メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2008年 8・9月号(No.139)
  • 株式会社スリーアロー
  • 熱・流体解析ソリューション「Flow Designer」導入事例
  • 環境改善効果の「ビジュアル化」によって
    CO2削減をはじめとした省エネルギー活動を推進

株式会社スリーアローは、地球温暖化の主因とされるCO2排出量削減に向けた提案・コンサルをはじめとした「省エネルギー関連サービス」、快適なオフィス、街を創る「環境関連サービス」、予防・健康管理(ヘルスケア)型の社会を実現するための「健康関連サービス」を提供しています。同社では、独自の省エネ製品の効果をビジュアル化してわかりやすく訴求するために、三菱電機情報ネットワーク株式会社(MIND)が販売する熱・流体解析ソリューション「Flow Designer(フローデザイナー)」を導入。動画による解析シミュレーションによって、お客様のすみやかな意思決定を引き出し、CO2削減をはじめとした省エネ活動を推進しています。

画像:アレイガの導入効果

スリーアローが提供するアレイガの導入効果。特に人が暑さを感じる一番の原因である赤外線を35%反射・吸収。塗るだけで-2℃〜-5℃の温度低減効果があり、CO2削減に貢献する

人物写真

代表取締役
徳田 和男

人物写真

総務部
平原 美夏

社会全体で本格的な
CO2削減対策が不可欠に

 1997年12月に京都で、地球温暖化への対策を討議する第3回気候変動枠組条約締約国会議が開かれ、各国別のCO2削減の目標値を定めた京都議定書が議決されました。1990年比で6%削減を国際公約としたわが国は、議定書発効の2008年から5年間で目標を達成しなければなりません。株式会社スリーアロー代表取締役の徳田和男氏は、CO2削減の取り組みの現状についてこう語ります。
 「工場や物流などの分野では取り組みが着実に進み、CO2排出量は減少傾向にあります。一方、既存のオフィスビルや商業施設はCO2排出量削減対策がそれほど進んでおらず、地球温暖化防止に係る具体的な対策を総合的に推進する国をはじめ、社会全体が取り組みを強化する方向性にあります」
 大規模なビルや商業施設では省エネ効率の高い熱源にリプレースすることでCO2排出量の削減を効率的に進めることができますが、問題は膨大な数に及ぶ中小の建築物です。
 「本格的な省エネ化が求められていながら、中小のオフィスビルでは具体的な対策がなかなか進んでいません。当社はインバータ技術をコアとしながら窓からの外部進入熱の35%をカットする紫外線/赤外線反射塗料“アレイガ”をはじめとした独自の省エネアイテムを使用することで、省エネ効果の高い最適な空調、照明等の総合的な提案をするESCO (Energy Service Company)サービスを提供しています」と徳田氏は語ります。

▲ ページトップに戻る

簡単・高速に利用できる
シミュレーションソフトを模索

 独自の製品・技術を活用して省エネに関する包括的なサービスを提供する同社は、具体的なビジネスの進め方において課題がありました。徳田氏は、「省エネサービスでは、お客様に効果を実感していただくことが重要です。例えばアレイガの場合、コーティング後に熱遮断効果を実測するのですが、天候に左右されて正確なデータがとれないことや、省エネ効果を詳細な数値だけで提示しても数字に不慣れなお客様はピンとこないなど、技術や製品に自信があってもお客様に訴求する力が弱く、もどかしく感じていました」と語ります。
 そこで、同社は熱・流体解析シミュレーションソフトを導入して、効果をビジュアル化することを検討しましたが、当時は高価で高難度の専門家向け製品しかなかったため、ハードルが高く、また外部への業務委託もコスト面の課題などにより実現できませんでした。徳田氏が「もっと簡単に扱えてリーズナブルなツールがあれば…」と考えていたときに、MINDが提供する熱・流体解析ソリューション「Flow Designer」に出会いました。同ソリューションは初心者でも短時間にモデルを作成して、高速かつ安定的な計算ができ、解析結果を動画によってわかりやすく表示することができます。
 「この製品であれば、より説得力のあるプレゼンができると確信しました」と徳田氏は語ります。

▲ ページトップに戻る

解析結果のビジュアル化によって
説得力のあるプレゼンを実現

作業風景

シンプルで使いやすい操作性と独自のアルゴリズムによって簡単に、高速・高精度・高安定度のシミュレーションが実現できる

 「Flow Designer」は2006年4月に導入されました。同製品のオペレーションを担当する総務部の平原美夏氏は語ります。
 「解析についてはまったくの初心者だったので、最初は当社事務所を対象にしてモデルを作って使い方を学びました。『Flow Designer』のシンプルで使いやすい操作性と、MINDのきめ細かなサポート対応によって、短期間で習得でき、すぐに活用することができました」
 「Flow Designer」の導入効果について、平原氏は次のように語ります。
 「例えば、空調の吹き出し口の場所などの条件変更をマウス操作で簡単に行なうことができ、様々な条件での気流と温度の変化を動画ですぐ確認できます。条件の違いによる室内全体の変化を実感でき、新たな改善プランの発想をサポートするためのツールとして、とても役に立っています」
 また、お客様に対しても大きな効果を生んでいます。
「『Flow Designer』は、独自のアルゴリズムにより、高速・高精度・高安定度のシミュレーションが可能です。お客様に省エネ対策前後を比較した解析結果パターンを動画で見ていただくことで、省エネ効果を実感していただけるようになりました」(徳田氏)
 さらに、徳田氏はMINDのサポート対応について次のように評価します。「MINDからの製品サポートやタイムリーな情報提供だけではなく、MINDが主催するユーザ会により、他の企業の方々と省エネ関連の様々なノウハウ・IT活用方法などの情報交換も活発に行われ、継続的な改善につながっています」

▲ ページトップに戻る

さらに進化した「Flow Designer」で
省エネと快適環境創出を推進

 スリーアローで活用されている「Flow Designer」は機能強化により、気流と温度の変化に加え、快適性指標(SET:Standard Effective Temperature)の解析機能も実現しました。これは気流、温度、湿度、輻射を考慮した体感温度として快適性指標を解析し表示するものです。徳田氏は、「同じ温度でもその他の条件によって人間が感じる快適性は異なります。体感温度として快適性指標の解析が実現されたことで、より進んだ省エネ提案ができます」と期待を寄せます。
 2012年の京都議定書の目標達成最終年に向けて省エネ市場のさらなる拡大が見込まれるなか、同社のトータルな企画設計提案をわかりやすくビジュアル化し、他社との差別化を図る「Flow Designer」の果たす役割と重要性は高まっています。徳田氏は今後の事業の展望について次のように語ります。
 「業界で年間15%のCO2削減の自主目標を設定したパチンコ業界をはじめ、空調効率の向上で少しでも燃料消費量を抑えたい運輸業界など、今後、より積極的な省エネ活動が不可欠となります。機能強化された『Flow Designer』を活用することによって、省エネの取り組みを推進するお客様を着実に支援していきたいと考えています」
 社会全体で地球環境に配慮した活動が本格派するなかで、スリーアローは質の高い包括的な省エネサービスと快適環境創出によって、未来を拓いていきます。

▲ ページトップに戻る

説明図

※Flow Designerは、開発元である株式会社アドバンスドナレッジ研究所の登録商標です。

▲ ページトップに戻る