三菱電機株式会社(執行役社長:野間口 有)は、RFタグ(無線ICタグ)の通信距離を伸ばす方式として期待されているUHF(950MHz)帯RFID*1において、データのリーダ(読み取り)装置間の干渉を回避し、国内初となる7m級の通信距離を実現する技術を開発し、これを適用したプロトタイプ装置を試作しました。
今後、開発した方式の標準化提案を行うとともに、装置の小型化・低電力化を進め、製品化ならびにセキュリティー・生産・物流など様々な分野のシステムへの応用を目指します。
| *1: | Radio Frequency Identification(無線による非接触自動認識技術)。 この技術を利用し、商品などに実装する小型端末を電子タグ、RFタグ、無線ICタグ等と言う。 |
開発の背景と概要
非接触でデータの読み取り・書き込みができるRFIDについては総務省を中心に、UHF帯RFIDの使用に向けた周波数割り当てと技術仕様の検討が開始されています。UHF帯を用いることで、現在、国内で使用可能な他の周波数帯*2より長い10m程度の通信距離が期待できることから、RFIDの適用範囲を広げる技術として注目を集めていますが、実現のための課題の一つとして、データ通信距離の範囲内にあるリーダ/ライタ(読み取り/書き込み)装置の間で発生する干渉問題の解決があげられています。
今回、当社が開発した技術は、RFIDからの電波を受信するリーダ装置相互の間で発生する干渉を回避する独自の「送受周波数分割方式」と、UHF帯RFIDの特長である長い通信距離をさらに伸ばすための「微弱電界レクテナ技術」で、これらを応用したシステムにより、950MHz帯の電波を使用したデータ送受信実験に成功しました。
今回、当社が開発した技術は、RFIDからの電波を受信するリーダ装置相互の間で発生する干渉を回避する独自の「送受周波数分割方式」と、UHF帯RFIDの特長である長い通信距離をさらに伸ばすための「微弱電界レクテナ技術」で、これらを応用したシステムにより、950MHz帯の電波を使用したデータ送受信実験に成功しました。
| *2: | RFIDは135KHzから2.45GHzまでの周波数帯で標準化が進んでいる。 日本国内では現在、135kHz、13.56MHz、2.45GHz の3つの周波数帯が使用可能。 |
主な特長と成果
| 1. | 世界で初めて「送受周波数分割方式」によるリーダ装置間の干渉を回避 狭い周波数帯域(6MHz)でもリーダ装置間の干渉を回避できる独自の「送受周波数分割方式」を開発しました。これにより、これまで10km先のシステムにまで影響を及ぼす恐れがあったリーダ装置間の干渉を回避することが可能となりました。 |
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| 2. | 国際標準に準拠 開発したリーダ装置は、関連する国際標準である、ISO*3/IEC*4 15961,15962(他システムとの通信規約)、ISO/IEC18000-6B(RFタグとの通信規約)に準拠しています。
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| 3. | 国内最長のRFID通信距離7m級を実現するための技術開発 微弱な電波の受信電力から、より高い電圧を得るための「微弱電界レクテナ技術」を適用したことにより、パッシブ(電池を搭載しない)型のRFタグでは国内最長となる、7m級の通信のための技術開発に成功しました。 |
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特許件数
国内16件、海外16件の特許出願中。
