メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2007年 12月号(No.132)
  • UCC上島珈琲株式会社
  • 環境統合情報システム「ECOrates」導入事例
  • 増加・拡大する環境対策の業務をシステム化し
    増員なしで、環境経営と環境活動の向上を実現

「The coffee companyの実現」を企業理念に掲げ、事業領域のあらゆるシーンでコーヒーのおいしさと可能性を追求するUCC上島珈琲株式会社(UCC)。同社は、豊かな自然の恵みであるコーヒーのおいしさを、そのままお客様にお届けするため、環境保全に向けた取り組みを推進しています。2006年4月の改正省エネルギー法の施行等、ますます要求が強くなる企業の環境活動を背景に、三菱電機情報ネットワーク株式会社(MIND)の環境統合情報システム「ECOrates(エコレイツ)」を導入。全国約150拠点の環境データを一元的に集約することで、エネルギー消費量をはじめとするデータをタイムリーに把握できる効率的な環境経営の基盤を構築しました。

画像:UCCコーヒー

品質や安全性の確保のみならず環境にも配慮してつくられているUCCコーヒー

人物写真

総務人事本部 総務部
部長
山下 勝康

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品質保証室 環境担当
係長
関根 理恵

拡大する環境活動に
不可欠なシステム化を検討

 UCC上島珈琲株式会社(UCC)は、コーヒーを核として「カップから農園まで」幅広い事業を展開しています。同社のコーヒーづくりは、UCC独自の厳格な品質基準の徹底をはじめ、おいしいコーヒーを生み出す豊かな自然を守るための地球環境保全にまで踏み込んだものとなっています。同社の環境への取り組みについて、総務人事本部 総務部部長の山下勝康氏は次のように語ります。
「当社の環境活動は“事業の核であるコーヒーの品質を守るためにも地球環境を守る”という方針からスタートしています。1999年には六甲アイランド工場が日本のレギュラーコーヒー工場初となる環境マネジメントの国際規格ISO14001の認証を取得、そして2002年に環境理念を定め、現在は品質保証室に環境担当を設置し活動 しています」
同社の環境活動の特長について、品質保証室環境担当 係長の関根理恵氏は語ります。
「当社はコーヒーを栽培する農園からお客様にお届けするまでの各シーンで、環境保全を配慮した取り組みを展開しています。各部門の代表者によって構成される環境専門委員会において決定された具体的な目標の達成に向けて活動を推進しています。
活動を推進するためには、現状を把握する様々なデータの収集は欠かせません。また、当社には、多くのグループ事業会社が活動を進める上での基盤づくりも役割としてあり、活動の対象範囲を広げれば広げる程、従来からの入力や収集方法では、負荷が増大し対応が困難となることが予想されました」

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システム化のポイントは
導入前・後のサポート対応力と豊富な運用ノウハウ

 UCCが環境関連業務をシステム化するにあたり、ポイントとしたのがシステムインテグレータの総合力です。
「機能面はもちろんのこと、サポート対応力を重視しました。関西エリアは、東京に比べるとまだ情報が少なく、企業間のネットワークを広げる機会も少ないため、実務を進めるなかで不安を感じることがあります。このような不安を払拭してくれるのが、MINDのサポート力です。MINDはシステム化の検討段階から環境活動への取り組み方や最新の環境関連情報など、私たちにとって大変有効となる情報をタイムリーに提供下さいました。より充実したサポート対応が不可欠となる導入時や導入後においても、MINDはよいパートナーになっていただけると思いました」(関根氏)
山下氏は「これから環境活動を拡充していくために、様々なノウハウも吸収する必要がありました。『ECOrates』は、環境対策に先駆的に取り組んでいる三菱電機グループの蓄積された豊富な運用ノウハウが凝縮されています。また、企業規模を問わず導入実績があることも選定の理由の1つです」と語ります。
MINDの同システムは、産業廃棄物への対応はもちろんのこと、事業所内の全発生物を管理する「廃棄物等管理システム」、有害化学物質の安全管理と使用・利用の削減をサポートする「化学物質管理システム」、環境データの収集・集計ツールである「環境情報共有システム」のサブシステムによって構成され、サブシステムごとの導入が可能です。
そして今回UCCでは、同社の様々な環境データ管理に適切な環境情報共有システムを導入しました。

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最適なシステム化と運用により
増員なしで環境活動の拡充を実現

 「企業に求められる環境活動は拡大する一方です。しかし、人員の補強や組織の改編など容易にはできません。その課題解決には環境データの集計をはじめ、環境対策に関連する業務のシステム化が不可欠でした」と山下氏は強調します。
システム化は2006年6月から始まり、各拠点への展開は同年11月から短期間で行われました。同システムは、将来への希望も込め「みらい君」という親しみやすい愛称がつけられ、現場に明るいイメージで浸透しています。同社では運用をよりスムーズなものとするため、環境担当の関根氏を中心にMINDのサポートと連携しながら、各拠点で説明会を実施。システム化の目的や意義をはじめ環境データの入力など業務に関する理解の徹底を図りました。
山下氏は、「環境データの取り扱いについてUCCグループとしての定義が整備段階にあったこともあり、MINDの協力を得てマニュアルをまとめ説明会を行いました。環境活動に関する業務ルールが統一されたことで、運用の安定化を図ることができました」と評価します。
 関根氏は、「『みらい君』の導入により担当者を増員することなく約150拠点の環境データの入力とタイムリーな集計が可能になりました。また、既存の会計システムや廃棄物管理システムと柔軟性の高い『みらい君』を連携することで、拠点での情報の二重入力を不要にして運用の効率化も実現できました。タイムリーに現状把握ができるようになり、改善につながる実態の把握にも役立っています」と語ります。
UCCとMINDでは、3ヵ月ごとに定例会を開催し、運用状況の把握、課題の検討、改善提案などを行なっています。さらに、MINDでは「ECOrates」を導入している企業のユーザ会も開催しています。
「この定例会を通じて私たち使用者側の視点だけでなく、様々な意見を交換することで継続的な改善を進め運用の精度を高めています。また、定期的に行われるユーザ会では、私たちと同じ立場の方とのコミュニケーションがとれ、お互いの環境活動について様々な情報交換ができることは心強いですね」と関根氏は語ります。

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環境活動への意識向上から
環境経営のさらなる質的向上へ

 UCCグループでは「みらい君」の導入によって環境活動の向上を実現しました。同社のこれからの環境活動について、関根氏は次のように語ります。
「例えば、インドネシアにある直営農園でアジア初の認証を取得する。製品のパッケージに業界初としてバイオマスプラスチックを採用する。などUCCならではの活動を積み重ねていますが、これら具体的なアクションを支えるのが、様々なデータです。
環境担当として、システム運用の正確性、安定性をさらに高めていくとともに、数値分析によって具体的なCO2削減活動に役立てていきたいと思います。また『みらい君』の運用を通じて、現場の人たちとコミュニケーションする機会が増えており、当社グループの環境活動に対する意識の高まりを感じます」
山下氏は「みらい君」のさらなる活用に向けて、次のように語ります。
「当社の事業は、農園から製造・物流・販売・サービスまで様々な事業で構成されており、環境管理面で事業全体を網羅する体系だった仕組みの構築が課題でしたが、今回『みらい君』の導入により、当社にふさわしい環境活動を展開するための基盤が構築できました。今後は、グループ企業にタイムリーに集計した精度の高い環境データをもとに、事業上の判断、意思決定に資する情報提供を行い、環境経営の質をさらに高めていきたいと思います」
UCCはこれからも着実に環境経営に取り組み、豊かな自然の恵みである品質の高いコーヒーを提供していきます。

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説明図

システム構成イメージ

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