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MITSUBISHI ELECTRIC RECRUITING 2020 理想と、競おう。

技術系 2006年入社 工学研究科 三輪 章子 鎌倉製作所 宇宙システム第二部 設計・開発・技術管理技術系 2006年入社 工学研究科 三輪 章子 鎌倉製作所 宇宙システム第二部 設計・開発・技術管理

技術系 2006年入社

工学研究科

三輪章子

鎌倉製作所
宇宙システム第二部
設計・開発・技術管理

※記事、所属・役職及び写真は取材当時のものです。

誰もが気軽に
宇宙を利用できるような、
そんなワクワクする時代を
私たちの技術で。

宇宙は“目指す”場所から“利用する”場所へ。

小学生の頃から、宇宙に憧れる女の子でした。大学の工学部に進学したのもロケットや往還機といった宇宙に行くための手段について研究したいと考えたからです。大学院に進んだ年、アメリカの民間企業が開発した往還機が宇宙空間に向けて弾道飛行を実施すると知り、カリフォルニア州のモハベ砂漠まで見に行きました。それまで宇宙とは遙か向こうにある未知の空間で、強い想いと大きな覚悟を持って“目指すべきもの”だと思っていました。ところがその往還機は、3分余りの無重力状態での宇宙飛行を経て、あっという間に戻ってきました。その様子を目の当たりにした私は、既に宇宙が身近な存在であることを知ります。「どうやって宇宙に行くかを考える段階は終わり、どうやって宇宙を人類のために利用するかを考えるフェーズに移行している」ことに気付いたのです。宇宙の実利用に寄与する国内屈指の人工衛星メーカー、三菱電機の存在を強く意識するようになったのは、この旅行がきっかけでした。

宇宙は“目指す”場所から“利用する”場所へ。

入社1年目から現在まで人工衛星の開発一本です。

入社後、私は人工衛星に搭載する「サテライトコントローラー」の開発に4年間携わります。衛星はひとたび宇宙空間に出ると、約15年にわたって休みなく働き続けます。もちろん宇宙ではひとりぼっち。誰も頼れないので太陽電池パドルで自ら電力を賄い、不具合が生じないよう常に自分自身の体勢や温度、通信状態を管理しています。万一、故障を検知した場合には、衛星自身で壊れた部分を遮断するなどして、システムの再構成を図るといった機能まで搭載していますが、これらの自律的な制御をつかさどるのがサテライトコントローラー。衛星を我が子同然に思えるようになったのは、衛星でもっとも人間らしい部分の開発に携わったおかげかも知れません。

5年目に入ると、現在のシステム部門に異動します。ここでは衛星全体の、電気系統のシステムインテグレーション及び試験や調整、デザインレビューを任されています。衛星は「姿勢制御」や「データ処理」、「電源系」といった複数のサブシステムによって構成されていますが、これらサブシステムを合理的かつ効果的につないでシステム全体の最適化を図り、より軽くより丈夫で、より省エネな賢い衛星システムに仕上げることが私の役割です。たとえば、消費電力や充電能力から太陽電池パドルのサイズや、各消費モードにおける電力配分を割り出して、電源系チームに設計要件を渡したり。地球観測にさらなる精度が要求される場合には、姿勢制御チームに対してセンサーアクチュエーターの具体的な安定精度を要求することもあります。

入社1年目から現在まで人工衛星の開発一本です。入社1年目から現在まで人工衛星の開発一本です。

大きな成長機会となったグローバルプロジェクト。

2010年からシステム設計を担当した商用通信衛星『TURKSAT-4A/4B』の開発プロジェクトは本当にいい経験になりました。お客様はトルコの国営衛星通信事業者なのですが、事業主をコンサルティングするのはカナダの衛星会社。さらにアメリカ、ヨーロッパ、日本で製造されたコンポーネントを、私たち三菱電機がインテグレーションし、打ち上げはロシアのロケットという国際色豊かなプロジェクトだったのです。Turksat社は過去5機の衛星をすべて欧州メーカーから調達していたので、日本メーカーとしても重要なプロジェクトでした。

欧米の開発手法はトップダウン。すべての仕様が上から縦割りに定義され、エンジニアの専門分野、役割分担が明確です。ところが私たちのものづくりは、各プロセスの境界がオーバーラップしていて、お互いがお互いをカバーしながら仕様を練り上げるという進め方をします。それは、調整会議を繰り返し、チームでアイデアを出し合いながら、専門領域の壁を越え、より良いものをみんなで作り上げていくためです。そうした日本的な仕事の進め方を、お客様には当初理解していただけず、「どうして最初に決まった何かがなくて衛星を作ることができるんだ!」と私たちに対して不信感を抱いていたようです。その誤解を解くために、私たちはお客様と何度もディスカッションを繰り返し、メールで済ませることなく、対面で、とにかく誠実にていねいに粘り強く説明しました。おかげで文化や宗教が違っても、ちゃんと向き合って諦めずに話し合えば、お互い分かり合えることを体験し、誰と組んでもやっていける自信がつきました。

大きな成長機会となったグローバルプロジェクト。大きな成長機会となったグローバルプロジェクト。

カタールの衛星開発で世界のトップレベルと肩を並べたい。

そうした苦労もあり、2014年2月、衛星の打ち上げに成功した時はいつにも増してうれしかったことを覚えています。今後はカタールの国営衛星通信事業者から受注した商用通信衛星の開発プロジェクトに着手します。今回は品質だけでなく、短納期という点においても成果を上げ、あらゆる面で欧米の人工衛星メーカーと肩を並べたいという強い想いがあります。

ほとんどの場合、人工衛星の開発は国家プロジェクト。国民の血税を使って仕事をさせてもらっている以上、決して失敗は許されませんし、プロとして恥ずかしくない仕事がしたい。そして、いつの日か「通信・放送」「GPS」といった既存のサービスだけでなく、宇宙というフィールドを使ったまったく新しい、インフラなりサービスなりを生み出せたらと思っています。地球上の誰もが気軽に宇宙を利用できるような、そんなワクワクする時代を私たちの技術でグッと引き寄せたいものです。

カタールの衛星開発で世界のトップレベルと肩を並べたい。

三輪 章子5年後の目標 よくばりに、しなやかに。家族の幸福と妥協のないエンジニアリングの両立。
 三輪 章子

Career Profile

2006年
入社。鎌倉製作所に配属。人工衛星本体の体勢や通信システムを自律的に制御する『サテライトコントローラー』の開発に携わる。
2010年
現在の部署に異動し、人工衛星のシステム設計を担当。主に電気系システムのインテグレートにより衛星システム全体の最適化を目指す。
2012年
出産・育児休職。
2014年
日本の衛星メーカーとして初めてアラブ諸国から受注した商用通信衛星のシステム設計を担当。2016年末の打ち上げが予定されている。

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