メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2015年 12月号(No.212)
  • 富士フイルムメディカル株式会社
  • セキュアネットワークサービス導入事例
  • 医療機関とメンテナンス拠点を
    セキュアで広帯域のネットワークで結び
    サービスレベルの向上を実現

医療情報ネットワークシステムや医療用デジタルイメージング機器の販売と技術サービスを提供する富士フイルムメディカル株式会社(FMS)。同社は、病院やクリニック、診療所などの医療機関に販売した医療画像管理システムのリモートメンテナンス用回線に、厚生労働省のガイドラインのセキュリティー要件を満たした三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社(MIND)の「セキュアネットワークサービス」を採用。セキュアな環境においてメンテナンス時間の短縮を実現するとともに、迅速な対応によるサービスレベル向上を実現しました。

医療の進化と深化に貢献する信頼と安心の最新ソリューションを提供する富士フイルムメディカル株式会社

医療の進化と深化に貢献する信頼と安心の最新ソリューションを提供する富士フイルムメディカル株式会社

人物写真

取締役・執行役員
サービス&サポート事業本部長
兼 同 事業推進部長
九々 佳則

人物写真

サービス&サポート事業本部
事業推進部
次長
星 洋美

人物写真

サービス&サポート事業本部
事業推進部
マネージャー
白戸 邦明

病院向け医用画像情報システムの
メンテナンス回線の広帯域化を検討

 FMSは、1965年に富士フイルムが製造・輸入する医療用X線フィルムの自動現像機の販売とサービスを目的にスタートした富士フイルムグループの一員です。1983年に世界で初めてデジタルX線画像装置の製品化に成功し、富士コンピューテッドラジオグラフィ「FCR」を発売しました。1999年にはネットワークと画像処理表示技術を駆使した医用画像情報システムPACS*「SYNAPSE(シナプス)」を発売。現在、国内トップシェアのPACSとして、多くの医療機関に採用されています。さらに2005年には診療所と地域の病院をネットワークで連携するクリニックソリューション「C@RNA」を発表し、地域診療の質的向上に貢献しています。
 医療現場を支えるエンジニアリングの質の高さもFMSの強みのひとつで、医療用機器やネットワークシステムの導入コンサルティングから、運用、管理、更新、アフターサービスにいたるまで、24時間365日体制でサポートしています。システムエンジニア(SE)やフィールドサービスエンジニア(FSE)による導入、アフターサービスの支援を手がけるサービス&サポート事業本部では、お客様である病院、診療所、クリニックが導入したSYNAPSEのメンテナンスをリモートで行っています。
 具体的には、FMSのサポートセンターからお客様先にあるSYNAPSEサーバーに定期的にアクセスし、機器の点検や、情報を収集し、お客様に安心してお使いいただくための作業です。これまでは、メンテナンスの回線にデジタル公衆電話回線(ISDN)を利用していましたが、サービスレベルの向上のために見直しを図りました。取締役・執行役員でサービス&サポート事業本部長の九々佳則氏は次のように語ります。
 「システムの高機能化で更新情報のデータ量が増えるに従い、ISDNではシステムの状況把握に30分も40分もかかるようになりました。また、NTT東西がISDNを2025年ごろまでに廃止してIPネットワークに移行することを発表していることから、IPネットワークへの移行を決断しました」

*Picture Archiving and Communication System の略で、医療用画像管理システムのこと

▲ ページトップに戻る

セキュリティーの確保と
運用負荷軽減を踏まえた提案を評価

 メンテナンス回線をインターネット回線に切り替えるにあたり、最大の懸念となったのはセキュリティーの確保でした。患者の病歴など機微な個人情報を扱う医療機関とFMSのメンテナンス拠点間は、セキュリティーを確保しなければなりません。事前にレセプトのオンライン化に向けた調査・検討をしていたFMSは、セキュリティーの確保と運用性を勘案し、レセプトオンラインの認定を受けている4社のネットワークサービス中からMINDともう1社のサービスを採用しました。
 サービス&サポート事業本部 事業推進部 マネージャーの白戸邦明氏は次のように説明します。
 「MINDのセキュアネットワークサービスは、厚生労働省の『医療情報システムの安全管理に関するガイドライン』で要求されるセキュリティーに対する厳しい条件をクリアしているだけでなく、医療品医療機器等法(旧薬事法)対応のPCの調達やプロバイダーやNTTへの支払い代行など、運用負荷を軽減する、柔軟性に富んだ提案をしていただけました。特に、LANケーブルを差すだけでVPNルーターを利用できるようにキッティングを済ませて納品するという提案は、顧客満足の向上とFSEの負荷軽減につながると考えました」
 FMSでは、その後MINDの柔軟で迅速な対応やアフターサポートを評価し、2社で併用していたインターネットVPNを、2013年からMINDのセキュアネットワークサービスへの一本化を進めています。VPNネットワークへの移行は、現在も週に10台〜20台のペースで切り替えが進んでいます。サービス&サポート事業本部 事業推進部 次長の星洋美氏は「お客様との打ち合わせも含めると切り替えには1ヵ月ほどかかります。その中で、MINDから提供されるVPNルーターは設置がとても簡単で、FSEに大きな負担をかけることがありません」と話します。

▲ ページトップに戻る

広帯域化による短時間の状況把握で
迅速な対応を実現

 セキュアネットワークサービスの用途は広がりをみせています。当初はSYNAPSEのメンテナンス回線に採用されていましたが、現在はデータセンターに設置した遠隔読影システム用のサーバーとお客様先に設置したデジタルX線画像診断用のPCとをつなぐネットワークやストレージサーバーにも採用されました。
 さらに、医師が外出先や自宅等のPC、スマートフォン、タブレットなどから病院内のサーバーにアクセスする際のモバイルネットワークにも採用され、病院外からでもセキュアにネットワークを利用できるようになりました。
 セキュアネットワークサービスの導入による広帯域化で、データのやり取りはとてもスムーズになりました。九々氏は「これまで30分、40分かかっていた状況把握がほんの数分で終わるようになりました。その結果、システムのハードウエアの入れ替えや修理が発生した場合でもすぐにFSEに指示を出し、早期に対応することが可能になりました」と説明します。
 また、SYNAPSEのメンテナンス回線、遠隔読影システムの回線、ストレージサーバーの回線、モバイルネットワークと、医療サービスごとに異なっていたネットワーク環境がセキュアネットワークサービスで一本化されたことで、管理コストの削減と運用効率の向上が実現しています。
 さらに、病院や診療所間を横同士のネットワークでつなぐ「病診連携」も増加傾向にあり、星氏は「クリニック向けソリューションのC@RNAを使って診療所やクリニックの開業医が、大病院のCTやMRIなどの予約ができるようになりました。これによって、CTやMRIの稼働率の向上が実現するとともに、開業医でも地域の住民に対して高度な医療サービスを提供することが可能になりました」と語ります。

▲ ページトップに戻る

病診連携のサービス向上と
IoT による情報サービスの提供へ

 FMSでは今後も継続してISDN機器の保守切れに合わせて、SYNAPSEのメンテナンスの回線をセキュアネットワークサービスに切り替えていくほか、SYNAPSEやC@RNA Connectの新規ユーザーを獲得し、病院間の連携や病診連携を進めていく方針です。白戸氏は「日本にある病院、診療所、クリニックの規模からすれば、潜在的な需要は多くあるはずですので、SYNAPSEやC@RNA Connectのユーザーを増やし、ネットワークを拡大していきます」と語ります。
 また、九々氏はセキュアネットワークサービスを利用した今後の構想について、IoTによる情報サービスの提供を視野に入れており、「各種システムから取得したデータの中から役立つ情報をピックアップして加工し、お客様である病院、診療所、クリニックがデータを医療サービスに利活用できるように提供していきます」と述べます。
 FMSは、最先端技術を駆使した医療用製品・ソリューションの提供を通して、人々の健康と豊かな生活に貢献していきます。

▲ ページトップに戻る

システム構成イメージ

システム構成イメージ

▲ ページトップに戻る