メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2008年 1・2月号(No.133)
  • 株式会社シーディック
  • 現場指向型生産管理システム「電脳工場for Windows」導入事例
  • 業務プロセスの標準化と「見える化」で
    全社共通の経営基盤と社員の原価意識向上を実現

1978 年の設立以来、FA機器の企画・開発、製造、販売までをカバーする事業展開により成長を遂げてきた株式会社シーディック。同社はここ数年、 FA(Factory Automation)事業で培った高度な技術力やノウハウを応用した“スポーツアミューズメント体感機器”の開発に注力し、SR(スポーツレジャー&レクリエーション)事業の強化を進めています。このなかで同社は、株式会社三菱電機ビジネスシステム(MB)が販売・サポートする現場指向型生産管理システム「電脳工場for Windows」を導入。既存の生産管理システムを刷新し、新たな事業を支える業務プロセスの標準化と生産工程全般に渡る「見える化」を実現しました。

画像:『BILLIBOW・PLUS1』

世界初の「ピンリフトアップセットシステム」を搭載したビリボーのバージョンアップ版『BILLIBOW・PLUS1』

人物写真

常務取締役(営業統括)
村井 敏郎

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情報本部 本部長
岡本 泰幸

SR事業の強化に向け
経営情報基盤の整備が不可欠に

 株式会社シーディックでは、“スポーツへの取り組みを通して味わえる夢や感動を取り戻そう”を開発コンセプトに、スポーツアミューズメント体感機器の開発を積極的に推進しています。このSR事業は、設立以来のコア事業であるFA事業に加え、新たな成長分野として同社の成長に大きく貢献する事業に育ちつつあります。
 その歴史は、“サッカーボーイ”や“スマッシュピンポン”といった実際のスポーツをイメージする機器を第一世代に、ボーリングとビリヤードを組み合わせた“ビリボー”に代表される、これまでになかったスポーツを作り出すことをコンセプトとする第二世代へと進化。そして現在、ヘルスチェックや平衡感覚など、人間機能(脳内力アップ)を高めていくコンセプトの第三世代を迎えようとしています。
 こうした事業領域の拡大に伴う成長戦略のなかで、シーディックが重要な経営課題の1つとして認識していたのが、既存生産管理システムの刷新です。将来の株式上場も視野に入れる同社にとって、部門を横断した正確な情報を把握できる全社的な情報基盤が不可欠でした。常務取締役(営業統括)の村井敏郎氏は、経営的な観点から求められた情報システムについて、次のように語ります。
 「長期的な経営構想のなかで明らかになっていたのは、全社員が共通言語で話せる情報基盤が不可欠だということです。その一環として昨年、これまで分散していた生産拠点を集約しました。全社的な基本ルールは確立されていたものの、実際の業務の一部には各担当者のルールに基づいて遂行されている状況があったため、この点を見直し、業務が個人に依存しないように業務プロセスを標準化することが必要でした」

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経営戦略を支援する
新たな生産管理システムを導入

 シーディックの既存システムは、パッケージをベースにしながらも同社独自のカスタマイズを中心に構築されていました。情報本部 本部長の岡本泰幸氏は、従来の開発方針を改める必要があったことを強調します。
 「これまでは、担当者の要望を優先して、カスタマイズの積み重ねで情報システムを構築してきた経緯があります。ところが、全社的な観点、経営戦略を支援する情報システムのあるべき姿を考えると、個人の考えに依存したままでは、本当の意味での最適化を図ることはできません。そこで標準的な業務プロセスを搭載したパッケージを導入して、当社の業務プロセスを見直すというアプローチが必要だと考えました。一方では既存の会計システムとの連携が不可欠だという判断もあり、新たな生産管理システムの導入を決定しました」
 様々な生産管理システムを検討したなかで、シーディックが選択したのが現場指向型生産管理システム「電脳工場」です。選択のポイントは、同社の受注・生産形態にフィットした生産管理システム(個別受注生産方式対応)であること、業務プロセスをシステムに併せて標準化するにあたり、業務ノウハウが凝縮されたパッケージであること、導入実績が豊富にあること、そしてサポート対応を含めたシステムインテグレータの総合力でした。
 「今回の生産管理システムの刷新は、会社の成長に合わせて強化していくべきだと考えました。そのなかで、『電脳工場』は豊富な導入実績があり、ものづくりにおける作業の標準化や管理の体系化に最適でした。また、ソースコードが公開されており、導入後の帳票修正など細かい要望に自社で対応できるという点も優れています。さらに、当社の問い合わせに対して『電脳工場』を熟知しているMBの営業・SEの的確な対応は、非常に頼りになりました」(岡本氏)

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原価意識の高まりが
経営的な大きな効果

 シーディックが今回の取り組みで重視したのは、あくまで全社の業務プロセスや情報の共通化を推進する経営基盤の整備です。「電脳工場」の導入は、できるだけパッケージの基本機能を利用し、可能な部分は業務を合わせるという方針で進められ、予算管理や原価管理、部品手配、製造指示、在庫管理、進捗管理など、同社のビジネスをトータルにカバーする機能を実現しました。ただし、同社では、設計、資材、製造、営業といった各部門に独立採算制を採用し、各部門単位で原価計算を行っていたため、この部分においてはカスタマイズで対応しました。
 「当社の製品はカスタムメイドが基本ですから、1つひとつの商品に対して、各部門が予算に対する実績を明確にする必要があります。そのため、予算と原価は各部門が管理しています。当初は各部門単位に『電脳工場』を導入するという方法も検討しましたが、私どもにとって、1つの商品に関する情報を、部門横断的に見えるようにすることが重要であったため、カスタマイズにより、部門別の実績管理に対応しました」(岡本氏)
 一方で、業務効率化という観点から、同社では「電脳工場」の機能を活用し、発注業務での自動FAX 送信や受入業務でのバーコード読み取りなどを実現。事務処理能力を大幅に向上しました。それ以上に同社が大きな効果として実感しているのは、経営管理レベルの向上、そして社員の原価意識向上という変革です。
 「経営層も含め、社員が具体的な数字で議論できるようになったことが、大きな成果です。例えば営業部門と製造部門の間で、金額をベースに競争力と実現可能な技術的手段についての議論が活発になりました。今までは感覚的な議論が行われていた業績会議が、細部まで明確な数値を把握できることにより、原価意識の高い会議に変わったという点が、マネジメント上の大きなメリットです」(村井氏)

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情報の共有化をベースに
さらなる成長に向けた取り組みを推進

 シーディックでは「電脳工場」の導入によって、業務プロセスの標準化と「見える化」が実現したことで、事務処理の効率化とともに、経営面においても大きな効果を生み出しました。さらに同社では、今回のシステムを海外展開にも対応させるなど、さらなる成長に向けた取り組みを推進しています。
「お客様に対して正確な進捗状況を報告するといった工程管理の領域で、統括的な組織を設置して強化を図る体制を現在整備していますが、これは『電脳工場』によって情報の共有化を実現できたことが前提になっています。こうした私どもの様々な要望に対して、MBにはフレキシブルに対応いただいています。特に自社でカスタマイズする部分について、必要な情報を迅速に提供してくれるスキルは高く評価しています。今後も、IT活用という側面から我々のビジネスに対する的確なアドバイスをしてくれるMBの存在が、重要であることは間違いありません。株式上場に向けた次のステップとして、文書管理システムの構築もMBをパートナーに取り組んでいきます」(村井氏)
 シーディックは、これからもスポーツアミューズメント体感機器を通じて、お客様に「心と体に良いコミュニケーション」を提供していきます。

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説明図

電脳工場導入による業務の効率化・見える化

*電脳工場の開発元は株式会社エクスです。

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