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暗号の歴史 STAGE4 第二次世界大戦 Total Security Solution

~暗号解読が運命を決める~
第一次世界大戦が終了するも、平和は長く続きませんでした。さらに悲惨な第二次世界大戦が勃発します。暗号解読の重要さがさらに増し、暗号を解読できるかどうかが闘いの勝敗を決するといっても過言ではありませんでした。

1937年 パープル暗号

日本の外務省は、海外公館との連絡に「レッド暗号」と「パープル暗号」という暗号を使用していました。パープル暗号は海軍技術研究所が開発したもので、日本では「九七式暗号」と呼んでいました。暗号機はプラグボード、切り替えスイッチ、タイプライターの3つのパートで構成され、日本版エニグマとでも言うべき精巧な暗号機でした。しかし、アメリカのフリードマンの指揮する解読班によって1940年にはその原理が見破られ、コードブックも日本総領事館から盗撮され、日本の暗号はアメリカ側に筒抜けになっていました。

1941年 スパイ・ゾルゲの暗号

ナチス党員を装い日本に潜入したソビエト連邦のスパイ・ゾルゲは、日本の高官たちに取り入り、重要な情報を数多くつかんでいました。ゾルゲが得た情報は、暗号係のマックス・クラウゼンにより暗号化され、無線により本国に送られていました。慎重なクラウゼンは毎回送信する場所を変えていたので、日本の特高警察は発信元を押さえることができずにいましたが、ゾルゲの協力者である日本人が逮捕され、そこからゾルゲのスパイ組織が一網打尽にされました。ゾルゲは1944年に処刑され、クラウゼンは終身刑を言い渡され、後に終戦後連合軍によって救出されます。

1942年 ミッドウェーの暗号

太平洋戦争のターニング・ポイントとなった、ミッドウェー海戦。それまで、勇戦を続けてきた帝国海軍は、機動部隊の主力をこの作戦に投入しました。しかし奇襲作戦は失敗し、逆に奇襲攻撃を受け、虎の子の空母4隻を失う結果になりました。このとき帝国海軍が使用していた「海軍暗号書D(海軍D暗号)」は大変複雑な暗号でした。しかし、アメリカ軍はすでに日本の通信暗号を数多く集めており、乱数表も撃沈された潜水艦などから入手していたので、暗号解読によって帝国海軍の手の内すべてを察知しており、満を持してミッドウェー島北方洋上で待ち構えて奇襲攻撃をかけたのです。

1942年 ナヴァホの暗号

暗号機の登場によって簡単になったとはいえ、暗号化・復号化には手間と時間がかかり、しかもコードブックを盗まれる危険もあるので戦場ではよい手段とはいえません。そこで、第二次世界大戦中、米軍はアメリカ先住民のナヴァホ族の言葉を暗号として使用しました。ナヴァホ族を選んだ理由は、人口5万人程度と比較的多く、人材が豊富であること。ドイツ系のナヴァホ語研究者が皆無で、外部の者でナヴァホ語を理解できる者がほとんどいないこと。そして、発音が難しいため真似られる危険性が少ないからでした。しかし、ナヴァホ語には軍事用語の語彙が少ないので、用語集を作成して対応しました。
ナヴァホ族の暗号要員は、1942年のガダルカナル戦から戦場に投入され、沖縄戦までに400名以上が参戦しました。

1943年 コロッサスによる暗号解読

大戦中、イギリスはコロッサスと呼ばれる暗号解読用のコンピュータ(電子計算機)を完成させ、ドイツの暗号解読に使っていました。ヒトラーと将官たちの通信は、エニグマよりもさらに強力なローレンツSZ40暗号機によって暗号化されており、この暗号を解読するためにコロッサスは開発されたのです。
戦後、イギリスは戦時中の秘密を守るためにコロッサスの設計図を焼却し、関係者は固く口止めされ、近年までコロッサスの存在はほとんど知られていませんでした。

問題 1926年 エニグマによる暗号通信開始

ドイツの発明家アルツール・シェルビウスとその親友のリヒャルト・リッターは、1918年にギリシャ語で「謎」という意味である「エニグマ」と名付けた暗号機を発明しました。暗号の組み合わせが1京(1兆の1万倍)という天文学的数字になる強力な暗号機 エニグマは、第二次世界大戦中のドイツ軍が使用していました。
エニグマがつくり出す暗号は、敵国であるフランスやイギリスにとって、その名の通り「謎」でした。

<エニグマの仕組み>
1. 暗号化したい文字のキーを押す(この場合はA)
2. ローター1からローター3へ、それぞれ右側の接点から左側の接点に電流が伝えられる
3. 電流はリフレクタで別の文字に移され、再びローター3からローター1へ、逆にたどっていく
4. 右端まで伝えられた電流がランプを光らせる
ランプが光った文字(この場合はG)が暗号化された文字となる
ここでは多くの方が理解できるように、実際のエニグマ暗号機の仕組を簡略化した文と図によって説明しています。
本来は、手前にあるプラグボードにコネクタ付きケーブルをセットすることで任意の文字の配線を入れ替え、暗号をさらに複雑なものにしています。
エニグマは、自動車の走行距離計のように1文字打つと右端のローター(この場合ローター1)が回転するので、1文字毎に暗号化キーが変わることになります。
エニグマは暗号化だけでなく、暗号文の平文化にもそのまま使えます。ローターを正しく設定して暗号文をタイプすると、平文化された文字のランプが光ります。

暗号解読にチャレンジ!

以下の文はエニグマによって暗号化されたものです。この暗号を解読しよう!

※ エニグマの設定は上図の通りであり、ローターは回転せずに固定されているものとする

暗号を解読して得た解答は英単語8文字です。

出題暗号

TGEGVFMK

正解は…?

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