メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2006年 3月号(No.114)
  • 有限会社 岸川製作所
  • 生産管理システム「製造のススメ」導入事例
  • 製造業における多品種・少量生産・短納期の課題を
    生産管理システムの導入により解決

1966 年に設立された有限会社岸川製作所は、ステンレスやアルミの精密板金・溶接加工、各種スピニング加工、薄板溶接構造物の製作を得意分野としている機械部品加工メーカーです。「長崎で誇れる部品メーカーを目指し、社会・産業・企業に貢献すること」をビジョンに掲げ、半導体装置や空調装置の部品から重電・弱電関係薄板、制御機器用薄板の部品製造まで幅広く手がけています。
岸川製作所では、ビジネス環境の変化に即応できる管理体制を確立し、製造業における多品種・少量生産・短納期の課題を解決するために、三菱電機グループ企業の千代田コンピュータサービス株式会社とともに生産管理システムを開発・導入し、経営に直結した情報活用を実現しました。

画像:NC自動化装置

岸川製作所の高い技術力を支えているNC自動化装置

人物写真

代表取締役社長
岸川 一義

人物写真

顧問
中村 隆保

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生産管理課 課長
相川 秀明

管理面の抜本的強化のため
生産管理システムを導入

 岸川製作所は、長崎市を拠点に機械部品加工を幅広く手がけているメーカーです。なかでも、スピニング加工の技術は業界で高い評価を得ています。この高い技術力を支えるための、設備投資にも積極的に取り組んでおり、NC自動化装置、レーザー加工機などの導入、CAD/CAMなどのIT活用も先駆的に行ってきました。
 また、技術力や技能のさらなる追求と併せて管理面の抜本的な強化を展開していくなかで、品質管理では国際規格であるISO9001の認証取得をするとともに、特に生産管理については受注残管理、売上管理、作業指示、進捗管理、原価管理などの生産業務を一元管理するためのシステム化を推進してきました。
 代表取締役社長の岸川一義氏は、生産管理システム導入の背景を次のように語ります。
 「近年、製造業が抱える課題として多品種・少量生産・短納期化があります。当社では短納期のものが多く、今日受注して明日納品といったものも少なくありません。受注オーダー件数が月間3,000件にものぼり、しかも受注ごとに仕様が異なるオーダーは平均5工程もあり、一連の業務を効率的に行っていくためには、ITシステムの活用が必須だと考えました」

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簡単な操作で
進捗状況を正確に把握

 岸川製作所の生産管理システムは、製造業向けシステムなどの導入で数多くの実績がある千代田コンピュータサービスとともに、開発が進められました。当時製造部長で現顧問の中村隆保氏は、次のように語ります。
 「現場での作業負担が少なく、扱いやすいことをコンセプトに、バーコードとハンディターミナルを使って簡単に進捗管理ができる機能をベースに、受注管理、生産計画、売上管理、原価管理までをシームレスに連携したシステムを構築しました」
 システム導入は予定通り2001年3月に完了し、運用がスタートしました。このシステムでは、管理端末で受注した案件を入力すると、バーコードつきの「製作指示書」が印刷されます。この製作指示書に基づいた各工程が終了すると、現場ではハンディターミナルでバーコードを読み取るだけで、作業完了の報告ができます。このデータはシステムに取り込まれ、すべての受注品が管理端末の画面でいまどの工程にあるか一目でわかるようになっています。
 このシステムは同社の生産管理の効率化に大きく貢献しました。システムの運用管理にあたっている生産管理課 課長 相川秀明氏は次のように語ります。
 「進捗管理などをシステム化したことで、例えば、お客様からの進捗状況などのお問い合わせにも迅速にお答えできるとともに、短納期にもより高い精度で対応できるようになりました。生産管理業務の全体のシステム化をさらに強化させていくうえで、土台となる生産管理システムを構築することができました」

画像:作業風景

システム導入後は作業進捗が管理端末で一目瞭然になった

画像:作業風景

現場ではハンディターミナルで簡単に進捗実績を報告できる

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柔軟なカスタマイズ機能により
精度を高めた生産管理を実現

 製造業は品目によって生産形態、管理項目、管理手法が異なるため、いかに柔軟にカスタマイズが可能な生産管理システムを構築するかが、重要なポイントになります。岸川製作所では、さらなるシステム強化として、これまでの運用ノウハウと千代田コンピュータサービスのカスタマイズ化技術を駆使することで、より詳細で精度を高めた生産管理機能の強化を短期間で実現しました。
 「今回の機能強化・拡張により、工程計画における作業指示は、部品1個単位での詳細な指示が可能になりました。また、過去の受注金額や実績工数等のデータを有効活用することで、的確な個別原価管理が実現できました」と岸川氏は語ります。

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経営に直結した情報活用に注力

 今回の生産管理システムの構築をもとに、岸川製作所はIT活用をさらに発展させていくことで、一連の業務改善はもとより、経営に直結したシステム化に取り組んでいます。
 「数値を処理するのはコンピュータですが、その結果を見て判断するのは人間の役割です。これからは、システムがするべきことと、人間が判断するべきことを、より明確にすることが大切だと思います」と中村氏は今後の方針を語ります。
 「生産管理システム導入によって、効率化された部分を、より知的な判断が必要とされる経営管理業務や、現場を含めた大切な人材育成などに振り向けていくことを絶えず考えています。例えば、毎日夕方に進捗報告のミーティングを行っていますが、これも進捗実績データをもとに、より的確でかつ短時間で行えるようになり、一日30分以上の時間を他の知的判断業務に充てられるようになりました。今後は、システム面の適用範囲を広げ、営業部門の情報を生産管理部門へフィードバックすることで、より経営に直結した情報活用にも取り組んでいきたいと思います」と岸川氏は力強く語ります。
 岸川製作所は積極的なIT活用により、さらなる改革を推し進めていきます。

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説明図

システム概要フロー図

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  • 千代田コンピュータサービス株式会社
  • 受注、生産計画から原価計算まで、生産業務をフルカバー
    生産管理システム「製造のススメ」のご紹介

リーズナブルな価格で、中小企業の現場でも簡単に使える生産管理システムの入門ソフト「製造のススメ」は、有限会社 岸川製作所様の精通した業務ノウハウ、システム化ノウハウをベースに、中小製造業で幾多の導入実績・強化を重ねてきた製品であり、主な特長は以下の通りです。

●カスタマイズが可能なため、特有の管理項目(オーダー、図面番号、アイテム、先行手配、概算単価等)にも柔軟に対応できます。
●画面を見るだけで進捗状況が把握できますので、工場に確認にいかなくてもお客様への納期回答が可能です。
●過去の受注金額や実績工数等のデータを蓄積できますので、同じような見積もり依頼や受注があった際に、過去の実績をもとに的確な対応が可能になります。
●受注〜作業指示〜発注(仕入品、外注)までの一連の流れにより、オーダー単位での原価把握が容易になります。
●豊富なオプション対応により、リーズナブルな価格で早期導入が可能です(今までの実績では全ユーザ様約1ヵ月程度で稼働)

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