メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2005年 12月号(No.112)
  • 株式会社ニッショー
  • データ分析プラットフォーム「DIAPRISM」導入事例
  • 超高速データ分析による情報活用で
    業績改善、戦略立案をさらに促進

大阪を拠点にスーパーマーケット業を展開する株式会社ニッショーは、1963年に営業を開始しました。
創業以来、「顧客優先」「現場重視」に基づくマーケティングを推進。お客様のメリットを最優先に考えることで、地域に密着した“オンリーワン”スーパーマーケットをめざしています。
ニッショーは積極的に情報技術を経営に取り入れており、2003年には情報システムを刷新し、三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)のデータ分析プラットフォーム「DIAPRISM(ダイアプリズム)」を導入。POS情報を有効に分析、活用することでスピーディーな業績改善やFSP(Frequent Shopper's Program:優良顧客の囲い込み)で成果を上げています。
流通業界では消費の低迷に加えて競争激化など経営環境は年々厳しさを増していますが、「DIAPRISM」を使った情報システムは、それに立ち向かう強力な武器になっています。

画像:店舗外観

大阪を拠点に26店鋪で営業を展開しているニッショー

人物写真

経理部 計数管理課 課長
片岡 茂

戦略立案に活用できるシステムを模索

 欲しいものなら何でも揃うスーパーマーケットの商品アイテムはきわめて多く、しかも広範にわたります。大阪に19店、兵庫5店、京都2店の計26店舗を持つニッショーでは、取り扱うデータ量も相当数に上ります。
 「POSデータは1日10万件にも及びます。これに顧客データを乗せると数10万件と膨大な量になり、これらを加工して利用するにはかなりの時間がかかっていました」と経理部計数管理課 課長の片岡茂氏は当時の問題点を振り返ります。
 また、4年前から本格的に展開し、すでに28万枚を発行している“ニッショーカード”の活用法にも課題はありました。「200円につき1ポイント(1 円)をつける特典に加え、買い物金額に応じたボーナスポイントを組み合わせて、ヘビーユーザを手厚くもてなすサービスを提供していました。しかし、それだけでは単品まで掘り下げ、顧客の購買動向を分析するツールとしてはまだ不十分なものでした。それを、戦略立案のための、攻めの道具にしたかった」と片岡氏は熱く語ります。

▲ ページトップに戻る

スピード、操作性、拡張性が
採用の決め手

 これらの課題を解決するため、ニッショーでは、新たなPOSデータ分析をはじめとする情報システムの刷新を検討。大量の情報を瞬時に分析する情報処理のスピード、簡単な操作性、将来の拡張性。これらを総合的に判断し、採用を決めたのが三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)の高速データウェアハウス(DHW)サーバ「DIAPRISM」でした。ソフトウェアにはデータコム株式会社の商品情報分析システムをニッショー向けにカスタマイズしたものと、FSP向けパッケージ「カスタマージャーナル」を導入。2ヵ月の試運転を経て、2003年6月から本格稼働しました。

▲ ページトップに戻る

超高速な多角分析により
データ活用法が大きく改善

 新システム稼働後、ニッショーのPOSデータの活用方法は大きく改善されました。以前は、月単位で売上げ/粗利益率/ロスなどを把握していたものが、日 /週単位で掌握できるようになりました。これにより、問題点を早期に見つけ、それを月内に対策を講じるスピーディーな体制が整いました。
 具体的な活用手順は以下になります。
 毎週月曜日の午前中に、前週の実績をもとに各バイヤーが担当売場の問題点を見つけ、改善策を立案します。担当者が見る画面には前週と前年、前々週の売上げ、前年、前々週対比などが表示されます。これは店舗、本部とも同じ画面で操作できます。
 画面を見て、菓子のカテゴリーのうちスナック菓子が悪ければ、その欄をクリックすると、今どの商品が落ち込んでいるかが、すぐに分かります。画面を見るだけで“前年に好評だった商品に代わるものを今年は投入していない”ことなどが、一目瞭然です。問題点を見つけて原因を探り、単品の対策商品を決めるまでの一連の作業が、ほんの10数分ですべて実現できるようになりました。
 そして、午後にはバイヤーが担当課長に結果を報告。同時に改善案について検討し、それらを実行する手立てを組み、各店舗への指示書を電子メールで送付します。一方、受け取った店舗では、改善策のために余裕を持たせた店舗スペースを使って、新たに投入する商品を並べるなど素早く対応。本部から来たスーパーバイザー(SV)が、改善案は実施されているかどうかを確認します。
 火曜日の午前中には、幹部クラスが出席する社長報告会で前週の売上げ、問題点とそれに対する改善案などを報告。その後、商品、生鮮部の課長と運営部のSVが情報交換し、本部と店舗で情報を共有化します。
 かつては月単位で問題点を把握していたため、解決策を打つのが翌月以降になっていました。しかし、「DIAPRISM」による新システムでは週単位で問題点を見つけ出し、即時に対応策を打ち出せるため、月内に解決できるようになりました。

▲ ページトップに戻る

DM・チラシ、さらに店舗の
ローコストオペレーションにも効果

画像:作業風景

新システム稼働後、問題点の発見から対応策を講じるまでの作業をわずか10数分でできるようになった

 新システムでは、新商品の販促活動でも効果を上げています。かつては購入額の多い顧客へ一律にダイレクトメール(DM)を出していましたが、上位顧客の中でもカテゴリー等を絞って送付することで、DMによる購買率が飛躍的に向上しました。また、期間限定の対象商品を購入した人に抽選でボーナスポイントを付けるなど、販促バリエーションも増え、売上げが前年より20〜30%伸びた商品も続出しています。
 また、DMは顧客の5段階評価で購買金額が2ランク以上ダウンした人にも活用され、来店を促すといったきめ細やかな対応も可能になりました。その結果、以前より5割以上も購入額が増えたケースも数多く見受けられます。新システム導入前は担当者の“感覚”で出していたものが、今ではデータに裏付けされたヒット率の高いDMが、低コストで出せるようになりました。
 さらに、商品の改廃においても役立っています。
 「あるカテゴリーの商品売上げで下位のものが、実は月に5万円以上の買い物をするお得意様が必ず購入していることが分かりました。POSデータだけで判断していたら確実に廃止する商品でした」と片岡氏は「DIAPRISM」の導入効果を語ります。
 チラシについては、顧客データとPOSデータを併せて分析することで、上位顧客が多い地域に打つなど配布エリアも見直しました。以前は週2回出していたのを週1回に減らした上、1回あたりの配布数を1〜2割削減しても従来の水準を上回る効果を得ることができるようになりました。
 情報分析は店舗での作業スケジュールの再構築にも威力を発揮しています。レジを利用する客数や売上げを10分単位で調べることで、品出しのタイミングや鮮度が求められる惣菜の加工工程も大幅に効率化でき、店舗のローコストオペレーション化につながっています。
 「DIAPRISM」の導入で、情報活用による戦略立案に成功したニッショーですが、これですべての目的を達成したわけではありません。片岡氏は「今後、さらに顧客分析の精度をアップしてワンツーワンマーケティングをめざします。現在は日、週単位での情報分析ですが、将来的にはリアルタイム分析を目標にしています」とこれからの展開を語ってくれました。

▲ ページトップに戻る

説明図

システム構成図

▲ ページトップに戻る