メルトピア

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  • デジタルカメラ活用テクニック

  • Vol.78
  • 2018年 3月号(No.234)
クロマキー合成で、春めいた写真に仕上げる

とても身近になった写真合成

 ポートレートを撮影する時、季節を感じさせる背景が重要な役目を果たすのは言うまでもありません。でも、なかなかイメージに合った撮影場所が見つからない、思うようなお天気に恵まれない、といったことはよくあることです。そのような時に活用したいのが、最近とても身近になった写真合成です。今回は写真合成の中でも最も普及しているクロマキー合成という技術についてお話しします。そして写真1のような写真に仕上げる方法を解説します。

パソコンやスマートフォンで
簡単にできるクロマキー合成

 クロマキー合成とは、特定の色(青または緑)から映像の一部を透明にして、その部分に違う映像を合成する技術のことです。かつては高価な機材や、熟練した技術が必要でしたが、今ではパソコンやスマートフォンのアプリケーションで簡単にできるようになりました。しかし、撮影時には気を付けなくてはならないポイントがいくつかあります。
 写真2をご覧ください。これは緑の布を背景にモデルを撮影したものです。背景の緑の部分が透明になり、写真3のように違う絵を合成することになります。撮影のポイントは背景の緑の布に均一に光が回るようにすることです。明暗が強かったり人物の影が映っていると、不自然な写真になってしまいます。室内で撮影するよりもこの写真のように屋外で撮影したほうが日の光を均一に回すことができます。
 もうひとつのポイントは、背景の緑とモデルとの距離をある程度保つことです。これは緑の色をモデルの髪の毛や服に写りこむことを防ぐためです。緑の部分が透明になるわけですから、緑に影響された部分、特に髪の毛や洋服のエッジなど、ギザギザに抜けてしまうことになります。実際の合成の手順はアプリケーションによって異なるため割愛しますが、これらのポイントを押さえれば、とてもリアルな写真に仕上がります。
 撮影当日は記録的な寒波でしたが、写真1 のような3 月号にふさわしい春めいた写真に仕上げることができました。現代においては、これも写真のひとつの在り方なのです。

モデル:木村夏子(女優)
撮影・文:中原義夫(Bubio Studio)

  • 撮影例
  • 撮影例
  • 撮影例
  • 写真1: 写真2と桜の花の背景をクロマキー合成した作例。アイデア次第で真冬日でも春っぽい写真に仕上げることができる
  • 写真2: 緑の布を背景に野外でモデルを撮影。日の光で撮影したほうが、背景を均一に照らしやすい。レンズ85mm(35mm換算)1/1000秒 F6.3 ISO 1600
  • 写真3: 写真2と紅葉の背景をクロマキー合成した作例。こちらは秋めいた写真に仕上げた

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