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CUSTOMER REPORTカスタマーレポート

医療法人社団 こころとからだの元氣プラザ

ITインフラ刷新事例

ITインフラ・ネットワークの最適化により最新機器の導入を実現し、受診者サービスを向上
「こころとからだ」の健康に貢献

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全ての測定・検査プロセスに付随するバーコード認証システムを設置

人間ドックや健康診断などの予防医療を中心とした医療サービスを提供する医療法人社団 こころとからだの元氣プラザ。同法人は東京・飯田橋の旧施設から東京・神保町の新施設への移転を機に、ITインフラ・ネットワークの最適化を検討。三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社(MIND)の支援を受けてシステムのインフラとネットワークを統合しました。全拠点・全システムの統合管理により、トータルコストを大幅に削減するとともに、最新の機器やITを取り入れることが可能になり、元氣プラザをより先進的な医療機関へと進化させることができました。

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    一般財団法人
    東京顕微鏡院
    医療法人社団
    こころとからだの元氣
    プラザ
    ICT 推進本部
    情報システム部
    部長
    雑賀 好治 氏
  • 人物画像

    一般財団法人
    東京顕微鏡院
    医療法人社団
    こころとからだの元氣
    プラザ
    ICT推進本部
    情報システム部
    課長
    大竹 豊 氏
  • 人物画像

    一般財団法人
    東京顕微鏡院
    医療法人社団
    こころとからだの元氣
    プラザ
    ICT推進本部
    情報システム部 兼
    ICT企画室
    担当課長
    大西 孝幸 氏
  • 人物画像

    一般財団法人
    東京顕微鏡院
    医療法人社団
    こころとからだの元氣
    プラザ
    ICT推進本部
    ICT企画室 兼
    情報システム部
    係長
    柳川 慶明 氏

多数の医療システムの個別運用で管理負荷や運用コストが増大

 こころとからだの元氣プラザは、日本初の民間検査所として1891年(明治24年)に開設した東京顕微鏡院の保健医療部門をルーツとする医療施設です。2003年(平成15年)の開設以来、みなさまの「こころとからだの健康に貢献すること」を理念に、人間ドック、健康診断、外来診療など予防医療を中心としたサービスを提供しています。
 外来を併設した健診機関として様々な医療サービスを提供している施設内では、各種の医療システムや医療機器が稼働しています。それらはセキュリティーやシステム固有の機能などの観点から連携が難しく、結果的にオンプレミスのサーバーを多数運用することになっていました。ICT推進本部 情報システム部 部長の雑賀好治氏は次のように語ります。
 「当院には医療系システムと情報系システムが合わせて40以上あり、ネットワークは物理的に分離していました。そのため、医師や看護師は医療系と情報系の2台のパソコンを使ってそれぞれのネットワークにアクセスしていましたので、データのやり取りもUSBメモリーなどの外部記録媒体を介することが多く、業務効率やセキュリティー面で課題がありました。情報システム部にとってもシステムの管理負荷が大きくなっていました」
 こうした課題を抱える中で、施設のある東京・飯田橋地区の再開発計画の進捗により、2020年4月に東京・神保町地区へ移転することが決定しました。これを機に、全面的にシステム構成を見直し、ITインフラのクラウド化と施設内のネットワーク統合を決断しました。

医療系ネットワークの構築実績とMINDが描いたグランドデザインを評価

 2018年4月よりITインフラとネットワークの再構築を検討した同院は、MINDをパートナーに選定しました。ICT推進本部 情報システム部 課長の大竹豊氏は次のように語ります。
 「一番は医療系のシステムやネットワークの構築実績があり、信頼できたからです。加えて、私たちのリクエストに応じてネットワークのグランドデザインが描ける能力を評価しました。厚生労働省・経済産業省・総務省の医療情報システムに関するガイドラインに基づくセキュリティーとコンプライアンスを重視した提案をいただきました」
 選定後、医療情報システムのあるべき姿の検討から、ブループリントの作成、基本設計、詳細設計などを経て、ネットワークの再構築をスタート。第一のステップとして、神保町の新施設を含む元氣プラザの各施設を結ぶ拠点間ネットワーク(WAN)を整備し、2019年1月に統合を終えました。続いて新施設のLAN環境を優先して整備し、2020年4月のオープンを迎えました。
 並行して、これまでPBX(電話交換機)を利用していた電話回線も見直し、全拠点の電話をIP電話 / スマートフォン(FMC)で統一。2020年1月にはインターネット環境を整備して、外部接続を可能とすることで医療系 / 情報系のWebシステムが利用できるようになりました。
 構想から2年にわたるネットワークの再構築では、様々な工夫を重ねたといいます。ICT推進本部 ICT企画室 兼 情報システム部 係長の柳川慶明氏は次のように振り返ります。
 「構築ベンダーへのヒアリングや、実際にシステム間の接続テストをはじめ、各拠点のトラフィック調査や既存システムの現状調査をしっかりと実施しました。LANの構築時には通信要件を細かく決め、必要な帯域を確保しながら医療系と情報系をセキュアに相互接続することに努めました」

全拠点・全システムの統合管理によりトータルコストを削減

 新施設のネットワーク環境では、これまで個別に運用してきた医療系システムと情報系システムのインフラとネットワークを統合しています。医療系と情報系は論理的に独立した構成とし、VLANを用いた仮想ネットワークでセキュリティーを確保するとともに、冗長構成によって信頼性を高めています。
 レントゲン画像やCT画像などを扱う画像系ネットワークは別途専用回線を用意し、データセンター間と1Gbpsの高速回線で結ぶことで大容量の医療系画像の転送を可能にしています。
 全拠点・全システムの統合管理により、目標としていたトータルコストを大幅に削減することができました。ICT推進本部 情報システム部 兼 ICT企画室 担当課長の大西孝幸氏は次のように語ります。
 「端末台数や設置スペースを4割削減することができました。ネットワークの一本化で回線維持コストも削減されています」
 その他、施設内に新たに導入したネットワークカメラ / 録画サーバー「ネカ録」により、待合室の混雑状況が見えるようになり、職員は受診者をスムーズに誘導できるようになりました。モバイル接続サービスは、新型コロナウイルス発生に伴うテレワークの助っ人として活躍。一部の職員はスムーズに在宅勤務に移行し、自宅からセキュアな環境で施設内ネットワークにアクセスすることができました。
 様々なメリットをもたらした今回のプロジェクトにおいて最大の効果は、最新の機器やITを取り入れることで、こころとからだの元氣プラザを先進的医療機関へと進化させることができたことにあるといいます。
 「医療情報システムの刷新によって、検査結果の完全デジタル処理化をもたらしました。バーコード個人認証による最新の受信者誘導システムによって、検診をよりスムーズに進められるようになりました。こうした結果として、受診者に対するサービスレベルが向上し、私たちの理念であるお客様のこころとからだの健康に貢献することがより高いレベルで可能になりました」(雑賀氏)

Withコロナ・Afterコロナに向けて医療サービスのさらなる充実へ

 同院では今後もネットワークとインフラの整備は進めながら、受診者へのサービスをより充実させていく方針です。
 「今後、事業者向けの巡回検診サービスへの本格展開のほか、Withコロナ・Afterコロナに向けて、オンラインを活用した医療及び医療情報サービスの提供を検討していきます」(雑賀氏)
 プロジェクトを支援したMINDに対して、大竹氏は「ネットワークの構成変更、IP電話の切り替え、新機能の追加などを段階的に進めていく中で、MINDには健診業務や診療業務に影響が出ないように慎重に対応していただき、無事完了することができました。今後、ネットワークの役割はますます大きくなっていくので引き続きの支援を期待しています」と語ります。
 こころとからだの元氣プラザは、こころとからだの両面から健康管理をサポートする医療機関として、医療サービスの強化を進めていきます。

IT:Information Technology
ICT:Information and Communication Technology
USB:Universal Serial Bus
WAN:Wide Area Network
LAN:Local Area Network
IP:Internet Protocol
FMC:Fixed Mobile Convergence
VLAN:Virtual LAN
CT:Computed Tomography
bps:bits per second

画像 システム構成イメージ

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