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ニュースリリース

テキスト版

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2014年9月8日
電シ本No.1407

日本の衛星メーカーとしてアラブ諸国から初めての人工衛星受注

カタールの通信衛星「Es'hail 2」を受注

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 三菱電機株式会社は、カタールの国営衛星通信事業者であるEs'hailSat(エスヘイルサット)社(本社:ドーハ)から、通信衛星「Es'hail 2」を受注しましたのでお知らせします。衛星本体に加えて、地上局と技術者へのトレーニングサービスもあわせて提供します。

 日本の衛星メーカーとして、アラブ諸国から人工衛星を受注したのは初めてです。

「Es'hail 2」のイメージ

「Es'hail 2」のイメージ

受注した衛星の概要

 今回受注した「Es'hail 2」は、2016年末に打ち上げが予定されています。打ち上げ後は東経26度に位置し、中東・北アフリカ地域のアルジャジーラやべインスポーツといった大手放送局の直接放送サービスや政府向け通信サービスなどに加えて、世界で初めて静止軌道上からのアマチュア無線サービスに利用される予定です。
 「Es'hail 2」は、当社の標準衛星バス「DS2000」を使用した衛星としては16機目、商用通信衛星としては5機目となります。そのうち3機※1が軌道上で運用中であり、これら軌道上での高い信頼性と品質の実績により今回の受注に至りました。この「DS2000」は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のデータ中継試験衛星「こだま」や技術試験衛星VIII型「きく8号」をベースに開発したものです。
  • ※1:スーパーバードC2号機(スカパーJSAT)、ST-2(シンガポール/台湾)、Turksat-4A(トルコ)

Es'hailSat社について

 Es'hailSat社[正式名称:Qatar Satellite Company(カタール・サテライト・カンパニー)]は、2010年に設立されたカタール国営の衛星通信事業者で、主に、中東・北アフリカ地域へ放送・通信サービスを提供しています。

 「Es'hail」とは中東で夏から秋にかけて現れる星の名前で、同地域では幸運をもたらす星として知られています。

今後の取り組み

 当社は、これまで国内外で500以上の衛星プロジェクトに参画し、今日の日本の宇宙開発におけるトップメーカーとしての地位を築いてきました。今後も高い製品力を生かしつつ、日本政府の支援もいただきながら、人工衛星システムをはじめとする宇宙システムの事業拡大に取り組んでまいります。

お問い合わせ先
三菱電機株式会社 商用衛星営業部

TEL: (03)-3218-9273 FAX: (03)-3218-3314

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