「ZEB関連技術実証棟」認証取得について

「ZEB関連技術実証棟」は、三菱電機がZEBに関する技術開発の加速を目的として実証実験を行うために建設するもので、2020年9月稼働開始を予定しています。今回、建物全体の設計条件の見直し・最適化や、設備機器・システムの高効率化、空調・照明・太陽光発電など各種ZEB向けソリューションの導入により、基準一次エネルギーの消費量※6に対してエネルギー削減率(太陽光発電などによる創エネを含む)で約103%を実現し、認証を取得しました。

  • ※6

    平成28年省エネルギー基準において、地域、建物の用途および部屋の用途ごとに定められている、冷暖房、換気、給湯、照明、昇降機などのエネルギー消費量の合計値

認証の概要

BELSは、建築物省エネ法に基づき、一般社団法人住宅性能評価・表示協会が認めた第三者認証機関が認証する建築物の省エネルギー性能の表示制度です。BEI※7という指標により省エネ性能のランクに応じて5段階のスターマークで表示され、性能が良いほどスターの数が増加します。

ZEBは、ビルの快適な室内環境を保ちながら、高断熱化・日射遮へい・自然エネルギー利用・高効率設備などによる省エネと、太陽光発電などによる創エネにより、年間で消費する一次エネルギー消費量の収支がゼロ、あるいは概ねゼロとなる建築物で、BELSの最高評価5スターに分類されます。そのなかでも、BEIがゼロまたはマイナスとなり創エネ量が消費電力量より多い建築物が『ZEB』と認証されます。

  • ※7

    Building Energy Index:基準一次エネルギー消費量に対する設計時の一次エネルギー消費量の割合