メルトピア

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  • デジタルカメラ活用テクニック

  • Vol.75
  • 2017年 10月号(No.230)
インスタグラム映えする正方形での写真表現

インスタグラムの普及で
脚光を浴びる正方形写真

 写真特化型SNSサービスのインスタグラムの普及により、正方形の写真が脚光を浴びるようになりました。街の写真店でも正方形のプリントサービスを始めています。
 そもそもこれまでの写真の多くは、なぜ長方形で構成されていたのでしょうか?その答えははるか昔の紀元前にありました。古代ギリシャでは黄金比(1:1.618)が人間にとって最も安定し美しい比率と定義。さらに遡ると、エジプトで造られたピラミッドの底辺と高さの比率も黄金比に近いとされています。このように人間は正方形よりも黄金比に近い比率の長方形を好む傾向にあったからです。
 しかしながら写真に関しては、正方形で構成したほうがよい場合があります。今回は、写真1のように被写体のイメージをストレートに伝えることができる正方形の写真について考えていきましょう。

長方形の写真はバランス重視
正方形の写真はシンプルに

 まずは長方形と正方形の写真の見せ方(表現の仕方)の違いについて考えます。写真2は黄金比で撮影したポートレートです。とてもバランスが取れており、なんの違和感もありません。一方、正方形の写真は、アピールしたいものを強調することに適しています。写真3では、思い切って様々な要素を省略して、モデルの顔だけを画面いっぱいにしてみました。ご覧のように正方形でシンプルに見せることで、ひとつのイメージをストレートに伝えることができました。これは人物だけではなく、様々な被写体でも同様です。その例にピクトグラム(イラスト参照)と呼ばれる視覚記号があります。ピクトグラムは街でも良く見られますが、イメージを瞬時に伝えるために、その多くは正方形で構成されています。また、パソコンやスマートフォンのアイコンも、正方形でデザインされています。
 このことを踏まえて、もう一度写真1をご覧ください。モデルがどのような服を着ているのか、どこにいるのか、よく分かりませんが、モデルの顔の印象は一瞬で伝わります。この人物をイメージづけるアイコンのような写真です。
 テレビやパソコンの画面は原則的に横位置ですが、スマートフォンの場合は縦位置でも横位置でも使用します。そのどちらでも対応しやすい正方形の写真は、時代のニーズに合っているのかもしれません。今回は技術的な話ではありませんが、写真の見せ方について、改めて考えていただければと思います。

撮影・文:中原義夫(Bubio Studio)

撮影例

写真1:服装や背景など極力省略して、ストレートにモデルのイメージを伝えるようにした作例。レンズ85mm(35mm 換算) シャッタースピード1/4000秒 F1.8 ISO 1000

撮影例ピクトグラムの例

撮影例

写真2:黄金比(1:1.618) の比率の写真。バランスがとれたポートレートとなった。レンズ85mm(35mm 換算)シャッタースピード1/4000 秒 F1.8 ISO 1000

撮影例

写真3:写真2を正方形に構成することで、イメージをシンプルに表現した作例。レンズ85mm(35mm 換算) シャッタースピード1/4000 秒 F1.8 ISO 1000

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