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2009年2月12日
開発No.0903
高速走行でも地デジやブルーレイディスクを安定して楽しめる
高画質な車載用ハイビジョンAVシステム技術を開発
PDFリリース全文(PDFファイル:426KB)
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 三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、高速走行でも地上デジタル放送やブルーレイディスク(BD)を安定して楽しめる高画質な車載用ハイビジョンAVシステム技術として、世界最高水準の高速移動時受信性能を実現する歪補償技術、電波障害の影響を抑えて安定した受信を実現する電波干渉抑圧技術、および業界初の1DIN※1サイズの車載用BDプレーヤーのプロトタイプを開発しました。
※1: DIN(Deutsche Industrie Normen) ドイツ工業規格
開発の背景

 車載用地上デジタルテレビチューナーの国内総出荷台数※1は2007年度で92万4千台、2008年度は上半期で71万5千台となっており、2011年のアナログ停波に向けて今後も生産規模の拡大が見込まれます。また、車載DVDプレーヤーの国内総出荷台数※2は2007年度で32万6千台、2008年度は上半期で17万3千台となっており、家庭用のBDプレーヤー、レコーダーの普及に伴い、車載用でも2010年からBD対応が急速に進みハイビジョンコンテンツが一般化すると予想されます。
 当社は、強みである車載用地上デジタル放送受信技術、車載用DVD再生技術に、BDの光ディスク技術を融合・進化させることで、車内の高精細映像視聴環境の実現にいち早く貢献します。
※2: 社団法人電子情報技術産業協会の統計資料による
主な開発成果

1. 世界最高水準の地デジ高速移動受信性能を実現
地上デジタル放送はアナログ放送に比べてクリアな映像を楽しめますが、移動速度が高速になるに従って受信画像が乱れやすくなります。そこで、高速移動時の受信性能を向上する独自の適応型歪補償技術を開発し、安定して受信できる限界車速を当社従来比1.3〜1.5倍まで高めることに成功しました。限界車速が高まったことにより、高速道路でも画像が乱れにくくなりました。
2. 反射による電波障害が発生しやすい地域でも安定した受信を実現
放送局(中継局)から送信された地上デジタル放送の電波は、受信機に直接届く以外にも、山岳や構造物などで反射して届く場合があり、地域によってはこの反射によって電波障害が発生します。また、複数の送信アンテナから同一内容の放送を同一チャンネルで同時に送信するSFN※3環境でも、同様の電波障害が発生する場合があります。そこで、このような環境下での受信性能を向上する電波干渉抑圧技術を開発し、安定して受信できるエリアを拡大しました。
※3: Single Frequency Network
3. 1DINサイズの車載用BDプレーヤーのプロトタイプを業界で初めて開発
ダッシュボードにコンパクトに格納可能な1DINサイズ(H50mm×W178mm)のBDプレーヤーのプロトタイプを業界で初めて開発しました。映像信号処理基板の実装密度を1.5倍にするとともに、ディスクをローディングする小型の搬送機構系を新規に開発することで、デッキ部分の容積を従来の3分の1に小型化しました。
4. 新規開発の制振機構により、走行中の振動を受けてもBDを安定再生
車載用のBDプレーヤーは、家庭用と異なり常に走行による振動を受けています。BDではフォーカス方向の読み取り偏差がDVDの4分の1しか許容されないため、DVDよりも振動による影響を受けやすくなります。そこで、機構系と制御系を統合して高精度に解析する技術を駆使して、新たな緩衝システムを開発し、走行中の振動を受けてもBDを安定して再生できる耐振性能を実現しました。
今後の展開

 車載用地上デジタルテレビ受信技術を適用したチューナーを2009年度に製品化するべく開発を進め、その後、高級機市場向けにBDプレーヤー機能を搭載した車載AVシステムを製品化し、高精細・高画質を生かしたカーマルチメディア事業に展開していきます。
特許

 国内53件、海外31件 出願済
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