メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2004年 4月号(No.93)
  • 株式会社セツヨーアステック
  • ソリューションサーバEntrance導入事例
  • 発展著しいアジア圏との取引増加に対応
    業務効率アップでリードタイム大幅短縮を実現

株式会社セツヨーアステックは、主として三菱電機(株)のFA・配電機器、半導体・電子部品、各種資材などをアジア向けに輸出している貿易会社です。韓国・台湾・中国・タイを中心に、アジア各国で活動する同社は、ここ数年取引量が増大。課題として浮かび上がったのが情報システムの整備でした。事務処理の効率化はもちろん、情報の有効活用は急成長するビジネスに対応するため必須の条件です。そこで同社は、株式会社三菱電機ビジネスシステム(MB)を通じて、三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)のEntranceサーバを導入。さらなる情報連携による戦略的なビジネス展開を目指しています。

画像:セツヨーアステック本社と海外販売およびサービス網

人物写真

取締役
総務部 部長
菊山 弘一

人物写真

総務部
業務システム課 課長
大藤 晃

アジア市場の急激な
成長に対応するために

 セツヨーアステックは、1973年台湾に販売会社摂陽企業を設立するなど、古くからアジア地域への輸出に実績を持つ企業です。その業務は、例えば船積書類ひとつ作成するにも相手国ごとに独特の習慣があり、手作業に頼る部分も多かったため、事務処理の効率化やデータ化はかねてから懸案となっていました。また、三菱電機FA海外事業部の営業システム「GOLFA」とのEDIの連携強化もこれまで以上に必要となっていました。そんな同社が、情報システムの見直しに取り組み始めたのは2002年のことです。
 取締役総務部 部長の菊山弘一氏は「ご承知のとおり、ここ数年アジアの経済は急激に発展しています。そのため、増え続ける取引量に業務のスピードが追いつかない事態が予測され、急きょ情報システムを整備し直す必要があると考えました」と、当時の様子を振り返ります。
 手狭になった本社の移転、社名変更を機に業務システム部を立ち上げ、本社プロジェクトとして、今後のアジア市場に対応できるシステム構築がスタートしました。

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データ連携を図り、
オペレーションを省力化

 従来のシステムは、部門ごとに分散管理していたため情報の連携ができず、また管理・維持のコストも余計にかかっていました。そこでセツヨーアステックではEntrance620システムの導入で、システム統合によるデータの一元管理とWeb-BINDによる業務アプリケーションのWeb化を図り、同時に国内取引先との接続も回線速度が遅くコスト高の商用VANから、インターネット接続に変更し、回線費用の削減を実現しました。
 業務の流れとしては、まず、海外の現地法人や代理店、特約店からの受注を入力し、「GOLFA」に発注データとして受け渡しを行います。その後は、船積み処理までインプットレスでデータが流れ、Web上で出荷情報などのチェックも可能になっています。
 インボイス(輸出者が作成する貨物の明細書、輸入者・税関など宛先は複数)の発行に関しても、不足情報の編集・追記が不要になり、プリンタのオーバーレイ機能を利用することで、高価な専用紙を廃止することができました。また、Web-BINDは現在、経理部門と営業管理職の端末に導入され、債権債務管理と営業実績のデータ参照に利用されています。
 Entranceを選んだ理由について総務部業務システム課 課長の大藤 晃氏は「第一に考えたのはデータ容量と拡張性です。その点Entranceはビジネスの急成長にもすばやく対応できるということが選定のポイントになりました」と語ります。

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大幅な業務効率向上を実現

 システム改変によるメリットのなかで最大のものは、受注から船積までの処理スピードの向上です。特に発展著しいアジア市場を舞台とするセツヨーアステックにとって、このリードタイムの短縮は最重要課題でした。現在では、受注後のスピーディな発注、メーカー出荷のきめ細かなフォロー、および船積業務の迅速化に大きな役割を果たしています。
 このシステム改変により、本社では営業部門のシステムと会計システムを連携させることができました。また、これによって経理部門の長年の課題だったペーパーレス化も進みました。さらに、EDIの受発注情報、出荷情報が生きたデータとして利用可能になり、経営戦略上のスピーディな意思決定に効果を発揮していることも見逃せないポイントです。
 菊山氏は、「Web-BINDのEEL機能(EDUET&Excel連携機能)により、Web-BINDのデータを抽出・ダウンロードし、使い慣れたExcelで自由に加工でき、誰でも簡単に資料が作成できるのは大きなメリットです。データの信頼性も高まり、スピード経営の時代に最適な意思決定、状況判断に役立てられます」と話します。

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本当に使いやすいシステムへ
ゼロからスタート

画像:人物画像

 セツヨーアステックの取り組みは、比較的若いメンバーでプロジェクトチームを構成し『自社の業務全体の見直し』から成果を出した好例と言えます。これについて菊山氏は「業務改善というのは“今までのやり方を変えよう”という、いわば意識改革の意味もあるので、やはり若い人に任せるべき仕事だと思っています」と話します。
 大藤氏も、現場の人間が本当に使いやすいシステムにすることを目標としたうえで「特に帳票やファイル仕様、入力画面などはすべてゼロベースで見直す必要があり、営業経験者である仁科と古本には現場の意見を徹底的に拾い上げてもらい、使い勝手の部分をきっちりと詰めてもらいました。一方で、一人一台体制になった端末とネットワークのインフラは、二木と三浦に担当してもらい、稼働後は社内ヘルプデスク的な動きもしてもらっています」とそれぞれの役割の重要性を強調されました。
 作業の一つひとつを細部まで分析し、システムに反映したことが、業務全体での大きな効率化を引き出したわけです。もちろんシステムの見直しはこれで終わったわけではなく、つねに課題を見つけ、改善を加えていくものです。プロジェクトのメンバーは新たに管理本部として組織され、今後の課題発見や改善の提案を担うことが期待されています。

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ロジスティクスパートナーと
しての役割強化へ

 今後のシステム活用について、大藤氏は「データをより有効に活用するため、海外拠点でもEDIからの出荷情報を参照できるようにしていきたいと考えています」と話します。現在はその前段階として、インボイスのデータをExcelに落とし、本社からeメールに添付して送っている状況ですが、いずれは現地で直接データ参照できるようにする予定です。また、企業戦略としては、さまざまな製品の特性や現地の状況に関する経験知を活かし、ロジスティクスパートナーとしての役割を強化していく方針です。
 さまざまな企業がサプライチェーンマネジメントを重視している現在、前線の情報をいかに還元できるかは共通の課題。Web-BINDのネットワークによって、現地のニーズをいちはやく提供することができれば、同社は国内メーカーの得がたいパートナーとして、さらに大きなアドバンテージを得ることでしょう。

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説明図

説明図
Entrance620

システム全体構成

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