図1  EV用パワーコンディショナー(現行機と実証機イメージ)
図1  EV用パワーコンディショナー(現行機と実証機イメージ)

開発の特長

  1. 高速スイッチング化と新回路により、従来比約半減の小型化を実現
    • パワー半導体素子の高速スイッチング化によるパルス周期の短縮化と、「3レベルインバーター回路※3」の適用により入力電圧を低下。体積の多くを占めるEVや電力系統に電力を伝送するリアクトルを小型化
    • リアクトルの小型化と部品配置の最適化により、体積で従来比※1約半減を実現
    • ※3

      3段階の電圧を使い、電力を出力する回路

  2. 高効率制御技術により、低出力時の電力損失を約30%削減
    • 出力約3kWのDC/DCコンバーター※4を2台使う構成とし、出力電力に応じてパワー半導体素子のスイッチング動作を最適化することで電力損失を削減する「高効率制御技術」を開発
    • 1kW以下の低出力時の電力損失を従来比※1約30%削減※2し、EVの蓄電池の有効利用に貢献
    • ※4

      Direct Current:直流。直流から直流に、負荷側の電圧等に変換する装置

今後の展開

今後、小型で高効率なEV用パワーコンディショナーの量産化に向けた開発を進め、自然エネルギーの活用による低炭素社会の実現に貢献します。