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ニュースリリース

テキスト版

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2013年2月12日
開発No.1303

高品位加工におけるテスト加工レスを実現

「超高精細 三次元形状表現技術」を開発

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 三菱電機株式会社は、NC工作機械※1の三次元加工シミュレーションにおいて、1ミクロンの分解能で加工面の詳細形状を表示できる超高精細三次元形状表現技術を開発しました。シミュレーションによって加工面の表面性状の確認が可能となり、高品位加工におけるテスト加工レスを実現し、実加工への移行時間の短縮など生産の効率化に貢献します。

  • ※1:NC(Numerical Control)工作機械:加工に必要な作業の経路や工程を数値で制御する加工装置

図1 シミュレーション結果と実加工の表面品質の比較

図1 シミュレーション結果と実加工の表面品質の比較

開発の特長

  1. 加工形状の変化を1ミクロンの分解能で再現
    • 切削加工によってワークが削られる形状変化を、1ミクロンの分解能で表現
    • 高精細な表示により、加工によるキズや削り過ぎ、削り残しを確認可能
  2. 超高精細な三次元シミュレーションを少ないデータで高速に実行
    • 独自の形状表現技術マルチADF※2を開発
    • 超高精細な三次元シミュレーションを、従来のシミュレーションに使用される形状表現と比べ100分の1以下の記憶容量(当社比)で高速実行可能
    • ※2:Adaptive Distance Field

開発の概要

  機能 性能
(分解能)
性能
(記憶容量)
今回 加工によって生成される加工表面性状をシミュレーションによって確認 1μm 図1のサンプルワークを1μmの分解能で表現する場合の記憶容量は50MB以下
従来
(当社)
加工工程や加工物の形状としての正しさをシミュレーションによって確認 0.1mm 図1のサンプルワークを1μmの分解能で表現する場合の記憶容量は約16GB
お問い合わせ先
三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 業務部 広報・宣伝グループ

FAX: (06)6497-7289

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