三菱電機株式会社は、太陽光発電などの再生可能エネルギーの大量導入時に、出力変化量を推定して蓄電池の充放電を制御することで、電力の需給バランスを保ち、電力系統へ影響なく安定した周波数の電力を供給できる「再生可能エネルギー対応蓄電池制御技術」を開発しました。
開発の特長
- 蓄電池制御技術により、再生可能エネルギーの出力変化を推定し電力を安定供給
- ・個別の再生可能エネルギー発電量を計測することなく出力変化量を高精度に推定
- ・蓄電池の充放電制御により、電力系統で周波数変化が発生する前に変動を抑制
- ・離島など、独立した小規模系統でも大規模な再生可能エネルギー導入が可能
- 蓄電池の健康状態推定技術により、蓄電池の余寿命を最大化
- ・当社保有の蓄電池評価データと各蓄電池の計測データから、蓄電池の劣化状態を正確にモニタリング
- ・各蓄電池の健康状態を推定して充放電制御することで余寿命を最大化
- ・蓄電池のメーカーや種類にかかわらず対応可能
開発の概要
機能 | 性能 | |
今回 | 蓄電池を用いて、再生可能エネルギーの出力変化による電力系統への影響を抑制し、電力品質を維持 | 規模に応じた蓄電池システム構築ができ、再生可能エネルギーの大量導入が可能 |
従来 | 電力の需給バランスをとることで、系統での電力品質を維持 | 系統容量の5%程度の再生可能エネルギー導入が限界 |