メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2005年 10月号(No.110)
  • 社会福祉法人 三徳会
  • 介護サービス支援システム「Total Care」導入事例
  • 介護利用者の情報をオンラインで有効活用し
    サービスの質と介護スタッフの能率向上に大きく貢献

急速に高齢化が進む中で介護の質の向上は、現在の日本の社会全体に課せられた最重要課題の一つです。社会福祉法人三徳会は、1982年に東京都品川区内で初となる特別養護老人ホームをオープンさせました。その後、在宅サービスセンター、ショートステイ、在宅介護支援センターの運営により、各拠点(成幸、戸越台、荏原、小山)で地域に密着した高齢者福祉サービスを提供しています。
「正義」「友愛」「奉仕」の理念で一人ひとりのかけがえのない人生と個性を尊重した施設運営を行っている三徳会は、公的介護保険制度が施行された2000 年4月に、三菱電機株式会社および三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社(MDIS)の介護サービス支援システムを導入。その後、三徳会が長年培ってきた介護のノウハウをもとに独自機能の創出を図ってきました。さらに、2005年4月には、三徳会と三菱電機、MDISが共同開発した「介護記録」などの新機能を搭載した新システム「Total Care」へのリニューアルを実施し、利用者により充実したQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を提供できる環境を実現しています。

画像:作業風景

介護サービス支援システム「Total Care」の導入で介護スタッフの笑顔がさらに輝くようになりました

人物写真

品川区立荏原
特別養護老人ホーム
施設長 富岡 豊

人物写真

事務局
石沢 正行

介護サービスの質的向上を
目指していち早くITを導入

 高齢者の増加に正比例して要介護者が急増する中で、従来の人手と経験則のみに頼った介護サービスのあり方には限界が出始めています。三徳会は、そうした時代の変化をとらえ、早くからITシステムの導入に力を注いできました。三徳会が導入している三菱電機およびMDISの介護サービス支援システム「Total Care」は、介護事業者のための総合経営支援を実現するソリューションです。利用者の情報を管理・活用し、サービスの質的向上と介護スタッフの能率アップに大きく貢献するだけでなく、介護保険制度に対応した複雑な事務処理や経営資料の作成までをサポートします。
 三徳会では、2000年4月の公的介護保険制度施行に併せて介護サービス支援システムの導入を決定しました。信頼性、運用・保守サポート、実績などを総合的に評価・検討した結果、「Total Care」の導入が決まりました。
 「福祉の世界では特に、実績の部分を重要視します。というのも、介護サービスではノウハウや情報の交換など、他の施設とのやりとりが多いため、共通の情報基盤を持つことが他業種に増して重要な意味を持つのです」と品川区立荏原特別養護老人ホーム施設長の富岡豊氏は語ります。

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わずか2ヵ月で
システム移行を実現

 三徳会が今回のリニューアルに踏み切った背景には、介護保険制度の3年ごとの大きな見直しという理由がありました。しかも、最初のシステム導入から丸5 年が経ち、事業規模が大きくなったこともあり、2006年の制度見直しの対応で繁忙を極める前にシステムを刷新することが決定されました。
 新しいシステムは、サーバ3台とクライアントPC60台による構成で、PCの数は以前の30台から一挙に倍に増えました。しかし規模的な対応より難しかったのは、わずか2ヵ月でシステムの移行を完了させなくてはならなかったことです。「それでも、三菱電機がしっかりと下準備や研修をしてくれたおかげで無事に乗り切れました。端末の設定確認は施設ごとにわずか1日以内というタイトなスケジュールでしたが、三菱電機の担当者と協力して予定通り対応できたことは貴重なノウハウの蓄積となりました」と事務局の石沢正行氏は当時を振り返ります。

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オンライン化や日誌DBなど
介護に精通した新機能

  新システムの最大の特長は、新しく追加された「介護記録」の機能です。これは介護スタッフのサービス実績や要介護者のバイタル情報等を効率的に管理するものです。三徳会が長年培ってきた介護のノウハウと三菱電機、MDISが多くの地方自治体や福祉事業所に導入したテクノロジーが統合され、盛り込まれています。なかでも介護記録の共有化を実現する「介護日誌」は、画期的な変革を介護スタッフの現場にもたらしました。
 「例えば、従来では『お風呂に入った』という記録だけをとっても、『入浴チェック表』『生活日誌』『個人ケース記録』という3つの表に記入しなければなりませんでした。「介護日誌」ではこれらを一つのデータベースに統合したことで入力の手間が軽減されました。しかも介護スタッフが確認したい時にオンタイムで参照できるので、データ活用の効率が飛躍的に向上しています」と富岡氏は語ります。
 また、検索機能の追加も大きな改善点です。介護では、利用者を長期にわたって記録・観察することが非常に大切です。何人もの介護スタッフが交替で介護するなかで、記録を一つにまとめるのはほぼ不可能でした。しかし、今は各人がデータベースに記録したデータをまとめて検索できるので、短い言葉一つとっても、それが発せられる頻度や状況を介護スタッフによってそれぞれ異なる主観的なものでなく、客観的かつ、より正確に状況を判断できるようになりました。
 さらに、新システムでは、オンラインでどこからでもアクセスできるようになりました。そのことが、会議資料の大幅な削減につながっています。今までは会議のたびに様々な資料をプリントアウトしてそれを会議室に運ぶ必要がありました。それが、どんなに大量の資料でも会議室から端末でリアルタイムにデータを参照することにより、会議の抜本的な効率化を実現しています。
 また、ノートPCなどの端末でどこからでもアクセスでき、データベースから最新の情報を参照できる点は、デスクを離れて動き回ることの多い介護スタッフに機動性を提供しています。

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「例文登録」機能などにより
省力化と使い勝手の向上を実現

  今回のリニューアルでは、これまでの使用実績を踏まえたきめ細かな改善点が多数盛り込まれているのも見逃せません。
 例えば、「例文登録」では、「お風呂に入りました」といったよく使われる記録文をあらかじめ登録しておくことで、タイピングの手間を省きます。
 また、利用者についての所見や記録を記入しておく「文書入力」も、以前の100文字から500文字へと容量が大きく拡大され、引き継ぎの際の申し送りがより詳細に行えるようになっています。
 システムを運用する石沢氏は、「今回のリニューアルでは、日常的な操作などがとても分かりやすくなり、使い勝手が大幅に向上しています。ハードウェアも最新になったので、処理スピードが目に見えて速くなりました」と導入効果を語ります。

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スタッフの能率向上を通じて
さらに質の高い介護へ

  富岡氏はリニューアル間もないこのシステムを、さらに積極的に活用していきたいと語ります。
 「まもなく、会議室のプロジェクタでデータを見られるようになります。出席者全員が最新データを多角的に参照・分析することで、より的確な検討・対応ができるようになるのです」
 次なるステップとして、石沢氏は「これからもどうすれば使い勝手が向上するか常に考えることで、さらに利便性の高いシステムにしていきたい。一例を挙げると、データ加工の自由度をもっと高めていきたい」と今後の期待を熱く語ります。
 「忙しいスタッフの能率を高めるために、携帯端末(PDA)を用いて現場で介護記録の入力を済ませることも検討したい」と富岡氏は付け加えます。福祉業界をリードしてきた三徳会の先進的な取り組みに、「Total Care」は、もはや欠かせない存在になっています。

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説明図

システム構成図

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