メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2003年 9月号(No.86)
  • シャープ株式会社
  • 三菱データウェアハウスソリューション「PowerCenter」導入事例
  • データ統合ツール「PowerCenter」の導入で
    情報系システムの開発生産性を大幅に向上

常に新しい発想でエレクトロニクス業界の一翼を担うシャープ株式会社。世界の各拠点でSAP® R/3®を導入し、企業全体にわたる情報をリアルタイムに見通すことができる統合システムを展開しています。
同社では2001年9月、情報系システムのさらなる効率化を図るため、三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)が提供するデータ統合ツール「PowerCenter」を導入。メインフレームとSAP R/3とのシステム連携を低コストかつ短期間で実現しました。

画像:本社・田辺ビル画像:本社・田辺ビル

画像:本社・田辺ビル

本社・田辺ビル

人物写真

シャープ株式会社
IT戦略企画室 企画推進部
参事
小山 典之

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エスアイソリューションズ株式会社
第三サービス事業部
ソリューション技術 主任SE
室田 真人

情報系システムに
優秀なETLツールを

 情報系システムの成功の鍵を握るツールとして、いまETL(Extract Transform Loading)ツールやEAI(Enterprise Application Integration)
ツールが注目を集めています。いずれも、これまで困難とされてきた複数のシステム間の連携が容易にできますが、バッチ処理にはETLツール、リアル処理にはEAIツールが適しているといわれています。
 世界中に拠点を持つシャープでも、システム基盤の強化に向け、ETLツールとEAIツールの導入を比較・検討しました。社内連携の大半をバッチ処理で行っていた同社では、ETLツールの方が適切でコストパフォーマンスが高いと判断、最終的にETLツールの導入を決定しました。
 シャープ IT戦略企画室 企画推進部参事の小山典之氏は、「以前は生産や購買、在庫といった情報系のデータをFTPでやりとりしていましたが、SAP® R/3®からデータを切り出すためには、ABAP言語によるアドオン開発を、つど実施しなければなりませんでした。この問題を解決するためには、優秀な ETLツールが必要でした」と当時を振り返ります。
 また、SAP R/3と他のシステム間のデータ連携も重要なテーマでした。単にSAP R/3からデータを切り出せばいいというわけではなく、接続先が増えていけば膨大なプログラム開発や複雑な運用管理が必要になります。それだけに、将来的な拡張が容易なことと、ランニングコストが安価に抑えられることも導入するETLツールに不可欠な要素でした。
 さまざまなETLツールを評価・検討した結果、MDITが提供する「PowerCenter」の導入が決定。実際の構築はシステム設計開発で優れたノウハウを持つエスアイソリューションズ株式会社が行いました。
 「PowerCenter」は、米Informatica社のデータ統合ツールで、MDITが日本語化を行い国内向けに販売しています。システム統合のスタンダードとして、国内でも多くの上場企業で導入・運用され、複雑なビジネスデータの統合と分析に活用されています。

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低コストかつ短期間で
システムを統合

 導入を決定づけた理由としては、まず、開発生産性が非常に高いことがあげられます。評価時の開発生産性は、従来のCOBOLやABAPでの開発に比べて 2〜3倍の向上が見込めました。エスアイソリューションズ 第三サービス事業部 ソリューション技術主任SEの室田真人氏は、「実際に使用してみて、“これはいける”と感じたのは、GUIがとてもわかりやすく操作性に優れていることでした。また、処理の機能を部品化しているため、ほとんどコーディングレスで済むのも大きな魅力です。いろいろなETLツールを評価しましたが、一番使いやすいと感じましたね」と語ります。
 一般的にETLツールは、GUI上にいくつかの機能が集約されたボックスが用意され、そのなかで簡易言語を使ってスプリクトを記述していくものが多いようです。しかし「PowerCenter」では、処理の機能ごとにアイコンを用意しており、スプリクトなどを記述することなく、直感的なイメージでアイコンをつなげる非常にシンプルな操作になっています。そのため、初めて利用する方でも短時間で操作が習得できます。
 また、導入後のランニングコストが非常に安価に抑えられることも導入の決め手となりました。室田氏は、「私どもではいろいろなツールを評価していましたが、『PowerCenter』は接続先のフリーライセンスが設定されていて、将来的なシステム拡張も低コストで簡単に行えるので導入を決めました」と話します。
 さらに、周辺システムへの接続が容易なことも大きなメリットです。他社製品では、専用の通信ソフトを導入するものが多いのですが、「PowerCenter」なら、そういった設定は一切不要。定義内容に対する権限管理機能が充実し、データ連携の定義内容などを検索する機能(メタデータリポジトリ管理機能)も標準装備されています。

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SAP R/3からの
データ切り出しを効率化

 用途としては、主にEUC用にSAP R/3やメインフレームのデータを切り出すのに活用されていますが、その効果について室田氏は、「SAP R/3からのデータの切り出しが非常に速くなりました。従来に比べて、ジョブの実行時間が1/2〜1/10に短縮できました」と語ります。
 またMDITは、米Informatica社のディストリビュータであると同時に、日本語化も行っており、ソースコードレベルでのサポートができるのも大きな強みです。室田氏は、「問い合わせやサポートについても技術的に精通した方が多く、話もスムーズですのでとても満足しています」と語ります。
 MDITでは、米Informatica社に「Power Center」の開発者を常駐させており、同メンバーと米Informatica社のスタッフおよび国内のMDITテクニカルサービス部隊が非常に密な連絡を取っています。そのため、万が一のトラブル発生時にも迅速な対応を実現、お客さまからも高い評価を得ています。

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全社でツールを統一し
生産性の向上を目指す

 今後の展開について小山氏は、「このツールは、基幹系はもちろん、情報系にも使えるツールですので、海外も含めた各拠点のSAP R/3データをデータウェアハウスに取り込み、拠点間のデータ比較や統合値が照会できる環境を構築していきたいと考えています」と語ります。
 実際にいくつかの事業所では、SAP R/3のサーバ統合に合わせて、別のツールから「PowerCenter」に移行し、生産性を大きくアップさせています。今後は他の事業所でもツールの統一を図り、さらなる生産性の向上を目指します。
 今後の「PowerCenter」に対する期待として、小山氏は、「現在はバッチ処理の統合ツールとして利用していますが、全体的に見て今後はリアル処理の比重が高くなってくると想定しています。当製品には、これらリアル処理もバッチ同様、簡単に統合できる機能を持って欲しいと希望します」と語ります。
 “誠意と創意”を基本コンセプトに、常に他社に先駆けて新時代にふさわしい商品の創出やサービスの提供をしてきたシャープ。高度な技術を通じてエレクトロニクス業界をリードする同社のシステムを、「PowerCenter」が確実に支えています。

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説明図

システム構成

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