メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2016年 1・2月号(No.213)
  • ぺんてる株式会社
  • AMO(Application Management Outsourcing)サービス導入事例
  • SAP ERP 稼働後に問い合わせ対応を
    はじめとした業務をアウトソーシングし
    運用体制に合わせたシステムに進化

世界初のノック式シャープペンシルやハイポリマー芯、ロングセラーのくれよんや水性サインペンなど、独自性の高い製品を開発し、世界120ヵ国以上に販売網を拡げるぺんてる株式会社。市場の変化への迅速な対応と在庫削減を目指し、2007年に三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)の支援を受けてSAP ERPを導入しました。稼働後には、アプリケーション保守、ヘルプデスク、障害対応をMDISにアウトソーシングすることで、安定運用を実現。ぺんてるは自社の要員を増やすことなく、膨らみ続ける社内システムのニーズに着実に対応しています。

超極細の0.2mm の芯でも不思議なほど折れないことでヒット作となったシャープペンシル「オレンズ」をはじめとしたぺんてるの主要筆記具ラインアップ

超極細の0.2mm の芯でも不思議なほど折れないことでヒット作となったシャープペンシル「オレンズ」をはじめとしたぺんてるの主要筆記具ラインアップ

人物写真

財務本部
情報システム部
部長
山浦 政彦

人物写真

財務本部
情報システム部
システム二課
係長
松川 満

ERP導入時点より
保守のアウトソーシングを検討

 1946年設立のぺんてるは、サインペンをはじめ、筆ペン、ボールペンなどの筆記器具や、くれよん、絵の具などの画材を製造・販売する総合文具メーカーです。2014年に販売を開始したシャープペンシル「オレンズ」は、超極細の0.2mmの芯でも不思議なほど折れないことで、人気を博しています。
 同社は近年、タッチパネルやペンタブレットなどの電子機器、産業用ロボットなどの自動組立機、化粧品・医療品などの化成品分野にも進出。また、海外展開を積極的に図っており、現在は海外6ヵ国に生産拠点、20ヵ国に販売会社があり、2014年度の海外売上高は全体の65%に達しています。
 このように事業環境が大きく変化する中、ぺんてるはリアルタイムでの在庫確認といった小売店からの要請に応えるために、国内の業務改革とERP導入を決断しました。2007年7月にSAP ERPを稼働させ、生産から調達、在庫管理、販売、会計までの幅広い業務領域を標準化しました。SAP ERPの導入パートナーには、実績とコンサルティング力を評価してMDISを選定しました。システム稼働後は運用・保守をアウトソーシングすることを決めました。財務本部 情報システム部 部長の山浦政彦氏は次のように語ります。
 「当社の情報システム部員は11名です。限られた要員で国内の基幹系システムと情報系システム、さらにインフラ基盤の企画、開発、運用、社内PCの管理・ヘルプデスクなどのITに関する業務をすべてカバーしなければなりません。そのため、専門性が求められるSAP ERPの保守は、その道のプロに任せる方が効率的だとシステム構築時点から決めていました」

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システムと業務に関するノウハウと
リーズナブルな保守料を評価

 SAP ERPのアプリケーション保守をアウトソーシングするにあたり、ぺんてるはMDISの「AMO(Application Management Outsourcing)サービス」を採用しました。MDISのAMOサービスは、運用状況に合わせて進化していくスパイラルアップをコンセプトとしたサービスで、同社の長年のサポート実績に基づく多くのノウハウが蓄積されています。選定の理由について「MDISは当社のERPの導入を手がけたこともあり、システムだけでなく業務のことまで熟知しているので、任せられるという安心感がありました。また、保守料もリーズナブルでした」と山浦氏は語ります。
 AMOサービスは、稼働後の支援期間を経て2007年12月から開始しました。当初、情報システム部はMDISに支援を受けながら、システム品質の向上を図ることに注力してきました。当時の状況を財務本部 情報システム部 システム二課 係長の松川満氏は次のように振り返ります。
 「システム稼働直後は、バッチ処理のパフォーマンスを向上させるためにSAP ERPの機能拡張部分(アドオン)やハードウエアを見直し、改善を図りました。その結果、出荷処理が短時間に完了し、余裕を持って出荷作業ができるようになりました」
 SAP ERPの本稼働から約2年が経った2009年以降は、システム改善の効果もあり、安定運用期に移行。現在は、三菱電機グループでITのヘルプデスクなどの業務を請け負う三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社(MIND)のメンバーもAMOサービスに参画。システム利用者からの障害連絡・問い合わせを受ける「ヘルプデスク」、SAP ERPのアプリケーションに関する技術相談を受ける「アプリケーション保守」、障害時の原因究明や対策を実施する「障害対応」、アドオン・プログラムに関する技術相談を受ける「運用改善」の支援を受けています。
 「現在は生産系や会計系のSAP ERPの処理で、不明な挙動が発生した時などに問い合わせています。こうした問い合わせに対して、迅速かつ的確な回答をいただけるので、安定稼働とシステム品質より高めることができています。今では、些細な障害が年間数件発生する程度で、高いサービスレベルが維持できています」(松川氏)

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ERP運用業務の負荷軽減により
限られた要員数で全社システムを運用

 現在は、ぺんてるの情報システム部門8名とAMOセンターの保守担当者が参加する定例報告会を月1回実施しています。2014年には定例会での報告事項をもとに、パスワードポリシーの見直し、特権ユーザー管理の徹底などにより、システム監査の体制を強化しました。
 「定例会では、当社の状況報告だけでなく、MDISやMINDの豊富な運用経験をもとにした様々なアドバイスをいただいています。また、SAP ERPの運用報告にとどまらず、例えばマイナンバー制度への対応など、当社が必要としている旬なITトピックについての話もお話しいただいているので、とても参考になります」(山浦氏)
 2014年1月にはSAP ERP(ECC5.0)のライセンス保守が切れることと、2014年4月に実施される消費税に対応することを目的に、最新のECC6.0にバージョンアップしました。バージョンアップ作業はMDISのサポートによる4回のリハーサルを経て、切り替えました。松川氏は「AMOサービスによりシステム品質を高いレベルで維持していたこともあり、情報システム部門だけで通常の業務に影響を与えることなく、スムーズにバージョンアップを完了することができました」と語ります。
 2007年のSAP ERPの稼働から8年間にわたるAMOサービスの利用によって、ぺんてるの情報システム部は、ERP専任の担当者を置くことなく安定した運用が継続されています。
 「8年前と比べて社内のIT化は急速に進み、情報システム部の要員は1人で複数の業務を兼務することになっています。1人あたりの仕事量は以前と比べて確実に増えている中で、要員増に頼ることなくシステムを安定して維持・運用できていることは、当社にとって大きなメリットといえます」(山浦氏)

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セキュリティーのさらなる強化や
インフラのアウトソーシング化を検討

 ぺんてるの情報部門は、今後も現状の運用体制を維持しながら、標的型攻撃対策、情報漏えい対策、マイナンバー対応、インフラのアウトソーシング化など多様なIT課題に対応していく方針です。  松川氏は「MDISには、当社のパートナーとして引き続き、ERPに関することだけでなく様々なソリューションの提案を期待しています」と語ります。  SAP ERPを活用し、事業の変革に対応してきたぺんてるは、これからも文具メーカーとしてのものづくりの精神を忘れることなく、お客様に心から喜ばれる製品の研究・開発、製造、販売に取り組んでいきます。

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サービス構成と運用イメージ

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