メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2007年 5月号(No.126)
  • 株式会社 ふじや食品
  • 「受注・出荷/検品・営業支援統合システム」導入事例
  • 受注から出荷/検品、営業支援に至る
    業務プロセスの抜本的な改革を実現

株式会社ふじや食品は、1953年に創業したチルド食品メーカーの老舗です。玉子どうふ、茶わんむしをはじめとする同社の商品は、福井県越前市の本社工場のほか、敦賀工場(福井県敦賀市)、関東工場(栃木県鹿沼市)で生産され、全国のスーパーマーケットや小売店を通じて、一般消費者の手に届けられます。
同社では2005年3月から、受注・出荷/検品から営業支援までの情報基盤「ふじや戦略情報システム(FUSION:FUZIYA STRATEGY INFORMATION ON DEMAND SYSTEM)」を本稼働。株式会社三菱電機ビジネスシステム(MB)との緊密な連携と共同作業によって、抜本的な業務プロセスの改革を実現しました。

画像:「玉やっこ」

玉子型の容器に入った、新製品の玉子どうふ「玉やっこ」

人物写真

管理部
次長
上坂 誠

人物写真

業務課
課長代理
湧口 継生

人物写真

電算システム課
係長
広部 泰之

新たな情報基盤で
基幹プロセスを全面的に刷新

 ふじや食品は全国でもトップシェアを誇る玉子どうふ、茶わんむしをはじめ、餃子やグラタンなど、数々のチルド食品を製造する国内屈指の老舗メーカーです。原材料の卵は自社工場で検査を行い、高品質なものだけを使用するなど、常に商品の鮮度・品質にこだわり続ける同社の姿勢は、多くのお客様から高い信頼を集めています。
 チルド食品の賞味期限は短く、受注商品のほとんどは、その日のうちに製造・出荷されます。そのため、受注から店舗への配送に至る一連のサイクルは短く、しかも、同社の販売エリアは日本全国に及びます。高い鮮度を保持したまま、日々遅延や誤配なくお客様に納品するために、業務全体に渡る最適な管理が求められます。
 「ふじや戦略情報システム(FUSION)」の構築プロジェクトも、こうした背景から生まれたものです。同社では、200種類以上にも及ぶ商品の製造・出荷をより合理的に運用していくために、新たなIT基盤の導入による業務改革に踏み切りました。管理部次長である上坂誠氏は次のように語ります。
 「お客様からの注文をリアルタイムに工場に伝達することができれば、生産効率はさらに上がり、待機時間や残業を削減することができます。また、出荷/検品作業についても、最新の受注データを参照しながら合理的に検品・仕分けすることで、誤配をなくしお客様の満足度も向上します。さらに、本社/関東工場の 2つの受注拠点を本社に一元化し、受注業務にかかるコスト・負荷を削減することも目標の1つでした。これらを実現するには、従来の業務フローを抜本的に改革するための新たなITインフラが必要だったのです」

▲ ページトップに戻る

緊密なコミュニケーションで
最良の仕組みを設計

 FUSIONの構築に向けて、同社ではまず、従来の業務プロセス全体の問題点・改善点の洗い出しに着手しました。それぞれの現場で何が起こっていて、何が問題なのか、どうしたら解決するのかを詳細に調査・分析し、理想の業務フローを描くことで、最適なシステムをデザインしていく必要がありました。
 実際のシステムの仕様については、電算システム課とMBを中心に、受注業務や出荷作業などに関わる各関係部門の方々とシステム構成や業務フローから、インタフェースの詳細な設計、導入後の定着に至るまで、徹底的にミーティングを重ね、1つ1つを十分に吟味・精査して作業を進めていきました。
 電算システム課係長の広部泰之氏は、「新たな仕組みづくりの設計には、従来のプロセス分析を含めて1年という時間をかけました。ときにはミーティングが深夜に及ぶこともありましたが、MBは私どもの業務内容を十分に理解して頂いていましたので、率直な意見を出し合いながら話を進めていくことができました。当社からお願いしたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、MBから『こうした方がもっと良くなります』といった積極的な提案をはじめ、稼働後の定着フォローまで含めた総合的サポートによって、より優れたシステムに結実しました」と語ります。

▲ ページトップに戻る

受注から出荷/検品に至る
全行程のコスト削減・合理化を実現

 FUSIONは、一連の業務プロセスの要となる「受注支援システム」と「出荷/検品システム」に加え、受注や売上などの各種データの戦略活用を支援する「営業支援システム」の3つで構成されています。これにより、受注から検品・出荷に至るすべてのプロセスを1つのシステムで網羅するとともに、蓄積されたデータをもとにした営業戦略の立案が可能になりました。
 受注支援システムは、FAXやEOSシステム(電子注文システム)による注文データの処理を電子化し、スケジュールに基づきお客様からの発注データを自動集配信します。FAXによる受注は送信者のFAXの電話番号(TSIコード)を解析し複合機で画像ファイル化を行い、顧客別に分類されてデータベースに格納します。また、返信が必要な顧客については、受信ゲートウェイから自動的に返信処理が行われます。
 受注データを処理するオペレータは、タッチパネル画面とペンを使って、工場への出荷指示などの作業を行います。この操作性は熟慮されており、機械に不慣れな人でも簡単に扱うことができます。メニュー構成もよく吟味され、処理件数が集中した時でも、ミスが生じにくい仕組みとなっています。
 出荷/検品システムは、受注データに基づく出荷指示をハンディターミナルでリアルタイムに確認・処理することで、効率的な検品・配送を可能にしています。なかでも、出荷方面別のラベル出力をカラー化するなど出荷業務の改善により誤配を大幅に削減することができた点は、お客様との信頼向上につながる大きな効果です。
 さらに、オペレーションの効率に関わる入力画面やハンディターミナルの仕様についても、現場でのヒアリング調査を重ね、使いやすさが追求されています。
 「FUSIONによる今回のシステム化には、私たちが想定していた以上の効果がありました」と広部氏は語ります。現場の手作業に依存しない抜本的なプロセスの見直しによって、業務の効率化と確実な配送体制が同時に実現されたのです。

▲ ページトップに戻る

リアルタイムな情報の可視化で
効果的な営業戦略を支援

 FUSIONの導入は、営業面でも大きな効果を発揮しています。「営業支援システム」は、データベースに格納された最新の情報をリアルタイムに可視化し、全国の営業担当は、必要な時に最新の売上状況などの分析資料をWeb画面で参照することで、より綿密な営業戦略を立案できるようになりました。
 業務課課長代理の湧口継生氏は「以前は月に1度の戦略会議に向けた資料を作成するのに、大変時間がかかっていました。今はこのシステムを使って簡単に資料を作成できるので、営業担当者は、本来のコア業務により多くの時間を割けるようになりました」と語ります。
 今後は、このシステムの適用範囲を、リアルタイムな生産支援システムに拡大し、さらなる合理化と経費削減に活用していく予定です。また、食の安全にかかるトレーサビリティのシステムも検討を進めています。ふじや食品は玉子どうふをはじめとした愛される食品の製造・販売を通じて、これからも「食」の素晴らしさをお客様に提案していきます。

▲ ページトップに戻る

説明図

画像:作業風景
ペン入力による簡単な操作を実現したことで業務の生産性を向上
画像:作業風景
ハンディターミナルを使用することで効率的な検品と確実な配送を実現

システム構成イメージ

▲ ページトップに戻る