太陽光発電システム市場は、地球温暖化防止に向けた二酸化炭素(CO
2)排出削減の取り組みなど環境保全意識の高まりを背景に、世界的に急拡大しています。特に欧米では、助成制度の拡充がきっかけとなり、電力系統連系形システム
※1を中心に市場拡大が続いています。
一方、アジアやアフリカ地域などでは、発電所や送電線などのインフラが不十分なため、無電化で暮らす人々が約16億人にのぼるといわれています。これらの無電化地域では、照明や通信、テレビなど生活に必要な電力需要に対応するため、独立形システム
※2の導入が国家的に進められています。ただ、要求されるモジュール出力は国ごとに異なり、なかでも無電化地域の小規模(30Wから50W程度)の太陽電池モジュールの要求が多くなっています。
当社は2004年から、インドネシアやカンボジアなどの無電化地域向け電化プロジェクトに参画してきました。これまでの独立形システム向けモジュールは110Wと120Wのラインアップでしたが、当社はこのたび、35Wから52Wの「海外向け小型太陽電池モジュール」を発売します。これにより、国ごとに異なる幅広い要求に応え、無電化地域の社会インフラ構築と地球温暖化防止に貢献するとともに、太陽光発電システム事業を拡大します。
 |
| ※1: |
電力会社の系統とつなげて設置する太陽光発電システム |
| ※2: |
太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせ、電力会社の系統と連系せずに電力供給する太陽光発電システム |
今後、当社は2011年度中に600MW(メガワット)生産体制の確立を計画しています。先進国の地球温暖化対策への対応とともに、無電化で暮らす人々に電気のある暮らしを提供する太陽光発電システムにも注力し、環境に配慮した社会インフラ構築に一層貢献してまいります。