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ニュースリリース

テキスト版

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2008年2月14日
開発No.0807

大型映像装置でハイビジョンを超える高解像度のライブ映像表示が可能に

大型映像装置向けに高解像度ライブ映像生成・表示技術を開発

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 三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、高解像度の大型映像装置に、複数のハイビジョンカメラのライブ映像をつなぎ合わせて、ハイビジョンを超える1枚の高解像度ライブ映像をリアルタイムに生成し表示する技術を開発しました。

開発の背景

 近年、大型映像装置は大画面化と高解像度化が進み、表示可能な画素がハイビジョンテレビの水平1920×垂直1080を超えるものが出現しています。ところが、これら高解像度の大型映像装置をフルに生かす映像は、非常に高価な超高精細の専用カメラを使うか、複数のカメラの映像を合成した録画の表示、あるいはライブ映像であれば専用の合成装置を用い、継ぎ目が分からないようにカメラの位置やズーム倍率を綿密に調整するしかありませんでした。大型映像装置が各所で見られるようになった今、高解像度のライブ映像を低コストで簡便に表示する方法が望まれています。

 当社は、ハイビジョンカメラで撮影した複数のライブ映像を、ハイビジョンと同等以上の高解像度かつ任意のサイズに合成し、1枚の高解像度ライブ映像として生成・表示する技術を開発しました。本技術は現在普及しているハイビジョン機材を用いてシステムを構築でき、複雑なカメラ設置調整も必要なく、低コスト化で実現できます。これにより、高解像度大型映像装置のさらなる発展と普及が期待されます。

主な開発成果

1. 複数のハイビジョン映像から自動で高解像度映像を生成
大まかに分割した被写体の各部を撮影する複数のハイビジョンカメラと、被写体全体を撮影する1台のオーバービューカメラを用い、ハイビジョンカメラで撮影した各部の映像をつなぎ合わせます。個々のハイビジョンカメラの映像は、つなぎ合わせたときにオーバービューカメラの全体映像と一致するように変換され、映像使用範囲の抽出とゆがみの補正、表示する解像度への調整は自動で行われます。複雑なカメラ設定なしに、1枚の高解像度ライブ映像を生成します。
2. リアルタイム処理により、ライブ映像を実現
ハイビジョンカメラ映像の重なり合う部分が一致する平面上に各映像を投影する変換方式の採用により、演算量を低減しました。演算は三次元グラフィックスプロセシングユニットを搭載した汎用パソコンで行え、撮影から変形・合成・表示までを0.15秒以内で高速にリアルタイム処理可能です。これにより、遅延の少ないライブ映像が表示できます。
3. 自由な画面サイズや解像度にも対応可能
本技術は、ハイビジョンカメラ1台にパソコン1台を組み合わせた並列処理により、任意の画面サイズと解像度に対応した高解像度ライブ映像をリアルタイムに表示できます。ハイビジョンカメラの台数は任意で、ハイビジョン以上※1の解像度のカメラにも対応します。
各パソコン間はLANで接続し、立ち上げや設定時以外は大量のデータ処理は発生しませんので、特殊な通信機器は不要で他の機材も普及型のものが使用できます。
※1: 表示できる解像度は表示装置の能力までです。

今後の展開

 映像装置の持つ高精細な表示性能をライブ映像でもフルに引き出せ、普及型機材でシステム構築ができ、カメラの設置調整も容易で低コストでの導入が可能であることから、大型映像装置が利用される様々なシーンへの提案が見込まれます。

 また、広いスペース全体をいくつものカメラで分割して監視していた空港や駅などの監視にこのシステムを適用すれば、1つの大画面で包括的な監視が行えます。これらのセキュリティー性向上にも提案が見込めます。

特許

 国内4件、海外1件出願中。

お問い合わせ先
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所

FAX: (0467)41-2142

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