三菱電機株式会社(執行役社長:野間口 有)は、天然ハーブに含まれる抗酸化物質を空気中より皮膚細胞に届けることにより、細胞内の活性酸素種の発生量抑制が可能になる技術を活用し、一般的な室内空間における「抗酸化効果を高めた空調機器」の製品開発に取り組んでおります。
なお、当社は、天然ハーブの揮発成分に、培養ヒト皮膚繊維芽細胞※1 にある活性酸素種の発生量を抑制する効果があることについて、独立行政法人 産業技術総合研究所と共同で検証済みであり、その成果は、去る10月5日に京都で開催された日本農芸化学会関西中部支部合同大会で発表しております。
| ※1: | 表皮の内側の真皮に存在し、繊維タンパク質であるコラーゲンや皮膚の弾力に関係するエラスチンなどをつくる細胞。 |
開発の背景と概要
体内で発生する活性酸素は、殺菌などの効果がある一方、生活習慣病、肌のシミ・シワ、老化や癌の原因になるとも言われています。
このため、活性酸素を抑制・消去する抗酸化物質が注目されておりますが、現在、その摂取方法は、食物やサプリメントなどの経口摂取、化粧品などの皮膚塗布が中心であり、抗酸化物質をより簡便に摂取する方法が求められていました。
一方、天然ハーブの一種であるローズマリーの抽出物における抗酸化性については、多くの研究がなされていますが、その揮発成分の抗酸化性については注目されていませんでした。
当社は、この揮発成分の抗酸化性に着目し、独立行政法人 産業技術総合研究所 ヒューマンストレスシグナル研究センター(センター長 二木鋭雄工学博士)と共同研究を行い、ローズマリー抽出物の揮発成分を含む空気中において、紫外線照射した培養ヒト皮膚繊維芽細胞内の活性酸素種発生量が抑制されることを検証しました。
主な成果
| 1. | 抗酸化力を評価するために培養細胞を用いた蛍光強度測定法※2 を開発しました。
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| 2. | 抗酸化物質であるローズマリー抽出物を揮発させた空気中で、紫外線照射した培養ヒト皮膚繊維芽細胞内の活性酸素種の発生量が抑制されることを明らかにしました。 |
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| 3. | 空気中の抗酸化揮発物が培養液中に溶解し、さらに、細胞内に吸収されて抗酸化作用が発現することを検証しました。 |
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| 4. | ローズマリー抽出物の揮発成分濃度と、活性酸素種の発生量抑制効果との相関を明らかにしました。 |
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特許件数
国内 5件出願中

