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ニュースリリース

テキスト版

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2012年10月23日
電力No.1208

米国の送変電系統安定化に対応

米国の電気事業者Oncor社からBrown開閉所向け系統安定化装置を受注

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 三菱電機株式会社は、米国拠点の子会社Mitsubishi Electric Power Products Inc.(米国ペンシルバニア州)と共同で、米国の電気事業者であるOncor Electric Delivery Company LLC(オンコー・エレクトリック・デリバリー:米国テキサス州)から、同社Brown開閉所(テキサス州ダラス市ブラウンウッド)向けに送変電系統安定化装置(SVC※1)を受注しました。受注金額は約36億円(45百万ドル)で、2013年4月から順次出荷し、2014年1月に運転開始予定です。

  • ※1:Static Var Compensator(静止型無効電力補償装置)は、主にサイリスタやIGBT等のパワー半導体を用いて、無効電力を調整して送変電系統の電圧安定化を図る


【主な構成機器(参考)】

高調波フィルター

高調波フィルター

受注の背景

 米国では、風力や太陽光などの再生可能エネルギー発電設備容量が2009年の52ギガワットから30年には約5倍の251ギガワットに増大し※2、総発電設備容量に占める再生可能エネルギーの割合が高まる(2009年 約5%→2030年 約19%)見通しです。再生可能エネルギーは自然状況に左右されて出力が不安定なこと、発電場所から都市部までの長距離送電が増加することなどから、系統安定化装置の導入が進んでいます。さらに、過去設置した送変電設備が取替期を迎えており、今後は更新需要の急速な拡大も見込まれています。
 当社は北米の開閉所や変電所向けにガス絶縁開閉装置や変圧器などの電機品を納入していますが、近年は、特に系統の電圧安定化に対応したSVCの販売強化に取り組んでいます。
  • ※2:出典:IEA(国際エネルギー機関) World Energy Outlook 2011

受注したSVCの主な仕様

構成機器 変圧器、高調波フィルター、TCR(Thyristor Controlled Reactor)、
TSC(Thyristor Switched Capacitor)
定格電圧 345kV
定格補償容量 遅相265,000kvar 進相300,000kvar
変圧器容量 300,000kVA
台数 2セット

製作担当工場

三菱電機株式会社 系統変電システム製作所

お問い合わせ先
三菱電機株式会社 電力海外事業部 海外電力第三課

TEL: (03)3218-3735 FAX: (03)3218-3596

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