メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2008年 5月号(No.136)
  • 株式会社菱電社
  • 高速データ分析レポーティングシステム「XE」導入事例
  • ユーザ部門のデータ活用環境を整備し
    集計業務の改革と経営の機動力を向上

“電機・計測制御・情報システムで高品質なサービスを提供し、地域産業の発展と快適な都市環境の実現に貢献する”を企業理念に掲げる株式会社菱電社は、昇降機などのビルシステム、電機機器、FA設備、計測機器などを販売する技術商社です。同社は、品質、環境保全、情報セキュリティーに関するISO認証を取得することで、業務改善や顧客満足度・社会的信頼性の向上を推進しています。そうしたなか、同社は株式会社インテックを通じて、三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)の高速データ分析レポーティングシステム「XE」を導入。基幹系データを「XE」にオフロードすることで、膨大なデータの検索、分析を可能にし、集計業務の改革と経営の機動力向上を実現しています。

画像:菱電社本社

新潟県新潟市にある菱電社本社

人物写真

企画部
部長代理
木村 宮治

人物写真

経理部 一般経理グループ
課長代理
芳賀 道宣

人物写真

企画部 情報処理グループ
主任
青山 英巨

各部門が柔軟にデータ活用できる
システムの導入が不可欠に

 株式会社菱電社は、産業設備およびビル設備の分野において、電機・計測制御・情報通信に関連する機器、ならびにシステムを販売しています。同社では、経営資料、営業資料作成時やお客様からの問い合わせの対応などにおいて、基幹系データの参照が必要な場合、情報処理グループ(情処G)が基幹系システムから必要なデータを抽出して帳票を作成していました。情処Gリーダーを務める企画部部長代理の木村宮治氏は当時の状況を振り返ります。
 「帳票作成依頼の集中や、帳票作成時における新たなプログラミング、過去データ抽出のためのテープ交換・データリストア作業などで、情処Gに作業負荷が集中するため、依頼元へ必要な情報を提供するまでに時間がかかることもありました。また、出力する紙の増加の課題もあり、各部門のユーザ自身が欲しい時に必要なデータを画面上で検索、レポーティングして、必要に応じて印刷するようにしたいと考えていました」

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最大のメリットは高速性と
“ひな型”を活用した使いやすさ

 そこで検討されたのが、データ分析システムの導入です。菱電社では、導入の容易さや基幹系システムへの影響を最小限にとどめることを勘案し、基幹系システムの売上・仕入・入金・支払といったデータをオフロードし、レポーティングするツールの導入を決定。さらに、ベンダー各社のデータ分析システムを詳細に比較検討した結果、MDITのデータ分析レポーティングシステム「XE」を導入しました。選定のポイントについて、木村氏は次のように語ります。
 「MDITには『DIAPRISM(ダイアプリズム)』という高速データ分析プラットフォームがあり、この技術を応用した『XE』は、高速データ検索・集計機能、使いやすさなどが検討した他の製品よりも優れていました。製品デモを見た当社の役員も、『XE』の高速データ検索・集計機能を高く評価しました」
 2005年8月に「XE」は稼働を開始。ここで、各ユーザ部門でのデータ活用を大幅に向上させる原動力となったのが、「XE」のレポーティング機能を利用して作成した“ひな型”です。同社では「XE」のフロントエンドツール「DIAOLAP for Excel(ダイアオーラップ フォーエクセル)」により、使い慣れたExcelを使いシームレスにデータ活用しています。
 「情処Gでは、様々な業務や抽出条件に応じたひな型を作成、関係部門に提供し、活用法についても指導を行いました。その結果、社内のデータ活用は急速に進展していきました。業務部門では、ほぼ全員が使いこなしており、その他の部門においても情処Gへの問い合わせがほとんどなくなりました」(木村氏)

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各部門の集計業務、経営管理が
スピーディかつフレキシブルに

画像:作業風景

情報Gが作成した“ひな型”によって、各ユーザ部門の
データ活用が大幅に向上

 菱電社では、「XE」の導入によって、社員の意識や業務の進め方が改革されました。
 「情処Gに帳票作成を依頼するのではなく、ユーザ部門が主体的に業務に必要な基幹系データを収集し、経営資料や営業資料を作成するスタイルが定着しました。ユーザ部門が必要なときに必要なデータをすぐ抽出できるようになったことで、業務のスピードが向上するとともに、経営に貢献するデータ活用が実現できました」(木村氏)
 経理部一般経理グループ課長代理の芳賀道宣氏は、「情処Gに帳票作成依頼していたことが、自ら明細データまで容易にすぐ確認できるようになりました。しかも、使い慣れたExcelでデータを抽出し、分析・レポーティングすることができます。従来、過去の伝票を調べるときは書庫にまで足を運び、該当する紙の伝票を探し出す時間と労力がかかっていましたが、今では、『XE』を操作すれば、スピーディかつフレキシブルに検索することができます。また、決算時に発生する振替処理においても、『XE』の導入によって前日までのデータが翌日の朝に反映されるようになったため、短期間で営業部門と調整できるようになりました」と語ります。
 各部門の管理者は事業計画作成やデータ分析にも「XE」を活用しています。
 「事業計画作成にあたり、過去の事業内容を数値によって論理的に整理し、事業の仮説を立てることが重要です。『XE』はドリルスルーで明細データを確認することや、検索した明細データをExcelへ取り込んで柔軟にデータ加工できるので、半期ごとの計画作成にとても役立ちます」(木村氏)
 さらに、ユーザ部門が画面上で容易に帳票を作成し、明細データを確認できるようになったことで、紙の出力を大幅に削減することも実現しました。

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大量・高速データ分析により
コア業務、顧客への対応力も向上

 企画部情処G主任の青山英巨氏は、情報システム部門における導入効果を次のように語ります。
 「当社の基幹系システムには容量がかさむ明細データは1年分しか保存していませんでした。そのため、過去に遡る帳票作成には、テープの入れ換え等の手間とデータリストアの時間がかかっていました。『XE』は基幹系システムのデータを大福帳DBにオフロードして、過去8年分に及ぶ膨大なデータを高速分析できるため、迅速な対応が可能になりました。さらに、ユーザ部門がデータを検索、分析、レポーティングする環境を構築できたことで、情処Gの負荷が軽減され、コア業務への対応力が向上しました」
 検索の高速性によって、顧客対応に関する効果も生まれています。例えば、製品の不具合情報など、該当製品の納入先を確認するために過去数年分の販売(納入)データまで遡る場合、従来では検索に時間を要していました。しかし、現在では、該当する製品の販売先を瞬時に検索可能です。『XE』導入によって、同社では顧客サービスも向上しています。

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他のシステムと連携することで
経営に直結したデータ活用を促進

 菱電社では将来を見据え、「XE」におけるさらなるデータ活用を進めています。木村氏は次のように語ります。
 「一部の部門でテスト導入しているSFA(Sales Force Automation)との連携をはじめ、他の情報系システムやデータとも連携して、より営業ラインに直結した活用を進めていきます。同時に、経営層の意思決定に資する情報を提供し、経営スピードの向上にも貢献していきたい。その第一歩として、現在ドキュメントベースで提供している月次の経営資料に加え、『XE』により経営層自身で分析可能な情報としてDBを構築・提供していきたいと思います」
 菱電社は、これからも高度な技術力に裏づけされた質の高いサービスを提供し、地域とお客様の事業発展に貢献していきます。

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説明図

従来からの課題と「XE」導入による解決

*DIAPRISMは三菱電機株式会社の登録商標です。
*Microsoft Excelは米国マイクロソフトコーポレーションの米国およびその他の国における登録商標です。

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