メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2007年 8・9月号(No.129)
  • 夢のスーパーサーカス「ドラリオン」
  • ネットワークカメラ用録画・配信サーバ「ネカ録2.0」イベント活用事例
  • ネットワークカメラの多目的活用により
    安全でスムーズなイベント運営を実現

株式会社フジテレビジョンが主催する夢のスーパーサーカス「ドラリオン」は、カナダを拠点に国際的な活動を行っているシルク・ドゥ・ソレイユの日本公演第7弾です。1992年の「ファシナシオン」で初来日以来、「サルティンバンコ」「アレグリア」「キダム」などの演目で、総公演数2,138回、総動員数564万人を記録するなど人気を博しています。
ドラリオン事務局では、こうしたイベント運営に欠かせない安全面の管理を目的に三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)のネットワークカメラ用録画・配信サーバ「ネカ録2.0」を導入。お客様の誘導をはじめとした多目的な活用によって、日本各地でのスムーズな巡業公演を実現しています。

画像:新ビッグトップ

ドラリオンの華麗なパフォーマンスが演じられる“感動のシアター”新ビッグトップ

用途別の複数台のカメラを
「ネカ録2.0」で一元管理

 シルク・ドゥ・ソレイユのドラリオンは、東洋の「ドラゴン」と西洋の「ライオン」を組み合わせた造語をタイトルに冠し、東洋と西洋の融合と平和へのメッセージをテーマにした演目で、世界各地で高い評価を得ています。株式会社フジテレビジョン 事業局事業センター 副部長の吉田太郎氏は今回の公演について次のように語ります。
 「これまでのシルク・ドゥ・ソレイユの演目のなかでも、ドラリオンの華やかでアップテンポなパフォーマンスは、お子様をはじめ家族全員で楽しめるエンターテイメントとなっています」
 こうした多くの観客を集めるイベント運営では、安全面における詳細な配慮が欠かせません。ドラリオン事務局では、会場の要所にカメラを設置し、イベントがスムーズに運営できる体制を整えています。吉田氏は、「カメラは防犯目的だけでなく、お客様の入り具合の確認や会場への誘導、身障者の方へのサポートにも利用しています。会場のビッグトップは大地震にも耐えうる頑強な構造設計がなされていますが、万が一の災害発生時にはすみやかに安全な場所に誘導できるようにしています」と語ります。
 シルク・ドゥ・ソレイユの日本公演では、先進的なネットワーク技術を駆使した無線LAN環境の構築やネットワークカメラの導入を進めてきました。ドラリオンの開催にあたっても、新たにネットワークカメラ用録画・配信サーバ「ネカ録2.0」を導入しました。「ネカ録2.0」導入に至る経緯について、吉田氏は次のように説明します。
 「これまではネットワークカメラを設置する場所によって、ズーム機能、暗視機能、音声入力機能など、目的に応じて複数のメーカーのカメラを使い分けていました。そのため、それぞれのメーカーが提供するシステムのインタフェースが異なり、操作に手間取ることがありました」
 この課題解決に向けて、ドラリオン事務局にMDITの「ネカ録2.0」の提案を行ったのが、以前からシルク・ドゥ・ソレイユ日本公演のシステム構築に携わってきた株式会社NTTドコモです。
 「異なるメーカーのネットワークカメラを一元的に管理することができるのが『ネカ録2.0』の大きな特長です。必要な映像を取り出す際の操作も簡単で、コストパフォーマンスの面でも、検討対象となった候補のなかで最も優れていました」(株式会社NTTドコモ 法人営業本部 ソリューションビジネス部第三ソリューション統括担当 佐野真人氏)
 システム構築を担当したドコモエンジニアリング株式会社 ビジネス事業本部 モバイルシステム事業部 法人ビジネス部第二技術の飯田史恵氏は、「従来はカメラごとに、それぞれ設定を行う必要がありました。しかし、『ネカ録2.0』ならばネカ録の設定のみですみますので、短時間での構築が可能です。そのことが、構築や運用面におけるコスト削減にもつながっています」と語ります。

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カメラのモニタリングで
電源の状態まで確認

 ドラリオンの会場では、「ビッグトップ」と呼ばれる巨大なテントを中心に運営本部やメンバーの居住スペースが建てられています。期間限定の仮設会場のため、移設直後は電源確保に苦労することもあります。こうしたところでも「ネカ録2.0」の機能が効果を発揮しています。「通電していない場所のみカメラの映像が消えるため、どこに問題があるかすぐに判断できます。本来想定していた使用法ではありませんが、会場を移動することが多い私どもにとって役に立っています」とフジテレビジョン 事業局事業センター ドラリオン事務局の岩ア守氏は語ります。
 NTTドコモ 法人営業本部第一法人営業部の野中聡氏は、「従来のシステムではネットワークに障害が発生した場合、復旧しても自動的に録画を再開できませんでしたが、『ネカ録 2.0』ではカメラからの映像が復旧すれば、録画も自動的に再開する仕組みになっています」と効果を語ります。

人物画像

ドラリオンの模型を中心にして今回の導入プロジェクトメンバーが集結。写真右より、佐野真人氏(株式会社NTTドコモ)、吉田太郎氏(株式会社フジテレビジョン)、岩ア守氏(株式会社フジテレビジョン)、飯田史恵氏(ドコモエンジニアリング株式会社)、野中聡氏(株式会社NTTドコモ)

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遠隔地の状況も
ネットワークカメラで把握

 ドラリオン事務局では、これまで4台のサーバで16台のネットワークカメラを管理していました。「ネカ録2.0」はコンパクトな筐体でありながら、1台で32台までのネットワークカメラの映像を録画・配信することができます。
 「今までは4台のサーバが必要でした。これが1台のサーバで、同一インタフェースで利用できることで、効率的にカメラを管理できるようになりました。しかも、設置場所をとらないため、限られたスペースの有効活用にも貢献しています」と吉田氏は語ります。
 さらに、ドラリオン事務局では、遠隔地の状況把握にも「ネカ録2.0」を活用しています。
 「現在の仙台公演と並行して、すでに次の会場となる大阪でビッグトップの設営工事が始まっています。こうした遠隔地の進捗状況をリアルタイムにモニタリングすることで、何か異変があればすぐ連絡をとることができます。また、ビッグトップが建設されていく様子はホームページでも公開されており、公演を楽しみにしていただいているお客様への情報提供にもなっています」と吉田氏は語ります。

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お客様がより快適に観覧できる
イベント運営に向けて

 「ネカ録2.0」では、システムで利用する独自のファイル形式の動画だけでなく、汎用の動画・静止画のファイル形式に変換することも可能です。ドラリオン事務局では、映像の利用目的に応じて「ネカ録2.0」の独自形式と汎用のファイル形式を使い分けています。また、映像の扱いについても「何かあったときに必要な映像を簡単な操作ですぐに取り出すことができます」と岩ア氏は評価します。
 さらに、「ネカ録2.0」に保存された動画ファイルはマーケティング用途にも活用されています。
 「ドラリオンの会場にはグッズなどの物販コーナーがありますが、ここに設置されているネットワークカメラの映像を分析することで、お客様の流れを把握するとともに、どのグッズがどの場所にあれば効果的なのかを考え、商品の配置決めなどに利用しています」(吉田氏)
 ドラリオンは、今後も大阪、名古屋、東京、福岡での公演が予定されています。「おかげさまで前売り券の売れ行きも好調で、東京の追加公演も決定しました。お早めにチケットを取っていただき、1人でも多くの方にドラリオンを楽しんでいただければと思います」(吉田氏)
 「ネカ録2.0」の多目的活用によって安全・快適なイベント運営を実現したドラリオン。これからも観客を魅了する優れたエンターテインメントを展開していきます。

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説明図

システム構成図

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