ここから本文

ニュースリリース

テキスト版

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2010年2月16日
開発1005

太陽電池アレイの発電能力を最大限に引き出す

太陽光発電システムの出力最大化技術を開発

印刷用ページへ

三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、太陽光発電システムにおいて、複数の太陽電池モジュールを直並列接続した太陽電池アレイの一部に日陰ができた場合にも、1台のパワーコンディショナーで太陽電池アレイの最大電力出力点を選択する出力最大化技術を開発しました。

開発の背景

太陽光発電システム市場は、地球温暖化防止に向けた二酸化炭素(CO2)排出削減の要請と環境保全意識の高まりを背景に、世界的に急拡大しています。太陽光発電システムの発電特性は日射量や温度によって変化するため、パワーコンディショナーには太陽電池アレイを最大電力出力点で動作させるための最大電力点追従(MPPT※1)制御が、搭載されています。しかし、太陽電池アレイの一部に日陰ができると発電特性が1つのピークではなく複数のピークを持つようになり、従来のMPPT制御では太陽電池アレイの最大電力出力点で動作できないという問題がありました。特に、市街地や都市近郊のように設置場所近辺に建物や樹木があると、これらの建物や樹木によってできる日陰が太陽電池アレイの取り出せる電力を大きく低下させる場合がありました。

当社は今回、太陽電池アレイの発電特性を連続して自動計測し、計測された発電特性の最大電力出力点で太陽電池アレイを動作させる新しいMPPT制御を開発しました。これにより、太陽電池アレイの一部に日陰や汚れが生じた場合でも、太陽電池アレイから出力可能な最大電力を取り出すことができます。

  • ※1:Maximum Power Point Tracking

主な開発成果

  1. パワーコンディショナーによる太陽電池アレイの発電特性自動計測技術を開発

    出力電力を途絶えさせることなく、パワーコンディショナーの運転中に太陽電池アレイの発電特性(出力電力出力電圧特性)を自動計測する技術を開発しました。本技術は、日陰や汚れにより太陽電池アレイの発電特性が時間と共に変化する場合でも常に太陽電池アレイの最大電力出力点を選択するため、太陽電池アレイの発電能力を最大限に引き出すことができます。これにより、設置環境による発電量低下を最小限に抑えられます。

  2. 当社従来方式に対し、最大2倍以上の電力出力が実現

    当社検証設備で試験した結果、太陽電池アレイの一部に日陰が生じた場合、従来のMPPT制御と比較して、日陰のでき方によっては2倍以上の電力を出力可能なことを実証しました。

今後の展開

早期の実用化に向けて研究開発を促進します。


特許

国内2件、海外10件 出願中

お問い合わせ先
Mitsubishi Electric R&D Centre Europe

TEL: +33 (0)2 2345 5803

Email: info@fr.merce.mee.com

PDF形式のデータをご覧いただくには、アドビシステムズ社のAcrobat Reader(無料配布)が必要です。導入されていない方は左のアイコンをクリックして、Adobe Systemsのホームページからダウンロードしてください。なお、ダウンロード及びインストールに関するお問い合わせは、アドビシステムズまでお願いいたします。