メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2009年 3月号(No.144)
  • 株式会社 セルフ大西
  • データ分析プラットフォーム「DIAPRISM」導入事例
  • 日々の実績をタイムリーに収集・分析し
    管理者層から現場まで的確な意思決定を実現

株式会社セルフ大西は、大阪・船場に本社を置くファッション・生活雑貨を中心とした総合卸売業の老舗です。早くからITによる情報活用に取り組んできた同社では、社内に分散する商品情報や顧客情報のスピーディな把握と柔軟な分析活用を図るため、株式会社電翔を通じて導入した三菱電機インフォメーションテクノロジー株式会社(MDIT)のデータ分析プラットフォーム「DIAPRISM(ダイアプリズム)」を基盤に、情報分析システム「Smart(スマート)」を構築。管理者層をはじめ仕入・発注・在庫、マーケティング、営業などの各部門において的確かつタイムリーな意思決定を実現しています。

画像:店内イメージ画像:店内イメージ

大阪本店のリニューアルにより新たに加えられた提案型の売場。流行に敏感な顧客が求める旬の商品を取り揃えている

人物写真

取締役
第三事業本部
本部長
長山 信雄

人物写真

第一事業本部
ハイミセスウェア部
ハイミセスニットトータル
チーフ
樋川 晴彦

迅速な意思決定を実現する
先進のシステム構築が不可欠に

 ファッション・生活雑貨を中心とした総合卸売業の株式会社セルフ大西は、国内外約3500社のメーカー・商社を通じ、常時10万点以上の商品を提供しています。業界内で早くからITによる情報活用に取り組んできた同社ですが、ここ数年は個々の業務ごとに構築してきたシステムに対する全体最適化への課題が顕在化してきました。取締役 第三事業本部 本部長の長山信雄氏は、次のように当時を振り返ります。
 「最大の課題は、商品情報と顧客情報が異なるシステムで管理されていたため、情報の把握に時間を要していたことでした」
 そこで同社では、タイムリーな情報把握と迅速な意思決定を強力に支援する新システム構築プロジェクトを発足。管理者層から現場までの意見・要望の集約を踏まえ、「昨日の状況を今日知り、各部門ですばやくアクションを起こせるシステムの実現」という基本コンセプトのもと、システムの構築がスタートしました。

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扱う数値の信頼性向上により
業務の進め方が画期的に進化

 「DIAPRISM」をデータ分析基盤とした情報分析システム「Smart」は、2008年3月から運用が開始されました。同システムでは、迅速な情報把握とそのデータをもとにしたタイムリーな意思決定を支援するため、これまで分散していた商品系と顧客系の情報の統合が図られています。
 「データを一元化することで扱う数値の信頼性が大きく高まりました。特に、個人の経験や勘だけではなく実際のデータに基づいた分析を通じて、誰もが同じ画面、同じ数値で、的確かつ迅速な意思決定が行えるようになり、日々の業務の進め方が画期的に進化しました」と長山氏は語ります。
 さらに同社では、商品カテゴリー、価格帯、顧客、メーカー、日付、売場など、多面的な属性管理と各部門で想定される様々な使い方を熟慮した使いやすい画面設計・操作性を実現しています。
 「どの商品が売れて、何が売れていないのか。なぜ売れているのか。どういった属性の顧客が購入しているのか。どこのメーカーが支持されているのか。同様の製品が他メーカーにないかなど、各部門の担当者は自分の仮説に基づいて、単品単位までドリルダウンして深く掘り下げたり、シームレスにドリルアップして短時間で効率的な分析ができるようになりました。この結果、ある商品で売上が極端に伸びている、もしくは落ちているといったイレギュラーな事象についても要因特定が簡単にでき、早急に最善の一手を打つことができます」(長山氏)

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現場の各部門で実現した
的確かつ迅速な意思決定

 セルフ大西の業務は、月初、月中の月・火曜日にピークを迎えますが、そのような最繁期でも販売翌日に詳細な実績を把握できるようになり、大きな効果が表れています。
 仕入・発注における効果を第一事業本部ハイミセスウェア部 ハイミセスニットトータルチーフの樋川晴彦氏は次のように語ります。
 「当社の扱う商品は在庫の回転が早いため、現状の把握が困難でした。しかし『Smart』導入後は、仕入担当リーダーが発注担当スタッフに前日までの仕入・販売・在庫実績を商品別、顧客別にタイムリーに分析した結果を示せるようになり、その要因を現場で認識・共有化し、次の発注作業に的確に活かすことができるようになりました。その結果、従来20日だった在庫回転日数が10日以内に短縮するなど、在庫の適正化を実現しています。さらに、正確かつ詳細な販売情報に基づくメーカーとの仕入交渉により、付加価値の高い商品の調達も実現できました」

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実績を迅速に把握することで
企画力・提案力を大幅に強化

 セルフ大西では、100名を超えるスタッフが商品カテゴリーごとに組織を編成し、各部門の専門知識を活かしながら年間52週の MD(Merchandising)計画を立案し、TPOS(Time, Place, Occasion, Style)を踏まえ話題商品を提供しています。また、オリジナル商品の開発も手がけています。
 「イベント企画立案やオリジナル商品開発において、従来は必要なデータを情報システム部門に依頼し、そのデータを加工・分析・検証をしたうえで企画立案をしていました。それが、今では簡単な操作で自らが必要なデータを収集できます。分析に至るまでの時間が大幅に短縮できたため、その時間を企画力向上のために振り分けることができるようになりました」(樋川氏)
 また、購入履歴の分析を通じて顧客動向の詳細な変化を見極めることで、提案型の営業においても「Smart」が活用されています。
 「『Smart』の導入により、顧客の購入履歴を単品単位で把握できるようになりました。この履歴を詳細に分析することにより、顧客の特性に合わせて最適な商品を提案する積極的な営業ができるようになりました。今後、当社のロイヤルカスタマーの購入動向を踏まえて細分化し、よりきめ細かな提案行うことで、さらなる満足度向上を図っていきます」と語ります。

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メーカーと消費者の架け橋として
さらなる顧客満足向上へ

 システム運用開始から半年経過した2008年9月にセルフ大西では、大阪本店をリニューアルオープンしました。
 「リニューアルの狙いは、既存の顧客ニーズへの対応を強化するとともに、新しいトレンドを捉えた品揃えによる新規顧客の開拓にあります。そこで小売店の利便性・仕入のしやすさを最優先としたフロア構成により、新たに提案型の売場を加えるとともに、『Smart』を駆使して流行に敏感な顧客が求める旬の商品を取り揃えています」と樋川氏は語ります。
 長山氏は今回のシステム構築と今後の取り組みについて、次のように語ります。
「管理者層から現場に至る画期的な効果を得ることができた今回のシステム構築の下支えには、MDITの『DIAPRISM』によるデータの一元化や高速分析の利便性、システム構築からアプリケーション開発を中心に支援した株式会社ジェリコの対応がありました。今後、このシステム事例を大西グループ内に展開し、グループの総合力向上にも取り組んでいきます」
 「時代を体現するマーチャンダイジングの構築」にフォーカスし事業を推進するセルフ大西は、メーカーと消費者の架け橋として、商品・サービスを常に進化させ続けることで、社会・経済の発展に貢献していきます。

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説明図

システム構成イメージ

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