ニュースリリース

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2013年7月31日
電シ本No.1305

新観測装置が試験観測に成功

三菱電機製主焦点ユニットがすばる望遠鏡の観測システム高度化に貢献

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 三菱電機株式会社は、ハワイ・すばる望遠鏡の新観測装置HSCの主要部位である主焦点ユニットを大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台殿に本年7月に納入完了しました。同天文台では本年1月31日、現地での試験観測中にファーストライト撮影に成功し、7月31日には視野全面に星像を捉える画像を公開しました。引き続き行われるHSCの試験観測に対し、当社も支援していきます。

  • ※:HSC:Hyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム)

HSCプロジェクトの概要

 宇宙の起源、進化、未来を解読するためには宇宙の9割を占めるとされるダークマター・ダークエネルギーの性質を明らかにする必要があります。すばる望遠鏡の観測システムを高度化することでこれらの性質を世界最高精度で測定することを目指しています。

主焦点ユニットの概要

 すばる望遠鏡の特色は、大口径・広視野の世界最高水準の解像度です。新たに製作し、望遠鏡に搭載したHSCは、従来の主焦点カメラSuprime-Cam に比べ約7倍広い視野を持ちながらも、良好な結像性能を保持するものです。主焦点ユニットは、補正レンズやカメラユニットなどにより構成される約2.2トンの重量物を支えながら、望遠鏡のたわみを補正し、常に主鏡に対して最適な位置に数マイクロメートルの精度で位置合わせを行う6本ジャッキと、視野回転を数秒角の精度で補正するインストゥルメント・ローテータを備えています。

実際にすばる望遠鏡に搭載されたHSC
お問い合わせ先
三菱電機株式会社 宇宙システム事業部 宇宙営業第二部

TEL: (03)3218-9644 FAX: (03)3218-3314

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