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ニュースリリース

テキスト版

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2014年8月22日
電シ本No.1406

世界最先端の観測センサーにより気象予測の精度を向上し、30カ国以上の災害対策に貢献

静止気象衛星「ひまわり8号」の製造完了・打ち上げへ

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 三菱電機株式会社は、2009年7月に気象庁から受注した静止気象衛星「ひまわり8号」の製造を完了しましたのでお知らせします。「ひまわり8号」は鎌倉製作所から出荷・輸送し、種子島宇宙センターに搬入されH-ⅡAロケットにて10月7日に打ち上げられる予定です。

「ひまわり8号」について

 「ひまわり8号」は、「ひまわり7号」の後継機として天気予報はもとより、台風・集中豪雨・気候変動などの監視・予測や、船舶や航空機運航の安全確保を目的とする静止気象衛星です。観測データは日本およびアジア・太平洋を囲む30カ国以上に提供され、各国の災害対策にも貢献します。
 世界最先端の観測能力を有する気象観測センサーの搭載により、観測時間を3分の1に短縮、さらに観測画像の解像度が2倍に向上するとともにカラー画像も取得できるなど、観測性能が大幅に向上します。
 当社は、国際競争入札において「ひまわり7号」の製造で培った信頼性と経験に基づく提案を行い、気象庁から技術・コスト面を含めた総合的な評価を獲得して2009年7月に落札しました。以降、5年の歳月をかけ製造を進め、このたび製造を完了しました。

「ひまわり8号」の概要および性能比較

  ひまわり8号 ひまわり7号
概要
全長 約8m(軌道上展開後) 約27m(全長)
衛星バス 三菱電機標準バス「DS2000」 三菱電機標準バス「DS2000」
設計寿命 15年以上 10年
ミッション運用寿命 8年以上 5年(気象ミッション)
質量 ドライ 約1,300kg
打ち上げ時 約3,500kg
ドライ 約1,700kg
打ち上げ時 4,650kg
性能比較
解像度
可視   0.5-1km
近赤外   1-2km
赤外   2km
可視   1km
近赤外   -
赤外   4km
観測頻度
フルディスク 10分毎 30分毎
日本域 2.5分毎 -
機動観測域 2.5分毎 -
バンド数
可視域 3種類(カラー合成可能) 白黒画像
近赤外域 3種類の画像 なし
赤外域 10種類の画像 4種類の画像
お問い合わせ先
三菱電機株式会社 商用衛星営業部

TEL: (03)-3218-9273 FAX: (03)-3218-3314

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