メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2005年 2月号(No.103)
  • 昭和産業株式会社
  • データ分析プラットフォーム「DIAPRISM」導入事例
  • 売上予算・実績データを詳細分析  
    売れ筋を見極め収益性向上を実現

サラダ油、天ぷら粉などで知られる食品メーカー、昭和産業株式会社。1936年の創業以来、「日本をおいしくする」を合言葉に、小麦、大豆、とうもろこしを主原料とした総合食品会社として幅広い事業を展開しています。昭和産業では、業界の変化や市場ニーズに素早く対応できる体制の確立を目指して、早くから情報分析システムを導入、データの有効活用を図ってきました。しかし、近年の厳しいデフレ環境下での経営においては、膨大な情報を集計し、さまざまな角度から、より細かく、迅速に比較・分析することが必須となり、データ処理のスピードアップが求められるようになりました。そこで昭和産業では、データウェアハウス(DWH)の活用を目標に、三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)の「DIAPRISM」を導入、さらにその1年半後には同システムのバージョンアップを行いました。これにより昭和産業は、「単品管理」と「収益性」をキーワードとした業務改革を全社規模で力強く推進。現在では、事業所レベルまでがDWHを日常的に活用するなど、データに基づいた迅速な経営判断を実現しています。

画像:昭和産業の製品

人物写真

情報システム部
情報システム課 課長
島根 年二

人物写真

食品部
食品企画室 業務企画グループ
持田 昌宏

人物写真

情報システム部
情報システム課
溝口 高志

スピード経営の実現のために求められた
高性能なDWHプラットフォーム

 昭和産業では、分析システムなどを用いて早くから経営への情報活用を行っていましたが、近年のデフレ環境における業界の激変と市場ニーズの変化に対応するため、より高精度・高速なデータ分析が必要と判断、処理速度の高いDWH活用基盤の構築が検討されました。
 情報システム部 情報システム課課長の島根年二氏は、「利益の出る体質にするには、売れ筋、死に筋を早く見極めることが重要です。そこで、売上実績データだけでなく予算データも加え、商品別、店別、担当者別に細かく比較、分析できるシステムが必要と判断しました」 と、当時を振り返ります。
 また、食品部 食品企画室 業務企画グループの持田昌宏氏も、「部門の収益不振に危機感を感じ、改革の必要性を確信しました」と話します。
 昭和産業の商品アイテムは400〜500種。DWHの活用にあたり、格納する生データも従来7ヵ月分だった情報量を数年間分まで増強するなど、分析システムの性能アップと機能強化が緊急の課題でした。同社ではさまざまなシステムの比較検討を重ねましたが、システム構築担当SIerからの推薦や、高速性能、Windowsベースでの使いやすさ、タテヨコの項目を変えながら次々に違う次元でデータを見ていける利便性などが決め手となり、MDITの「DIAPRISM」の採用を決定しました。

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2年目を迎えてユーザ拡大
社員も詳細な分析で迅速・的確に行動

画像:作業風景

 「DIAPRISM」の導入は、情報システム部、食品部、営業企画部の三者協同で進めました。特にファイル設計などでは議論が白熱し、会議が夜中まで続いてしまうこともありましたが、そうした取り組みが功を奏し、仕様が決まってわずか2ヵ月でシステムが完成。「DIAPRISM」を基盤とするDWHが稼働を開始しました。
 導入による効果について島根氏は、「担当者は自分の担当商品別・顧客別で見る、マネージャーは自分の事業所の損益で見る、部長クラスは全社、全国レベルで見るというように、各階層のニーズにそった多様な切り口でデータを分析できるようになりました」と話します。また、持田氏は、「収益を中心に現状を把握し、そこから改革の方向を見つけて実行する、というステップができました。食品部は推進役を決めて活用を進め、1年で紙の使用を9割減らしました」と、大きな成果を強調します。
 さらに、情報システム部情報システム課の溝口高志氏は、「ユーザは、最初はマネージャークラスが中心でしたが、2年目に急激に広がり、事業所の営業社員も使うようになりました。見過ごしていた商品の動きが見えるようになり、売れる売れないの見極めや、価格是正の判断も早くなりました」と、「DIAPRISM」導入が経営面に与えた大きなメリットを語ります。

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バージョンアップで性能、操作性が
さらに向上、利用拡大に拍車

画像:GUI画面例

 こうして導入効果をあげた昭和産業は、1年半後に早くも「DIAPRISM」のバージョンアップを敢行、検索集計性能も最大2.2倍(旧モデル比)に向上しました。さらに、基幹業務システムから分析用データベースにデータを取り込むまでの「データステージング」機能が標準搭載されたことから、画面の切り替え操作が不要となり、使いやすいGUI画面上での一連の操作が可能になりました。
 このバージョンアップの理由について、島根氏は、「導入から1年が経ち、DWHを利用する事業所・ユーザの拡大や、食品以外など対象データの増加に伴う容量拡大などに対応を迫られたことや、それ以降の全社展開を考えたとき、早目の性能アップが必要と考えました」と説明します。
 また溝口氏は、運用・開発を担当する立場から、「新バージョンは、画面上でデータの流れが一目でわかり、また操作も非常に簡単なので、社内で容易に開発ができるようになりました。さらに、サーバ管理もサポートを受けながらではありますが社内で行えるようになりました」と語ります。
 「DIAPRISM」のGUIによる管理や開発のしやすさや、ユーザにとっての使いやすさは、社内のDWH利用拡大に拍車をかけ、また、グループ会社への展開も開始されました。Excelのピボットテーブルへの出力機能などの改善で、さらに分析も簡単になり、展開時の教育も楽になりました。

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30%以上の商品絞り込みと
収益向上を実現

 バージョンアップから1年、昭和産業では食品部を中心にDWH活用が定着し、全社への展開が着実に進行しています。また、随所に導入の効果も出ており、収益性向上の目標も達成されつつあります。現在は中期経営計画の検証が主な用途ですが、工場からも導入したいという要望が出るなど、全社で使うツールになりつつあります。
 特に食品部では、「DIAPRISM」導入により、「“どこで何をいくらで売ったか”、“前年と比べて、また予算と比べてどうなのか”などが素早くわかるようになり、データ分析に基づく的確な対策を皆が考えるようになった」、「売れ筋商品の絞り込みを進めることでこの3年で商品アイテムが30〜40%減り、収益性も高まった」など、顕著な効果が現れています。ただし、商品を絞り込めば提案のチャンスが減るリスクもあるため、今後同社では、商品の絞り込みから新商品の開発へ、守りから攻めへの転換に取り組んでいく方針です。
 また、島根氏が「数字が分かっていることを前提に会議を行うため、始まるとすぐに、“なぜなのか”“どうすればいいか”の話に集中するようになりました」と話すように、情報共有が進んだことで会議にも変化が現れたと言います。

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全社、グループ各社への展開と
質的レベルアップでさらに経営革新を

 「DIAPRISM」導入による経営改革への効果が出てきた中、昭和産業では、さらにDWHの全社、グループ各社への展開とともに、在庫、受け払いなどのデータも取り込んでユーザ層を拡大、最終的には経費および物流費のすべてを分析できるようにしていく計画です。さらなるスピード経営と収益向上の実現を目指す中で、「DIAPRISM」が果たす役割は、ますます大きくなっていきそうです。

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説明図

システム構成

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