メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

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  • 2017年 12月号(No.232)
  • 株式会社 三菱電機ビジネスシステム
  • フレッシュ市場くん
  • 卸売市場の環境変化に対応した
    業界特化の販売管理パッケージで
    卸・仲卸会社の事業を多角的に支援

青果や水産物など生鮮を扱う卸会社や仲卸会社の業務には独特の商習慣があり、一般的な販売管理システムでは業務に十分適応できません。株式会社三菱電機ビジネスシステム(MB)は、卸と仲卸の業務に特化した「フレッシュ市場くん」シリーズを開発し、40 年以上にわたって販売しています。近年は、市場間競争の激化や食のグローバル化への対応など、新たな課題も生まれています。MB は市場の要請に応えるため「フレッシュ市場くん」においても業務機能の追加や、最新のシステム技術を用いた機能拡張を続けています。

フレッシュ市場くん

人物写真

株式会社三菱電機ビジネスシステム
関西支社
システム営業第一部
第二課長
小池 信成

卸・仲卸会社に求められる
市場環境の変化への対応

 近年は、少子高齢化や人口減少等による食料消費の量的変化、社会変化に伴う消費者ニーズの多様化、卸売市場を通さない直接取引の増加、販売チャネルの多様化など、卸売業界を取り巻く情勢は厳しいものとなっています。特に流通の中流に位置する卸・仲卸会社は変化の影響を受けやすい状況にあります。
 MB 関西支社システム営業第一部第二課長の小池 信成 氏は次のように語ります。「川上にいる供給者(生産者、出荷者)と川下にいる小売業者の要請に対応しなければなりませんが、従来のように言われるがまま、指定された値段で買い付けたり、販売したりしているだけでは、収益を確保することができません。そのためには情報武装を強化して取引先に対抗できるだけの戦略を整え、利益効率を高めることが求められます」
 また、卸売市場数や卸売業者数が年々減少している中、卸・仲卸会社の多くは従業員の高齢化や人員不足に直面し、限られた人材で業務を処理する必要に迫られています。さらに世代交代が進んでいる事業者と、進んでいない事業者の明暗もくっきりと分かれています。

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40 年以上の実績を活かし
「ユーザーの使いやすさ」を追求

 MBでは、卸・仲卸会社の業務を支援するため、1972 年にオフコン版の仲卸会社向けの販売管理システムを開発しました。2006 年にはパッケージ版をリリースし、2010 年から「フレッシュ市場くんMS」として販売しています。また、青果を扱う卸売会社向けのシステムは、1980年にオフコン版を開発し、2015 年にはパッケージ版を開発して「フレッシュ市場くんWS」として販売しています。
 「当初、オフコン版の開発部門が関西だったことから、パッケージ版も関西の卸・仲卸会社を中心に拡大していきました。現在は、関西を主力にしながらも全国の卸・仲卸会社へとユーザーが拡がっています。青果、水産、花き、食品関連の仲卸会社向けの『フレッシュ市場くんMS』については延べ300 社以上、卸会社向けの『フレッシュ市場くんWS』についても多くの導入実績があり、MBは40 年以上の実績と経験を通してノウハウを蓄積してきました」(小池氏)
 「フレッシュ市場くん」シリーズは卸・仲卸会社の販売に関わるあらゆる業務をサポートしており、それまで紙の伝票で行っていた業務を電子化することで業務負荷を軽減します。営業担当者や経営者が意思決定を行うためのデータ分析機能を有し、情報を活用した経営戦略の推進にも貢献します。小池氏は「これからは確実にデータ分析の重要性は増していきます」と語ります。
 仲卸会社向けの「フレッシュ市場くんMS」は、生鮮仲卸業界特有の商品管理項目である「商品名」「産地」「荷印」「等級」「階級」「入数」「単位」の7 項目を標準で装備しています。例えば“大根”を管理する場合でもどこの産地で獲れたもので、そのサイズはMかLかLLかなどを細かく管理でき、商品別の在庫や利益を詳しく見ることが可能です。
 仲卸会社では、相場品を取り扱う特性上、仕入情報の確定が売上業務終了後になることがあり、取引先に対して売上伝票を先行して発行し、後から仕入処理を実行するという特殊な運用を行っていますが、「フレッシュ市場くんMS」では販売先行運用にも標準で対応しており、商品別、商品担当別の総利益の算出ができます。また、売上入力、仕入入力の画面は3 種類を用意して必要に応じた入力が可能で、画面の表示項目は業務に合わせて省いたり、項目名の名称を変えたりすることもできるので、パソコンに不慣れな管理者でもスムーズにシステムを使った業務への移行が可能です。

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利益管理機能などを強化した
仲卸向け「フレッシュ市場くんMS」

 卸・仲卸の業務を熟知するMBは、近年急速に進んでいる卸売市場の変化に対応すべく、仲卸会社向けの「フレッシュ市場くんMS」の新バージョンを開発し、2017 年4月から提供を開始しました。バージョンアップで追加された主な機能は、以下の5つです。小池氏は「今回の機能強化は、より正確な利益が把握できるようにしたことがポイントです。取引先ごとの正確な粗利を見ることで、利益を最大化する経営戦略の検討が可能になります」と語ります。

(1)仕入引当売上入力機能
在庫仕入データをもとに、仕入れた商品をどの取引先に販売したかを紐付けしながら売上入力ができるようにしたものです。それによって仕入値と売値が決まるため、それぞれの明細の粗利を積み上げることで取引先単位の正確な粗利計算と在庫管理が可能になります。

(2)売仕同時入力機能
仕入は入力せずに売上だけを先に計上していく仲卸会社独特の処理を行う際、あらかじめ明らかになっている仕入値を売上と同時に入力する機能です。この場合も、売上と仕入を紐付けて管理することで、取引単位の正確な粗利の把握が可能になります。

(3)タブレット現場入力機能
業務の効率化を図りたい仲卸会社からのニーズに対応するため、タブレットによる現場入力機能を追加しました。タブレットを売り場まで持ち出して、その場で直接売上入力が行えるため、あとで事務所に設置したパソコンから伝票をまとめて入力する必要がなくなり、手書伝票の削減と作業時間の短縮が図れます。

(4)軽減税率対応
2019 年10月からの実施が予定されている8%から10%への消費税増税に伴う軽減税率に対応し、商品別消費税率と区分記載請求書の機能を実装しています。パッケージの新規購入者はもちろんのこと、すでに前バージョンで業務を行っているユーザーもアップグレード対応が可能です。

(5)汎用データ出力機能
経営者や営業責任者が蓄積したデータを自由に取り出すことができる機能です。今回の汎用データ出力機能から項目を選んで抽出できるようになりました。これらのデータをExcelの機能で分析したり、オプションで提供する各種分析ツールを利用して、品目別実績の分析や単価の推移を分析することが可能です。

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実績を積み重ねながら
より使いやすいシステムへ

 パッケージの導入に要する期間は最短で1ヵ月程度で、お客様の要望に合わせてカスタマイズすることもできます。導入後の障害やトラブル発生時にはMBのCRC(コールセンター)がコール受付と1次対応を実施し、必要に応じてMBの営業部門やSE部門などが2次対応を行います。
 MBでは今後も40 年以上の実績がある「フレッシュ市場くん」シリーズを強化しながら、卸売市場の環境変化やお客様の要望に対応していきます。
 「卸・仲卸会社様へより安価にシステムをご利用いただけるようパッケージ標準で対応できる範囲を拡張するための機能強化を検討していきます。『フレッシュ市場くん』は、お客様に末永く、安心して利用していただくために今後も進化を続けていきますのでご期待ください」(小池氏)

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システム構成イメージ

■システム構成イメージ

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