メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2008年 1・2月号(No.133)
  • 株式会社 百十四銀行
  • 「ネカ録2.0」を活用したATMコーナー遠隔監視システム導入事例
  • 既設の監視カメラ、ネットワークインフラを有効活用して
    お客様の安全を見守るATM遠隔集中監視システムを構築

1878 年に114番目の国立銀行として誕生した百十四銀行は、香川県を中心に、11都府県にわたる店舗網を持つ広域地方銀行です。同行では偽造・盗難カードなどによる犯罪を防止し、お客様に安心してATMコーナーをご利用いただくために、四国三菱電機販売株式会社を通じて三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)のネットワークカメラ用録画・配信サーバ「ネカ録2.0」を核とした遠隔監視システムを構築しました。既設の監視カメラ、ネットワークインフラを有効活用することで、導入・運用コストを抑えたリアルタイム遠隔集中監視と画像の長期センター集中保存を実現。ATMコーナーにおけるお客様の安全向上を実現しています。

画像:百十四銀行

香川県を中心に地域密着型の事業を展開する百十四銀行

人物写真

事務統括部 事務企画グループ
グループ長
砂川 俊也

人物写真

事務統括部 システム管理グループ
調査役
松田 誠之

お客様の安心、安全を見守る
ATMの監視強化が不可欠

 お客様第一主義を掲げ、香川県を中心に地域密着型の事業を展開する百十四銀行にとって、ATMコーナーはお客様に身近なサービスを提供するための重要拠点です。事務統括部 事務企画グループ グループ長の砂川俊也氏は次のように語ります。
 「地域に密着した金融機関として顧客サービスを重視している当行では、ATMコーナーをきめ細かく配置することで、お客様の暮らしのニーズにお応えしています。“Salut(サリュ:フランス語で「こんにちは」の意味)”という愛称で親しまれているATMコーナーは、営業店に120ヵ所、店舗外に 200ヵ所設置されています」
 ATMコーナーは無人で直接現金を受け渡しできる便利さがある反面、金融機関にはお客様に安全に利用していただけるよう、厳格なセキュリティー管理が求められています。
 「特にATM取引における偽造・盗難カードによる犯罪対策は大きな課題になっています。2006年2月に預金者保護法が施行され、金融機関は不正なATM払い出し等の防止のために必要な措置を講ずることが求められました。金融情報システムセンター (FISC)の安全対策基準も改訂されています。こうした流れを受け、ATMコーナーの防犯・監視機能の強化が当行にとって急務となりました」と事務統括部 システム管理グループ 調査役の松田誠之氏は語ります。
 そこで、同行ではATMコーナーでのお客様の安全をリアルタイムに見守り、より安心して利用できる仕組みの構築を決定しました。

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既存インフラを有効活用しながら
ネットワーク化による集中管理を実現

 今回のシステム構築においては、ネットワーク化による集中管理と、既存インフラの効率的な活用、機能と導入・運用コストの見極めが大きなポイントになりました。
 「ATMコーナーをリアルタイムに監視し、録画するとともに、預金者保護法で求められる画像の2年間保存が必要です。画像の長期保管を考慮すると劣化しないデジタル化が有効です。しかも、安全に保管するには監視センターで集中管理することが不可欠でした」(松田氏)
 「既存の情報系ネットワークや従来から防犯目的に使用していたアナログカメラを効率的に活用しながら、新たにATMコーナー全体を撮影可能なネットワークカメラの増設で着実に遠隔監視・記録する仕組みを考えました。また、導入費用、監視センターの運営コストを考慮しつつ、320カ所のATMのカメラを集中管理する機能の実現がカギとなりました」(砂川氏)
 さらに、お客様の安全向上をふまえて検討を行った結果、カメラの故障検知機能や盗撮カメラ検知システムを実装することが決定されました。
 「システムの構築について複数のベンダーから提案を受けるなか、MDITは今まで培ってきた豊富なネットワーク構築のノウハウを活かし、既存インフラを有効活用する、当行にとって最適なシステム構築の提案をいただきました」と松田氏は評価します。
 ATMコーナーに設置されるネットワークカメラ用録画・配信サーバ「ネカ録2.0」も評価ポイントの1つとなりました。
 「『ネカ録2.0』はコンパクトでありながら容量も十分、しかもリーズナブルで拡張性も高い。さらに様々な種類のカメラに対応しているだけでなく、ネットワークアダプターを介することでアナログカメラを利用できる点などを高く評価しました」(砂川氏)

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セキュリティー強化・業務効率化と
お客様サービスを向上

 2007年1月からATMコーナーに「ネカ録2.0」の導入が進み、2007年4月から監視センターの稼働が始まりました。松田氏は今回導入したシステムについて語ります。
 「ATMコーナーに監視カメラおよび一次録画装置としての『ネカ録2.0』を設置しています。監視センターからリアルタイムですべてのATMコーナーを確認できるようになりました。画像データはATMコーナーの『ネカ録2.0』に保存するとともに、夜間のネットワーク回線が空いている時間帯を利用して事務センターに伝送し、冗長化されたディスクストレージに保存した後、バックアップテープにコピーすることで長期保存を実現しました」
 監視センターでの運用面における効果について松田氏は次のように語ります。
 「遠隔集中監視とセンターによる画像の一元管理により、運用コストを削減するとともにセキュリティーを強化することができました。また、『ネカ録 2.0』の記録コマ数を柔軟に変更できる設定や、人の動きを感知して録画するモーションディテクト機能を活用することで、ネットワークの負荷軽減とデータ量の削減も実現できました。さらに、カメラやハードディスクの故障通知機能により問題発生時の迅速な対応が可能です。ATMコーナーの全カメラの作動状況を管理する巡回監視プログラムを開発することで、運用がさらに効率化できました」
 そのほかにも保存データをデジタル化することでのメリットも生まれています。砂川氏は「“いつ、どこのATMコーナーの記録画像が欲しい”という捜査当局からの依頼に応じて、該当する画像を迅速に取り出して提出することができるようになりました。これがアナログのビデオテープに保存していたら該当する箇所を探すだけで相当な時間がかかります。また、ATMコーナーでの忘れ物や落し物も早期に発見できるといった、お客様に喜ばれる効果も出ています」と語ります。
 ATMコーナーの安全をリアルタイムに見守り、記録・一元管理する同システムは牽制効果による犯罪抑止力の強化やお客様サービスの向上にも確実につながっています。

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積極的なIT活用で
さらなるCS向上へ

 百十四銀行は今回のATMコーナー遠隔監視システムの構築によって、お客様の安心、安全を見守る基盤が確立できました。今後、このシステムをベースにより効果的な活用を進めていく予定です。
 「当行の様々な要望に、MDITはしっかりとしたプロジェクトマネジメントのもと、各キーテクノロジーのスペシャリストが連携して対応する、まさに総合力を発揮していただきました。その結果、機能面でもコスト面でも満足いくシステムの構築・運用ができました。今後も、CS(お客様満足度)のさらなる向上やセキュリティー強化の観点から、積極的なIT活用に取り組んでいくうえで、三菱電機グループにはパートナーとして、引き続き新しい技術・着想によるシステム提案をいただきたいと思います」と松田氏は今回のプロジェクトを振り返るとともに、展望を語ります。
 百十四銀行は、これからも地域に密着した銀行として、お客様の安全と利便性を高めるサービスを提供していきます。

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説明図

システム構成イメージ

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