メルトピア

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  • デジタルカメラ活用テクニック

  • Vol.72
  • 2017年 5月号(No.226)
4Kビデオを使った静止画撮影

ビデオを使用することで
決定的瞬間を逃さない

 動きの速い被写体を撮影するときに、決定的瞬間を捉えることは大変難しく、プロのカメラマンでもこれぞと思う写真が撮れるまでは相当な数をこなさなければなりません。特に動物など、撮影側で思うようにコントロールできない場合は、撮影に大変な時間を要します。そこで今回はシャッターチャンスを逃さないようにビデオを使った写真撮影を試してみましょう。一般的なビデオでは、1秒間に30コマの連続した画像を記録しているため、一度限りのシャッターチャンスを狙うのと比べて、決定的瞬間を捉える確率はかなり高くなります。この手法を使い、写真1のような動きの早い被写体の撮影法をご紹介します。

4Kビデオがこれからの
写真の撮影法を変える

 今回用意するのは、4Kビデオが撮影できるカメラです。4Kビデオはフルハイビジョンの4倍のきめ細かさを表現することができます。これまでもビデオ映像の1コマを写真にすることはできましたが、従来のビデオでは、1コマに記録できる画素数が小さいために、写真としてのクオリティーが低くなるという問題がありました。しかし4Kビデオは、1コマあたり800万画素という高い解像度の映像を記録できるために、その1コマから印刷にも十分に耐えうる画像データを取り出せます。簡単に言えば、高画質の写真を1秒間に30枚連写しているのと同じです。では写真2と3をご覧ください。これは4Kビデオの機能を持つデジタルカメラでビデオ撮影したものですが、飛び立つシラサギの動きがハッキリと連写できています。この手法で撮影したものが写真1です。水辺で羽ばたくカモの様子ですが、羽根の見え方や水しぶきの広がり方が一番美しいものを、45枚の中から選ぶことができました。
 今回の撮影で注意しなくてはならないポイントは、この手法で撮る動画は、あくまでも写真のための素材と考えることです。今回のような動きの速い被写体の撮影には、1/1000秒以上のシャッタースピードが適していますが、一般的にビデオのシャッタースピードは1/100秒程度で、これ以上早いシャッタースピードを使うと、ビデオ映像がカクカクしてスムーズに見えません。4Kビデオからの写真撮影は、まだそれほどポピュラーではありませんが、今後、間違いなく普及していく技術ですので、注目しておいてください。

撮影・文:中原義夫(Bubio Studio)

撮影例

写真1:羽ばたくカモの写真。45枚の中から最適なものを1枚選んだ。(レンズ500mm(35mm 換算)シャッタースピード1/1000秒 F5.6 ISO4000で撮影)

撮影例

写真2:飛び立つシラサギの連続写真の1枚目。
(レンズ200mm(35mm 換算)シャッタースピード1/1000秒 F4 ISO2000で撮影)

撮影例

写真3:飛び立つシラサギの2枚目。
写真2からの僅かな時間の経過でも、クリアに連写できている。(レンズ200mm(35mm 換算)シャッタースピード1/1000秒 F4 ISO2000で撮影)

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