メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2004年 2月号(No.91)
  • 株式会社日本文芸社
  • ソリューションサーバ「Entrance」導入事例
  • 書店との密接な情報連携と
    煩雑な社内業務の効率化を目指して

1959年に設立した中堅の総合出版企業、日本文芸社。趣味や娯楽といった読者の知識ニーズに応えるために、雑誌から一般書籍、実用書まで幅広く発行しています。マイナス成長が続く出版業界にあって、日本文芸社は売れ筋のコミックや実用書、一般書を多数擁し、確かな販売実績を築いています。
堅実な成長を保持しながらも、日本文芸社が課題として捉えていたのが情報システムの整備です。販売の最前線である書店との間の情報連携は、経営の基盤をより強固にするために不可欠でした。また、煩雑な社内業務を迅速化・効率化することも求められていました。そこで同社は、丸善株式会社を通じて、三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)のEntranceサーバを導入。新たな情報システムにより日常業務を改善し、一層の収益力向上を図ろうとしています。

画像:本社ビルと出版物

人物写真

取締役管理本部長兼経営管室長
荒井 清

人物写真

書籍出版本部・書籍営業部部長
波多野 憲二

人物写真

書籍出版本部・書籍営業部課長
奥井 眞吾

書店情報の迅速な把握は
出版社の生命線

 年間に数万点もの新刊が発行される出版業界。コンビニエンスストアなど販売ルートが広がり、配本量は伸びる傾向にあります。一方、配本ロスや返品リスクを抱え、読者獲得競争と相まって、業界を取り巻く環境は厳しさを増しているのが現状です。
 出版社にとって書店との密接な連携を通した効率的な配本は、販売実数の把握、読者に支持される本づくりとともに収益を確保するための生命線です。
 取締役管理本部長兼経営管理室長の荒井清氏は「これまでの当社における情報システムは取次管理や在庫管理、印税管理といった基本的なものでした。現在、書籍流通の多様化に伴い、情報システムの重要性は年々高まっています。今回のリプレースでは、書籍販売実数のより的確な把握、書店からの注文や問い合わせに対する迅速な処理などの、対書店向け業務の迅速化とともに、社内業務の大幅な効率化を図りました」と、システム導入の目的を語ります。

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書店注文に迅速に対応するなど
豊富な新機能を導入

画像:作業風景

書店からの注文に対し迅速にスリップを発行

 日本文芸社が導入したシステムには、新たに以下の7つの機能が盛り込まれています。
1. 書店電話注文への対応/スリップ発行
2. POSデータ等の取込による売行分析・書店管理
3. 書店直受注・発送・請求管理
4. 報奨金支払管理
5. 出版VAN管理
6. 電子帳票システム e-image
7. 原価管理
 日本文芸社では多彩な機能により、日常業務の迅速化・効率化、書店サービスの向上とともに、より戦略的な経営スタイルの確立を目指しています。
 まず「書店電話注文への対応/スリップ発行」では、書店からの電話注文に対する迅速な対応と処理を目標としています。書籍出版本部・書籍営業部部長の波多野憲二氏は「今回のシステムでは、電話で注文のあった書店に対して、弊社刊行出版物の書誌データ、書店様店舗データ、注文履歴を照会しながらより的確に注文に対応できます。出荷と同時にスリップと呼ばれる書籍にはさみ込まれる注文書を発行できるため、リアルタイムで受注数も把握できます」と、そのメリットを語ります。

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販売の最前線データを入手
書店サービスも向上

 日本文芸社では、書店情報の迅速な把握や書店向けサービスの向上にも力を入れています。
 「POSデータ等の取込による売行分析・書店管理」は、販売の最前線である書店との密接な連携によって、市場動向を迅速に把握することを目的としています。書店に普及するPOSレジのデータは、まさに“生きた”消費者情報です。書籍の売れ行きを管理し、消費者の動きを分析することで、戦略的な販売促進に大きく貢献することが期待できます。
 また現代の多様な書籍流通に対応した管理形態も求められています。「書店直受注・発送・請求管理」では、書店だけでなく生協、ホビー店やスポーツ店などで取り扱われる書籍類に対して、それぞれの販売スタイルに沿った書籍の流通管理を行います。
 「報奨金支払」は出版業界特有の仕組みです。これまで作業が繁雑だった、販売実績に応じた全国約6,000店にも及ぶ書店への報奨金の算出・支払が、迅速・効率的に行えます。
 「出版VAN管理」は、業界共有のネットワークと連携し、大口受注に対する効率的な書籍流通を実現します。版元、取次店、書店が三位一体となった、オンラインによる書籍の受発注により、煩雑な事務処理を大幅に軽減することが狙いです。

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e-imageにより
社内帳票を電子化

 一方、同社は社内各部署のワークフローの改善にも取り組みました。
 「電子帳票システム e-image」は、株式会社三菱電機ビジネスシステム(MB)が開発した帳票ソリューションであり、社内業務の効率化とペーパーレス化を実現します。
 書籍出版本部・書籍営業部課長の奥井眞吾氏は「導入にあたっては、当社の業務のひとつひとつを丸善さんと洗い出し、業務の流れを改めて見直しました。管理、営業、編集といった部署が垣根を越えてデータを共有できるので、一層の業務の効率化が図れるのがメリットですね」と語ります。
 ペーパーレス化の推進によって、紙代および保管のためのコスト削減、オフィスの環境改善にも貢献します。
 また同社では、コスト削減にあたり「原価管理」も導入しています。見積りの段階から発行に至るまでのすべてのコストを徹底管理し、収益向上に役立てることができます。

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システム本稼動を機に
生活者により身近な出版社へ

 多彩な機能を有機的に活かし、より革新的な経営への移行を図る日本文芸社。ここに紹介したシステムが本稼動するのは2004年春頃となりますが、攻めの出版ビジネスを展開するための環境づくりは整ったと言えます。
 社会の変化が加速傾向にあるなか、多様化する消費者の価値観やニーズ、商品自体のライフサイクルの短命化といった課題を解決するのは、これまで培ってきた出版ノウハウをフルに活かすための情報システムの構築とその効果的な利用に他なりません。
 「楽しい」「読みやすい」「役に立つ生活情報」を企業理念として、生活者に身近な出版社であり続ける同社にとって、今回構築される情報システムは、新しい企業エネルギーの源泉ともなります。

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説明図

画像:ソリューションサーバEntrance
ソリューションサーバEntrance

システム全体構成

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