航を堅持するために
ビル施設の物理セキュリティーも強化

 格安航空会社の参入などで競争が激化する航空業界において、「お客さまに最高のサービスを提供する」「企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献する」の2つを企業理念にビジネスを推進するJALグループ。2014年3月現在、国際線364路線、国内線128路線を擁し、両線合わせて年間約3,900万人のお客さまを全世界に運んでいます。
 経営目標の1つに「輸送分野における安全のリーディングカンパニーとして、安全運航を堅持する」と掲げているJALグループにおいて、物理セキュリティーの強化は継続的な課題の1つでした。
 そこで、JALは、多くの社員が働く本社や空港地区のビルなどの物理セキュリティーを強化する目的で、システムによる入退館管理導入を検討しました。JAL総務本部 総務部 総務グループ マネジャーの垣田健一氏は次のように説明します。
 「従来は、受付の警備員に社員証を提示し、ビルへの入退館を行っていました。しかし、目視のチェックだけでは不安の部分もあります。そこで、すでに導入していた非接触型のICカードを使った社員証を活用し、一元的に入退館を管理するシステムの検討を開始しました」

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ファシリティーからシステム構築支援
保守運用までのワンストップ体制を評価

 JALでは、8社のコンペを経て、MDISの提案を採用しました。この提案は、システムの提供を三菱電機株式会社が行い、メンテナンスを三菱電機ビルテクノサービス株式会社(MELTEC)が担当、MDISがインフラ関連の導入支援とプロジェクトのとりまとめを実施するものでした。
 JALがこの提案を選定した理由の1つは、QR(2次元)コードを利用したゲート構築への信頼性でした。「ゲストのお客さまには、受付で入館バッチを渡すのではなく、QRコードを記載したゲストカードでスマートに対応したいと考えていました。その構築に関する豊富なノウハウを有していたのがMDISでした」と株式会社JALファシリティーズ プロジェクトマネジメント本部の榎本彰氏は語ります。
 決め手となったのが、三菱電機グループ企業が連携した支援体制です。
 「ビルの保守運用で多くの実績のあるMELTECであれば、導入後の対応も安心です。また、MDISは当社のチェックインシステムを手がけた実績があるだけでなく、検討段階の勉強会においてMDISが招いた講師の方に的確なアドバイスをいただけたことも深く印象に残っていました」(垣田氏)
 プロジェクトは、2012年9月からスタート。導入におけるポイントの1つが、ゲートや認証端末の適切な配置です。榎本氏は「乗務員が大型のトランクを抱えて通ったり、両手がふさがったまま通ったりすることが多いので、ゲートのサイズを一回り大きくしたり、廊下のゲートは救急用のストレッチャーが通れるだけの幅を確保したりするなど、実態に即した対応の検討を重ねました」と振り返ります。
 JAL施設企画部 JALファシリティセンターの山中庸氏は、「消防法に則った設備配置の厳守、ビルオーナーなどと折衡を図るとともに、工事仕様・金額について調達部門と何度も調整を行い、完成度を高めました」と語ります。 システム面では、JALのデータセンターに集中管理サーバーを配置してJALの社内ネットワークで5つの拠点と接続し、さらに各拠点にも管理サーバーを置いて集中管理サーバーに万が一の事態が発生しても継続的に稼働できる仕組みを構築しました。
 運用開始後には、2次開発として人事連携機能を追加し、2014年3月から人事管理と紐付けた運用を開始しています。株式会社JALインフォテック ソリューション・サービス事業本部の濱野純二氏は「JALグループ約3万人、協力会社約1万人分の合計約4万人分ものデータに所属情報や通行権限を付加したものを、管理サーバーと連携させる作業をMDISの支援を受け3日で完了しました。さらに各拠点の管理者への教育も1週間で終了し、早期稼働を実現しました」と語ります。

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社員のセキュリティー意識向上と
一元管理により管理負荷を軽減

 入退館統合管理システムを導入したことにより、物理セキュリティーの向上だけでなく、社員のセキュリティー意識の向上も実現しました。今では、うっかりしてカードを持参せずに出歩く社員はなくなり、IDカードを肌身から離すことなく持ち歩く意識が定着しました。今回のシステムでは、共連れ防止に有効なアンチパスバック機能を採用し、厳しいセキュリティー要件を設定したにも関わらず、安定運用が実現できています」と垣田氏は語ります。
 ログ情報取得による抑止効果も期待されています。入退場のログは3年分保存され、いつでも取り出して履歴を追うことができます。
 管理面では、複数拠点、3万人を超えるグループ社員の一括管理が実現し、人事連携機能により、社員の入退社、人事異動に伴う権限変更の負荷も大幅に軽減されています。
 さらに、入館時の対応が向上したことも見逃せません。垣田氏は「従来、警備員が目視で確認していたときは、警備の観点からどうしても厳しい目で確認せざるを得ませんでした。今回のシステム化により負荷が軽減され、ゲストのお客さまがゲートを通過する際、何処にQRコードを翳せば良いのか、迷われている光景を見かけた場合は、親切丁寧に操作方法をご案内するなど、おもてなしができるようになりました」と語ります。

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オリジナルQRコード用紙を作成し
さらなるお客さま満足度の向上へ

 JALの総務部、施設企画部、JALファシリティーズ、JALインフォテックによって進められたプロジェクトは予定通り完了し、現在の運用保守業務はJALインフォテックの元でMELTECが担当しています。
 垣田氏は「ユーザーの立場に立った当社の様々なリクエストにも、MDISには誠実かつきめ細かく対応していただきました。今後も当社の業務に関連する様々なシステムの提案を期待しています」と語ります。
 JALグループは、これからも安全な運航に向けた環境を整備し、お客さまが常に新鮮な感動を得られるような最高のサービスを提供していきます。

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システム構成イメージ

システム構成イメージ

*QRコードは、株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

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