メルトピア

経営基盤を強化するIT戦略

三菱電機メルトピア。様々な事例がご覧いただけます。

  • カスタマーリポート

  • 導入事例
  • 2009年 8・9月号(No.149)
  • トナミ運輸株式会社
  • 三菱電機データセントリックソリューション「CENTRAGE」導入事例
  • 既存資産、ノウハウを継承しながら
    仮想化技術によるサーバ統合を段階的に推進し
    事業基盤の強化とコスト&環境負荷の低減を実現

豊富な経験に基づく独自のノウハウに最先端のテクノロジーを融合した総合物流サービスを提供するトナミ運輸株式会社。荷主企業のロジスティクス業務の最適化を図る3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)事業を推進する同社は、日本ユニシス株式会社を通じて三菱電機インフォメ−ションテクノロジー株式会社(MDIT)のデータセントリックソリューション「CENTRAGE(セントレージ)」を導入しました。既存のアプリケーション資産や生産性の高い開発環境を継承しながら、仮想化技術によるサーバ統合を段階的に推進。3PL事業の経営基盤強化とともに、設計・開発、移行から運用・保守に至るITコスト、環境負荷の低減を実現しました。

画像:小杉流通センターとコンピューターセンター

北陸地域の物流拠点となる小杉流通センター(写真上)と、通信回線や電源供給ルートを二重化するなど高度な危機管理機能を備えたコンピューターセンター(写真下)

人物写真

取締役 上席執行役員
経営企画本部副本部長
兼 情報システム事業部長
石丸 昌之

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執行役員
情報システム事業部 
システム第二部長
土田 保夫

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経営企画本部
情報システム事業部 
システム第二部 部長代理
片山 一宏

人物写真

経営企画本部
情報システム事業部
システム第二部 課長
川口 稔

お客様の物流ニーズに応える
先駆的なIT化への取り組み

 トナミ運輸株式会社は、1972年に業界初となるコンピュータオンラインシステムを稼働させて以来、物流情報システムの開発、情報通信機器の整備、インターネットビジネスへの参入など、常に最新の情報技術を取り入れた物流サービスのIT化を進めてきました。特に近年は、これまで培ってきた実績とノウハウをもとに、荷主企業よりロジスティクス機能を一括アウトソーシングされて、業務の最適化を支援する3PL事業に注力しています。
 3PL事業の取り組みについて、取締役上席執行役員 経営企画本部副本部長 兼情報システム事業部長を務める石丸昌之氏は、「現在の物流は単に『モノ』を運ぶだけではなく、より戦略的に行う極めて重要な経営課題になってきました。当社は業界に先駆けて3PL事業に取り組み、調達から生産、販売までのすべてのフェーズで高効率の物流情報システムを提案し、お客様のビジネスを支援しています」と語ります。
 3PL事業をはじめとした同社の物流情報サービスを支えているのが、グループ全体のシステム開発、運用、管理を統括する情報システム事業部です。執行役員情報システム事業部システム第二部長の土田保夫氏は、「長年にわたり培ってきた情報システム技術を駆使して、自社およびグループのシステムを開発・運用するだけでなく、このノウハウを活かし外販システムも提供しています」と語ります。

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様々な課題を解決するために
サーバ統合が不可欠に

 トナミ運輸では、1982年に「MELCOM(メルコム)」シリーズを導入して以来、三菱電機のオフィスコンピュータで業務システムを運用してきました。その後、ソリューションサーバ「Entrance(エントランス)」を核とし、全国の支社・支店の業務を支える自社システムをはじめ、関連会社システム、外販システムの3領域にわたり、倉庫・物流・運送に関わる情報システムを運用しています。
 同社では、これまで個々のお客様のニーズに合わせて個別に分散化されたサーバによるシステム構築を進めてきた経緯があり、近年、ITコストや運用負荷の増大、システム全体の安全性・信頼性の向上、さらに内部統制への対応や、環境への取り組みの強化など様々な課題が顕在化してきました。情報システム事業部システム第二部部長代理の片山一宏氏は、「これらの課題について、すべて解決するためには各拠点や関係会社に散在するサーバを統合することが不可欠と考えました」と語ります。

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培った既存資産を継承しながら
経営スピードのさらなる向上へ

 トナミ運輸では、サーバ統合を行うプラットフォームについて検討を行い、MDITのデータセントリックソリューション「CENTRAGE」の導入を決定しました。
 同社が最も重視したのは、これまでの業務で蓄積してきたアプリケーション資産や業務ノウハウ、生産性の高い開発環境の継承でした。
 「特に、物流システムの開発は短納期化が進んでおり、受注から納入まで1ヵ月程度で行わなければならないケースも増えてきました。『CENTRAGE』は開発用言語『プログレスU(PU)』を搭載しており、これまで培ってきたノウハウを活用し、オープン系の言語を活用するよりも生産性の高い開発が可能です。お客様のニーズに応え、きめ細かなサービスの維持・向上を図っていくためには、『PU』による開発環境の整備が不可欠でした」と土田氏は語ります。
 さらに、「CENTRAGE」は高速DP-UXエンジン「GREO(グレオ)」が搭載されており、短時間で大量のデータを仕分処理することが可能です。このこともCENTRAGE導入のポイントになりました。

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分散から統合へ
段階的な導入もポイントに

 自社システム、関連会社システム、外販システムの各々の領域で個別に分散化されたサーバによってシステム構築してきたトナミ運輸にとって、サーバ統合を必要に応じて段階的に導入できるプラットフォームであることもポイントになりました。これは、同社や同社グループのサーバ統合においてだけでなく、トナミ運輸が3PL事業を推進するうえで、お客様のニーズに柔軟に対応するためにも不可欠な要件でした。
 同社の3PL事業は、物流をシステムとしてとらえ、輸送、配送、保管、流通加工、情報システムを総合的に組み合わせることにより、在庫の削減、供給の迅速化、物流業務の合理化などお客様の業務内容に合わせたシステムを構築しています。お客様のビジネスの変化に迅速に対応するためにも、段階的な導入が可能な柔軟なプラットフォームの構築が必須でした。
 「この点において仮想化技術を標準搭載した『CENTRAGE』は、サーバ統合に必要な機能がオールインワンで提供されています。仮想マシン上でシステムを統合でき、段階的に統合環境への移行可能です。そのため、可用性、拡張性、柔軟性の高いシステム環境が短期間で実現できます」と片山氏は評価します。

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オフコンのオープン化を経験し
最適なサーバ統合を判断

 サーバ統合を行ううえで、オフコンシステムのオープン化という選択肢も重要な課題でした。同社では系列会社においてオフコンシステムのオープン化を試みた経緯があります。その結果、設計・開発から運用・保守に至る作業ボリュームやコストの把握、構築ノウハウ、ベンダーごとに異なるサポート体制などに相当な覚悟と準備が必要であることがわかりました。今回のサーバ統合では、この経験を活かし、全体の作業量、コスト、構築ノウハウ、保守サポート体制も重要なポイントになりました。「開発・試験から運用に至るまでベンダーごとに異なる対応が必要な場合でも、『CENTRAGE』はサポート体制が安心です」と片山氏は語ります。
 また、物流事業者として、以前から積極的に環境・省エネ対策に取り組んでいる同社にとって、ITシステムの環境負荷低減も欠かせない要件です。
 こうした課題について、システムの開発および導入提案を担当する情報システム事業部システム第二部課長の川口稔氏は「仮想化技術を用いることにより、容易に統合環境を実現できる『CENTRAGE』は、サーバ統合に伴う導入コストが抑えられるだけでなく、運用・保守作業の負荷軽減とともに、環境負荷の低減も図ることができます」と語ります。

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事業基盤の強化によって
お客様サービスのさらなる向上へ

 「CENTRAGE」による仮想化技術を活用したサーバ統合は、2008年下期より、個々の業務システムの状況に応じて段階的に展開されています。
 川口氏は「状況に適応して段階的にサーバの統合を進めてきましたが、日本ユニシスとMDITの支援もあり、スムーズな移行が実現できました。仮想環境でのサポート対応においてMDITは検証センターを活用した事前検証や的確なベンダー対応をしていただけるので、とても心強いです」と語ります。
 今回の仮想化技術を駆使した段階的なサーバ統合によって、トナミ運輸では、IT資産の継続的な活用を実現するとともに、多岐に及ぶ課題を解決してきました。土田氏は「サーバ統合と同時にデータの一元化や全体最適化を推進したことで、業務効率化を図りながら業績拡大に向けた取り組みをより積極的に推進できるようになりました」と強調します。片山氏も「ITコストの低減を図りながら、お客様のニーズの変化にも迅速に対応できるシステム基盤が構築できました」と語ります。
 同社では、お客様へのさらなるサービス向上に向けて、危機管理対策やセキュリティー体制が施されている同社コンピュータセンターを活用し、ハウジングサービスなども提供していく計画です。
 経営の視点から石丸氏は、「トナミ運輸は2008年10月に純粋持株会社体制移行に伴い、トナミホールディングス株式会社より事業承継を受けグループのコア会社として新たにスタートを切りました。当社の今後の成長には3PL事業を積極的に推進する経営戦略のもとで外販システムの拡販に取り組み、品質やコスト面で競争力を高めていくことが不可欠です。今回強化した事業基盤を活用し、より付加価値の高いサービスを提供していきます」と語ります。
 トナミ運輸は、物流と情報システムのプロフェッショナルとして、これからも最適な物流ソリューションを提供していきます。

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説明図

統合前の課題と導入イメージ

説明図

CENTRAGE導入メリットの例

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