メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2007年 11月号(No.131)
  • フュージョン株式会社
  • データ分析プラットフォーム「DIAPRISM」導入事例
  • ASPを活用した総合マーケティングサービスで
    お客様の顧客サービス向上を支援

流通小売業を対象としたダイレクトマーケティング事業を展開するフュージョン株式会社は、データベースを活用した情報分析から、お客様に効果的にアプローチするセールスプロモーション、さらに結果検証までを連携させた総合的なサービスを提供しています。
こうしたサービスの提供において重要な役割を担っているのがデータウェアハウスです。同社は株式会社電翔のサポートのもと、三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)のデータ分析プラットフォーム「DIAPRISM(ダイアプリズム)」を活用したASP(Application Service Provider)方式のデータウェアハウスを構築。大量のデータを高速かつ緻密に分析することにより、お客様の販売促進強化と顧客サービス向上を実現しています。

画像:ダイレクトマーケティングエージェンシーイメージ図

ダイレクトマーケティングエージェンシーとして、顧客データ分析から販促、効果分析までの1サイクルをトータルにサポートするフュージョン株式会社

人物写真

フュージョン株式会社
常務取締役
佐々木 卓也

人物写真

株式会社 電翔
専務取締役 営業本部長
村田 豊

流通業界で注目が高まる
ASPを活用したダイレクトマーケティング

 フュージョン株式会社は、流通小売業のお客様に向けて、市場調査をはじめとする幅広いダイレクトマーケティング事業を展開しています。同社の事業の中核を担うのは、流通の現場に精通した独自のノウハウを活かしたASPによる顧客購買情報分析サービスです。フュージョン株式会社常務取締役の佐々木卓也氏は同社の事業戦略について次のように語ります。
 「当社が提供するASP方式の顧客購買情報分析サービスは、お客様が保有する顧客購買情報をデータベース化し、独自のノウハウとスキルで分析することによって、今まで見えなかった“気づき”を導き出して、お客様のマーケティングやマーチャンダイジング活動を支援するものです」
 ASPによるサービス提供は、お客様が自社でデータウェアハウスを構築する場合と比較して、システム構築と運用に関わる負荷を軽減できるうえ、マーケティングのエキスパートによる分析スキルを活用できることから、近年、急速にニーズが高まっています。さらにフュージョンのサービスの独自性は、分析サービスの提供だけにとどまらず、消費者にアプローチするためのセールスプロモーションまでもカバーすることにあります。
 「どのような分析結果も、実際のアクションにつながらなければ、お客様の満足を高めることはできません。分析から導き出された新たな仮説に基づいて、ダイレクトメールやメールマガジンといった切り口で積極的にお客様にアプローチする、これらのトータルなダイレクトマーケティングサービスが当社の事業ドメインです」(佐々木氏)
 流通業界が必要としている“個客行動”の「見える化」だけでなく、その一歩先のアクションまでをサポートするのが、同社のASPサービスの特長です。

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DIAPRISMの導入によって
高速かつ自由な検索を実現

 フュージョンのASP事業を大きく進展させるきっかけとなったのが、2002年、MDITのデータ分析プラットフォーム「DIAPRISM」を活用したデータウェアハウスの構築です。佐々木氏はこの経緯を次のように振り返ります。
 「大量のデータを扱うにあたって、使い勝手に優れたツールが必要でした。具体的には、構築が容易なこと、運用面で特別な専門知識を必要としないこと、そして、データの検索スピードです。特に流通小売業のビジネスは、週サイクルで切れ目なく動くため、その動きに即応できる分析スピードが不可欠でした。明細 (単品)レベルでレスポンスの高い分析ができる『DIAPRISM』は、これらの要件をすべて満たしていました。現在、新規のお客様を対象としたASP サービス開始に向けて、6台目の『DIAPRISM』導入を検討しています」(佐々木氏)
 「DIAPRISM」の導入によって大量のデータを高速かつ緻密に分析する基盤を得た同社では、ASPによる顧客購買情報分析サービスを事業の中核に据え、流通小売業のお客様に提供しています。

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ダイヤモンドシティ(新イオンモール)の
顧客サービスを多角的に支援

 フュージョンのASPサービスを高く評価する企業の1つに、大手ショッピングセンター(SC)専業のディベロッパーである株式会社ダイヤモンドシティ(2007年8月21日より新イオンモール)があります。全国にSCを展開するダイヤモンドシティは、約200万人(当時)もの個人カード会員の購買情報を保有しています。フュージョンは、これらの顧客購買情報を分析し、販売促進の活性化につなげるためのサービスを提供しています。
 「ディベロッパーであるダイヤモンドシティ様は、テナントを通じて常にその先にいるお客様に向けた顧客サービス向上に取り組み続ける画期的なSCです。テナント・ショップレベルでの購買情報の正確な把握や分析、地図情報と連携した商圏動向分析など、こうしたニーズに応える広範な分析サービスを提供させていただいています」(佐々木氏)
 さらに、フュージョンでは販売促進支援策の一環として、ダイヤモンドシティのDM(ダイレクトメール)センター業務も担っています。
 「ダイヤモンドシティ様のDMセンターを開設し、各SC・各テナントに向けたマーケティング支援を行っています。アプローチするお客様のターゲティングから、DMの印刷、郵送実務、さらにDMが実際にどれだけの購買行動につながったかといった結果の検証までお手伝いしています」(佐々木氏)
 SIベンダーとして「DIAPRISM」のシステム構築を支援し、またこのDMセンター事業のパートナーである株式会社電翔の専務取締役営業本部長の村田豊氏は次のように語ります。
 「ダイヤモンドシティ様の全拠点の売上管理や個人情報管理などの業務も承っており、様々な角度からダイヤモンドシティ様の顧客サービス向上と販売促進強化のお手伝いをさせていただいています。今後も、フュージョン様とともにきめ細かなサービスを提供していきたいと考えています」

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成功事例を積み重ね
お客様へのサービスをさらに向上

 ASPによるサービス提供において、佐々木氏は、マーケティングやマーチャンダイジング活動の継続的な検証が、いかに重要であるかを強調します。
 「流通業界では、売上が上向いたとか、下がったとか、結果のみに注目する傾向にありますが、本当に重要なことは、なぜそうなったのかという結果に至る過程の検証です。データを分析・活用することで、新たな仮説を導き、それを今後に活かすことができます。新たな成功事例を作り出し、他店舗に水平展開することによって、お客様のビジネスの継続的な発展が可能となります」
 トレンドの移り変わりの早い流通業界のなか、フュージョンはこうした結果検証に至る過程において、これまで築き上げてきたノウハウやスキルの活用によって、最適なマーケティングサービスを提供しています。
 「私どもは現状にとどまることなく、新たな分析ノウハウや顧客アプローチの手法を学び、成長していかなければなりません。今後も『DIAPRISM』を駆使することで、お客様をサポートしていきます」(佐々木氏)
 独自のノウハウを活かしたASPサービスを展開するフュージョンは、流通業界におけるダイレクトマーケティングエージェンシーのエキスパートとして、これからも質の高いサービスを提供していきます。

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説明図

フュージョンのASPサービス
流通小売業のお客様へデータを活用した様々な販促提案を展開

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