メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2006年 5月号(No.116)
  • 東京木材埠頭 株式会社
  • 「ロジスティクス先端情報システム」導入事例
  • お客様第一の基本方針を徹底し
    高付加価値型ビジネス環境を提供

首都圏の木材流通基地の管理・運営という重要な役割を担う東京木材埠頭株式会社は、生産性の向上を図るとともに質の高いサービスをお客様に提供するために、業界でもいち早く業務のシステム化に取り組んできました。
創立30周年を迎えた2003年に同社は、次なる30年に向けさらなる飛躍をめざし、情報システムをより一層強化するためのプロジェクトをスタート。東京木材埠頭は株式会社三菱電機ビジネスシステム(MB)をパートナーとして、「入出門ゲートウェイシステム」やインターネット情報共有化システム「あしすとねっと」などを次々に構築し、お客様のさらなる生産性向上と高付加価値ビジネス環境を提供しています。

画像:東京木材埠頭

東京ドーム約6個分の広大な土地で事業を展開する東京木材埠頭は、年間約100万m3もの木材製品を扱っている

人物写真

代表取締役社長
菊地 隆

人物写真

専務取締役
木村 清治

人物写真

取締役営業本部長
杉本 勉

“お客様第一”を前面に打ち出し
情報システムを再構築

 東京木材埠頭は、木材埠頭の管理と倉庫業の運営を行う公共性の強い会社です。同社について専務取締役の木村清治氏は、「木材埠頭としては日本最大規模の施設面積、倉庫設備を有していることが最大の特長です。この恵まれたスケールメリットを生かし、木材の円滑な流通と品質・価格の安定に貢献していくことが、私たちの使命であると考えています」と語ります。
 同社では業務の生産性を向上させるために、業界でもいち早く情報システムの構築・運用に積極的に取り組んできましたが、2003年、菊地隆氏が代表取締役社長に就任したのを機に、情報システムのさらなる強化に取り組むことになりました。その経緯について菊地氏は、「私が就任した時はちょうど創立30周年にあたる年でした。次なる30年に向けてさらなる成長を果たすためには会社の優位性、すなわちコア・コンピンタンスをより一層強化する必要がありました。当社の主な優位性としては、首都圏の玄関口である東京港という優れた立地条件、約28万m2という広大な敷地、約12万m3の収容能力を誇る倉庫設備、そして業界に先駆けて積極的に導入してきた最先端の情報システムの4つがあげられます。これらの優位性を将来に向け推進していくなかで、最も効果的な情報システムの構築に注力していこうと決意しました」と語ります。
 一方で、情報システムをさらに強化するにあたっては、その方向性を決定する明確な経営方針が欠かせません。そこで菊地氏は就任と同時に新たに策定した経営の基本方針のなかで、情報システムの方向性を明らかにしました。新しい基本方針の核となるキーワードは、“お客様第一”です。同社では情報システムの構築に以前から取り組んでいましたが、その主な目的は社内の生産性を向上させることにありました。基本方針決定後は、お客様第一を前面に打ち出し、お客様により快適なビジネス環境を提供するための情報システム構築を強力に推進してきました。

▲ ページトップに戻る

現場のニーズを詳細に把握することで
利便性を向上

 東京木材埠頭の情報システム強化プロジェクトは、ITロジスティクス構想の全体像を見据えながら段階を踏んで進められました。「請求書発行システム」「荷捌きデータ送受信システム」に続き、ドライブスルーの要領で車から降りることなく入出門の手続きが行える「入出門ゲートウェイシステム」や、出荷指示等のデータ送受信と音声通話による連絡強化や、作業の動態管理も可能なPHS無線LANシステムを活用した「構内自動認識システム」、そしてロビーに設置されたタッチパネル式の大型インフォメーションボードを通じ、来場者が知りたい情報を手に入れられる「インフォメーションシステム」が構築されました。
 これらのシステムを有機的に連携することで、入退出にかかる時間が大幅に短縮され、来場者の最大のニーズであるスピーディな商品の引取りが実現できました。また、車両が入場してから退出するまでの一連の流れが詳細にわたって把握できるようになった結果、各工程においての作業時間等が分析できるようになり、さらなる改善に向けての対策も明確になりました。
 今回の情報システム強化プロジェクトにおいて現場の陣頭指揮を執った取締役営業本部長の杉本勉氏は、「システム開発にあたり、現場のニーズを詳細に把握し、要望を反映することにより利便性の向上を心がけました。事前にドライバーにもヒアリングを行い、利用者の立場からのシミュレーションに基づき、現場の動きや思考を反映した機能や操作手順を盛り込みました。このように常に利用者の立場に立ってシステム構築に取り組んだことが、高い評価につながったのだと思います」と語ります。

▲ ページトップに戻る

Webを活用した「あしすとねっと」により、
高付加価値ビジネス環境を提供

 東京木材埠頭では、利用者の利便性を高めるプロジェクトを完了後、次のステップとしてWebを活用し、顧客の貨物に関わる様々な情報をリアルタイムに提供する、インターネット情報共有化システム「あしすとねっと」の構築に取り組みました。「あしすとねっと」は、利用者の利便性を追及したシステムをさらに進化させて、同社の施設を利用するお客様に高付加価値型ビジネス環境を提供するサービスであり、同社のお客様第一という基本方針を具現化したサービスです。
 「あしすとねっと」には、実際に使用するお客様にヒアリングし、要望が多かった商品台帳や当月保管料予測など12の機能を盛り込みました。サービス稼働後、当初の予想を大幅に上回る250社以上のお客様が登録し、活用しています。
 ここまで大きな反響を得た要因としてまず、商品台帳のフォーマットに合わせて項目などを自在にカスタマイズでき、お客様の生産性を高めたことがあげられます。また、業界初となる当月保管料予測は商品保管料の予測をもとに、商品の状況を再検討することでお客様の経費の削減を実現します。このように同社の基本方針であるお客様第一を新システムに盛り込んだことで、お客様の「あしすとねっと」に対する信頼と評価がさらに一段と高まりました。さらに、PKI技術を用いて利用者のアクセス制御と通信の暗号化を行うMBのプライベート認証局構築ツール「CERTWEB」を導入し、セキュアな通信環境を実現したことも、お客様が安心して加入する大きなポイントになっています。

▲ ページトップに戻る

業界のリーダーとして
さらなるサービス向上を推進

 東京木材埠頭が綿密かつ着実な計画のもと情報システム強化プロジェクトに取り組み、そして実現していくなかで、杉本氏は「MBは迅速に対応する営業部門の真摯な姿勢や、SE部門のお客様ニーズ調査への機動力、システム構築技術力など、組織的な対応力が高く、とても心強いですね。このような信頼関係があったからこそ、企業レベルでの情報システム構築を安心して任せることができました」と語ります。
 「あしすとねっと」が軌道に乗った今、同社はすでに次の段階を見据えています。具体的には、より詳細な商品管理を可能にするICタグの導入や、効率的な配車情報の提供を可能にする「配送情報システム」、1ピース単位での在庫情報の提供を可能にする「ピッキング管理システム」などの構築が予定されています。お客様第一を基本方針に掲げる東京木材埠頭は、これからもお客様の声に耳を傾けながら時代に先駆けた新たなサービスを提供し、木材業界全体を牽引していきます。

▲ ページトップに戻る

説明図

▲ ページトップに戻る