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ニュースリリース

テキスト版

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2010年2月16日
開発1008

故障したサーバーの代替環境を、空き資源を活用して速やかに自動構築

仮想化技術を用いた情報システムの信頼性向上技術を開発

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三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、情報システムを構成する2重系サーバーのメインサーバーが故障した際に、待機サーバーに自動的に切り替えながら、仮想化技術により新たな代替環境を構築することで、速やかに信頼性の高い2重系構成に復旧する技術を開発しました。予備専用サーバーが不要であり、高い信頼性を求められる社会インフラ用の情報システムを低コストで構築できます。

開発の背景

重要な社会インフラを支える情報システムでは、サーバーを2重系構成として信頼性を高めています。2重系サーバーでは、稼働中のメインサーバーが故障した際、待機サーバーに切り替えて業務を継続できますが、故障したサーバーが復旧するまでの間は信頼性が低下するので2重系への速やかな復旧が求められます。これまでは、業務ごとに予備専用のサーバーを準備した3重系構成で対応されていました。また、データの保存に、信頼性の高い外部共有ディスクを用いる構成が採用されてきました。しかしながら、予備専用サーバーの配置や高価な外部共有ディスクの使用は、情報システム構築コストの増大に結びつきます。

当社は今回、仮想化技術により、システムを構成するサーバー群の空き資源を活用して、2重系構成を短時間で復旧する技術を開発しました。この技術により、3重系構成と同等の信頼性を確保しながら、予備専用サーバーと外部共有ディスクを不要とし、システムの構築コストを抑制できます。

主な開発成果

  1. 故障したサーバーの代替環境を、空き資源を活用して自動構築

    サーバーの仮想化技術により、サーバー群の空き資源(CPU、メモリー、ディスク等)を活用して故障したサーバーと同等の処理ができる代替環境を自動で構築し、2重系構成に復旧します。復旧に要する時間は、50GBのデータを持つ仮想サーバー4台の場合、1時間程度ですみます。これにより、3重系構成と同等の信頼性を確保しながら、予備専用サーバーは不要となり、システム構築の低コスト化に貢献します。

    従来の2重系構成では、サーバーのハードウェア故障からの復旧は、主に人手作業で10時間程度かかっており、この間にサーバーが故障すると業務が停止となりましたが、本技術により信頼性低下のリスクを10分の1に軽減できます。

  2. 代替環境構築に必要なデータをサーバーの内蔵ディスクに分散保存

    本技術は、各仮想サーバーの実行環境であるOSやアプリケーションのみならず、代替環境の構築に必要な復旧用データもすべて、情報システムを構成するサーバー群の内蔵ディスクに格納します。復旧用データは、各仮想サーバーで共通のOS部分と、固有のアプリケーション部分に分けて格納することで、必要なディスク容量を削減しています。これにより、高価な外部共有ディスクを使用する必要がなく、システムを低コストで構築できます。また、万が一共有ディスクが故障した際の全業務停止のリスクも回避できます。

今後の展開

高い信頼性が求められる社会インフラ向け情報システムへの適用と、代替環境構築時間の短縮などの改良を進める予定です。


特許

国内3件、海外2件 出願中

お問い合わせ先
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所

FAX: (0467)41-2142

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