メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2006年 5月号(No.116)
  • ファイザー株式会社
  • データ統合プラットフォーム「PowerCenter」導入事例
  • MRの活動を強力に支援するDWHを拡張
    バッチ処理が1/2に短縮、早朝から前日データを活用

DWHエンハンストプロジェクト
ファイザー株式会社は、データ統合プラットフォームPowerCenterを導入し、セールス&マーケティング部門のデータウェアハウスの機能強化を実現。データ統合プロセスに要する時間を約2分の1に短縮するなど、大幅な効率アップを実現しました。

画像:ファイザー概観

ファイザー株式会社は、世界最大の医薬品メーカー、米国ファイザーの日本法人。1953年8月の設立以来、医療用医薬品、一般用医薬品、動物用医薬品、農薬の製造・販売・輸出入の幅広い分野で事業を展開。日本市場で50年以上にわたり、人々のクオリティ・オブ・ライフの向上に寄与している。
※2005年12月末日現在

人物写真

ビジネステクノロジー・ジャパン
BTインフォメーション・マネジメントチーム
部長
遠藤 徹

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ビジネステクノロジー・ジャパン
BTインフォメーション・マネジメントチーム
インフォメーション アーキテクチャ課 課長
齋藤 ユミ子

変化の激しい医薬品業界では
MRの活動を支援するDWHが重要

 研究開発費の高騰、M&Aによる再編が進み競争が激化するなど、医薬品業界の経営環境は厳しさを増しています。医薬品メーカーにとっては、営業力強化が急務となっており、病院・薬局を訪問し、医薬品情報などを医師・薬剤師に提供するMR(Medical Representative)の活動がますます重要視されるようになりました。
 医薬品メーカー各社は、業界VAN「JDネット」の卸販売データを利用してマーケティングデータの収集や自社のMRの成績評価を行っています。しかし医薬品メーカーの場合は、他の流通業の販売データと異なり、直接販売を行わないMR個人の納入実績を、正確に把握することは極めて困難です。
 そこでファイザー株式会社では、個々のMRのパフォーマンスを把握するためにデータウェアハウスを構築し、MRが実際にどのような方法・頻度でコンタクトし、どのようなレスポンスを得たかを克明に追跡することで、実績評価と活動支援を行っています。

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ETLツールを「PowerCenter」に刷新
DWHのパフォーマンスを一気に向上

 ファイザー株式会社では、2000年にデータウェアハウスを構築しましたが、約5年が経過する間に利用者や用途が増加、データウェアハウスのパフォーマンスも低下してきたため、全面的に見直し、機能強化を図ることにしました。
 「2000年前後から、会社全体のデータ資産を蓄積し分析・活用しようという企画がスタートし、データウェアハウスを構築しました。しかし、その後、合併で社員数が増え、製品も増えてデータ容量が逼迫してきたこと、当初想定していなかった使い方が増えてきたことなどから、最新の技術を取り入れてデータウェアハウスを強化しようということになりました」同社BTインフォメーション・マネジメントチーム部長の遠藤透氏は、エンハンストプロジェクトの動機をこう語ります。
 同社は2004年11月、サーバをはじめとするハードウエア等の一新も含めたエンハンストプロジェクトをスタートしました。
 PowerCenter導入の経緯についてインフォメーションアーキテクチャ課課長の齋藤ユミ子氏は「システム側のパフォーマンス強化が必須条件でした。問題となったのがETLツールの選定です。既存のETLツールのバージョンアップで済ませるか、他のETLツールに切り替えるか。そこでベンチマークテストを行ったところ、三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)が提供するPowerCenterのケースがダントツであることが分かり、このテストとROIの比較検討が、ETLツール切り替えの決め手になりました」

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大量かつ複雑なデータ処理を高速化
夜間バッチ処理時間を1/2に短縮

画像:作業風景

 ファイザー株式会社では、MDITとの協力体制の下、運用プロセス改善にも取り組み、約400本のプログラムをPowerCenterを使い6ヵ月で構築、2005年8月に新システムを本稼働しました。
 データウェアハウスの導入効果について、齋藤氏は「旧システムの最大のネックは、データの夜間バッチ処理時間でした。前日の日次データの処理が翌日昼近くまでかかりましたが、新システムは夜間バッチの時間を約2分の1に短縮し、午前4時頃には完了。早朝には、前日のデータや分析結果を、MRの活動に速やかに活かせるようになりました」
 同社でデータウェアハウスへのアクセス状態を調査したところ、多くの営業部門ユーザが、フィールドへ出かける前に最新情報を収集し、利用していることが判明。新システムの夜間バッチ処理の短縮は、大きな成果に結びつきました。
 また、懸案事項であった「メタデータ管理」が可能になったことも大きいと、齋藤氏は言います。
 「旧システムでは、欲しいデータをなかなかうまく取り出せないという苦い経験がありました。データ統合プロセスは、データベースを扱う個々の経験やスキルに依存するところが多く、その結果、似て非なるレポートが乱発されてしまうという無駄が起きがちでした。その点PowerCenterは、メタデータ管理によりデータの流れを可視化でき、DBの変更要求にも容易に応えられ、効率化と同時に運用コストの削減も可能になりました」

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全社のデータ統合基盤として活用
将来はコーポレートDWHの構築へ

 ファイザー株式会社のエンハンストプロジェクトを成功させた最大の要因について、遠藤氏は、正確な現状分析と周到な準備、そしてパートナーシップであったと語ります。
 「PowerCenterの導入で、開発負担が大幅に軽減でき、MRの活動・成果をかなり正確に追跡・分析できるようになりました。今回のエンハンストプロジェクトのポイントは、単にハードやETLツールなどのインフラを入れ替えるだけでなく、システムの見直し作業の時点から当社とMDITとの共同でプロジェクトを進めたことだと思います。できることとできないことを明確にしてくれるMDITは、信頼でき安心して任せられました。
 会社の活動範囲が大きくなればなるほど、どこで何が起きているか、全体像を把握することが難しくなります。私たちは、それらをメタデータとして押さえておきたい。そうすることで、スピーディな検証やトップマネジメントの判断、組織の末端までの指示が徹底できます。システムの器の側は準備万端になったので、後はビジネス上のアクティビティなどをどう管理していくかです。ここまできたら、当初目標だった“コーポレートデータウェアハウス”を一日も早く実現したいですね」

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説明図

システム構成図

※PowerCenterは、Informatica Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。

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