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ニュースリリース

テキスト版

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2009年3月25日
開発No.0910

機密情報を高精度で自動検出し、情報漏洩を防止

機密情報自動検出ソフトウエアを開発

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 三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、機密として登録した文書ファイルに内容が類似した文書ファイルを高精度に検出する機密情報自動検出ソフトウエアを開発しました。

開発の背景

 近年、企業の機密管理強化に伴い、文書が機密情報にあたるかどうかを自動で検出するソフトウエアへのニーズが高まっています。一方、現在の情報漏洩防止ソフトウエアでは、機密文書ファイルの検出にフィンガープリント※1やキーワード検索が広く用いられていますが、フィンガープリントは検出対象があらかじめ登録した機密文書ファイル(完全一致)とその一部改変ファイル(部分一致)に限られ、また、キーワード検索は高い検出精度を得られるキーワードの選定に困難が伴うという問題がありました。
 当社は今回、登録した機密文書ファイルに内容が類似した文書ファイルを自動で検出でき、かつ検出条件の設定が容易な機密情報自動検出ソフトウエアを開発しました。これにより、検出対象を、管理が難しいメールやPC内文書ファイルなどへと広げ、情報漏洩防止に貢献します。
※1: 指定文書のデータをハッシュ値と呼ばれる整数に変換した証明データと、検索対象から変換した証明データの両方を突き合わせて、照合する方法

主な開発成果

1. 検出漏れと過剰検出が少ない高精度検出を実現
キーワード検索に加えて、機密と非機密に分けて登録した文書ファイルから出現頻度の高い文字列(統計的特徴)を自動で学習する学習型フィルターが、従来検出できなかった内容の類似した文書ファイルも検出します。
当社内の約14,000件の文書ファイルを対象とした評価試験では、機密文書ファイルの99.9%(従来※289.7%)を「機密」として検出し、検出漏れが少ないことを確認しました。また、「機密」として検出された文書ファイルの98.7%(従来※296.4%)が機密文書ファイルであり、過剰検出も少ないことを確認しています。検出漏れと過剰検出が共に少ない高精度検出を実現しました。
※2: 設定したキーワードで文書の文字列のパターンを照合する当社従来技術(正規表現フィルター)において
2. 人手による複雑な検出条件設定が不要
キーワード検索による機密文書ファイルの検出精度は設定するキーワードに左右されるため、複数の部署を網羅するには、各部署の機密に精通している者がキーワードを設定しなければなりませんが、実際上は困難でした。また機密に精通していたとしても、キーワードを追加すると過剰検出が増えてしまうため、適切なキーワードを設定することが難しいという課題がありました。学習型フィルターは、機密に属する統計的特徴と非機密に属する統計的特徴を自動で学習するので、人手による複雑な条件設定作業が不要です。

今後の展開

 メールに含まれる機密情報を検知するシステムや、PCやサーバ内の機密文書ファイルを検出するシステム等の開発を行い、2009年度内の事業化を目指します。

特許

 国内3件、海外1件出願中。

お問い合わせ先
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所

FAX: (0467)41-2142

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