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2011年2月14日
電力No.1101

米国に変圧器工場を新設

電力用変圧器の事業を強化

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 三菱電機株式会社は、電力用変圧器事業の強化に向け、米国拠点のMitsubishi Electric Power Products Inc.(米国ペンシルバニア州、以下MEPPI)の新工場としてテネシー州に用地を取得し、変圧器工場を建設します。投資金額は約180億円です。これにより、電力用変圧器の生産能力倍増を目指します。

新変圧器工場の完成予想図

新変圧器工場の完成予想図

電力用変圧器市場の動向

 世界の送変電設備容量は年400GVAのペースで着実に拡大しており、特に北米は全設備容量の30%以上を占める世界最大規模の市場です。また、米国では過去設置した送変電設備が取替期を迎え、今後更新需要が急速に拡大するのに加え、風力などの再生可能エネルギーで発電した電力を765kV級の超高電圧で大都市に送る送電網の新設計画や原子力発電所の新設計画が順次具体化していることから、送変電設備の需要が高水準に継続すると見込まれています。

工場建設の狙い

 これらの送変電設備の需要増加は、国内工場である系統・変電システム製作所赤穂工場(兵庫県赤穂市)での生産能力を大幅に上回る状況であり、需要増に対応できる生産能力強化と、グローバルな生産体制整備が喫緊の課題となっています。

 このため当社は、米国における電力、交通事業を中心とした拠点であるMEPPIの変圧器工場を新設し、変圧器事業のグローバル生産体制を構築することにしました。需要増の中心となる米国に新工場を設立することで生産能力を増大させ、あわせてグローバルで効率的な生産体制を構築します。これにより、変圧器生産能力の倍増を目指します。

 また、MEPPIは既に展開している開閉器事業に加え、今回の変圧器事業を強化することで、米国でのさらなる変電事業の拡大を図ります。MEPPIは電力事業以外にも、交通、無停電電源装置、大型映像などの事業が順調に拡大しており、今般ピッツバーグの本社に隣接する事務所棟と敷地(約22,000m2)を新たに取得し、スペースを拡張します。これらの事業体制強化によりMEPPIは中期売上目標として10億ドルを目指します。

新工場の概要

建設予定地 Rivergate Industrial Park, Memphis City, Tennessee
(テネシー州メンフィス市)
敷地面積 約400,000m2
生産予定製品 発電所、変電所向けの大型変圧器
稼働開始予定 2011年4月着工、2013年3月竣工
2013年4月稼働予定
投資金額 約2億USドル(約180億円)(土地、建物、生産設備含む)

お問い合わせ先
三菱電機株式会社 電力海外事業部 海外電力第三課

TEL: (03)3218-3735 FAX: (03)3218-3596

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