概要

設計向上のため全社を支援

設計システム技術センターは三菱電機グループにおける製品設計の生産性向上と設計品質向上を目的に、全社に対して支援を行う技術者集団として、1993年に発足した。

同センターは、製品トータルの機能・性能や品質を左右する設計技術である“システム実装”“ソフトウエア設計”“LSI設計”“構造設計”の分野において高い技術を保有し、これらの設計検証技術の高度化と設計プロセスの改善により製品を革新する役割を担っている。

幅広い分野の製品開発に密着

三菱電機は、車載機器、FAシステムから宇宙機器まで多彩な事業を展開している。
同センターは、これら幅広い分野の製品開発に密着するとともに、高付加価値製品を生み出す「先進の製品設計要素技術の研究開発」「設計手法の構築・実用化」「開発・設計分野における革新的な生産性向上手法の創出」「最先端の設計ツールの評価・普及」などに取り組んでいる。
また、同センターは、全社支援の役目を果たすため、全国の製作所・研究所のエンジニアと連携しながら、開発プロジェクトを支援している。様々な製品の開発に携わることができるのが、同センターで働く魅力のひとつである。

業務内容

設計技術の研究・開発並びに設計業務改善の推進

所在地
設計システム技術センター
設計システム技術センター

〒661-8661 
兵庫県尼崎市塚口本町八丁目1番1号

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※会社パンフレットと一部内容が異なります

CLOSE-UP TECHNOLOGY

実装技術で全ての製品を変える

システム実装技術と開発プロセスの革新

電気・電子回路設計技術、EMC/ノイズ対策技術、放熱構造設計技術、基板実装技術など、電気回路を「カタチ」にするための技術を統合したシステム実装技術を核に、パワーエレクトロニクス製品や電気機器の生産設計を推進。開発から量産に至るあらゆるフェーズでコスト低減と品質向上を図り、他社を凌駕する製品を作り上げる。

関連リンク:産業用新しいウィンドウが開きます

実装技術で全ての製品を変える
システム実装技術と開発プロセスの革新

開発プロセス全体にわたる改善に貢献

ソフトウエア設計技術と設計プロセスの革新

ソフトウエア要求分析手法の構築、製品セキュリティーの脆弱性予防設計・検証、ソースコードの静的解析・構造分析ツールを活用した構造改善手法の構築及びシミュレーター開発による試験環境の整備など、ソフトウエア開発プロセス全体(ソフトウエアの分析・設計、実装、試験)にわたる改善活動を推進。また、国際標準に準拠したプロセス改善、ガイドライン制定、設計上流でのデザインレビュー技法開発も推進し、製品に組み込まれるソフトウエアの品質と生産性の向上に貢献している。

開発プロセス全体にわたる改善に貢献
ソフトウエア設計技術と設計プロセスの革新

製品の中枢、LSIをパワーアップするために

LSI設計技術と設計プロセスの革新

機能の複合化・ネットワーク化が進むLSI搭載製品に対し、性能向上、小型軽量化、低消費電力化を実現するキーデバイスである「ASIC/FPGA」設計検証技術の高度化(アナログ/デジタル混載、CPU内蔵)を推進している。開発の成果は、自動車エンジン制御、衛星制御、エレベーター制御など多様な分野に活かされている。

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製品の中枢、LSIをパワーアップするために
LSI設計技術と設計プロセスの革新

3次元データの活用で設計を効率化

構造設計技術と設計/製造プロセスの革新

3次元設計を核として、設計の標準化・モジュール化を推進することにより、設計を効率化している。さらに、構造強度、機構動作、振動、熱流体などの解析や組立性の確認に3次元データを用い、これを製品開発プロセスに適用することで、製品の革新に貢献している。

3次元データの活用で設計を効率化
構造設計技術と設計/製造プロセスの革新

TOPICS

歴史

設計システム技術センターは、三菱電機における製品設計の生産性と品質の向上を目的に、全社支援の組織として1993年に創立されました。製品の機能・性能を左右するLSIを含む回路、システム実装、ソフトウエア、機械の4分野における設計技術を開発・実用化し、約220人が設計現場と一体となりプロダクトとプロセスの変革に取り組んでいます。

歴史
受賞歴

静岡製作所と協力し、ルームエアコンの室外機用ファンとして「中心部にターボ型リブを有する軽量・省エネファン」を考案し、「超モノづくり部品大賞」を受賞しました。(令和元年)効率的な送風による12%の省電力化と、材料削減による43%の軽量化、成形時間の20%短縮を同時に実現しました。

受賞歴
所内イベント

毎年、所員の体力維持・向上と親睦を目的に研究所地区内スポーツ大会を開催しています。
年齢、役職など職場での立場の垣根を越えた交流があります。選手としての参加だけでなく、応援として参加もあり、普段なかなか見せることのない皆の一面を見ることができる楽しいイベントになっています。

所内イベント